野母の大立神灯台 長崎市野母町
長崎半島の南端、野母の大立神灯台は、権現山展望公園下の海面に突き出た「大立神岩」に立つ。展望公園に登る途中から見えるが、海岸へ近寄って写した写真は見当たらない。
権現山展望公園へ以前は、野母バス停から野母小学校前を通り登っていたが、最近、野母崎病院前から海岸沿いを上がる新しい道路が開通し、案内標識の矢印を変えている。
3月20日WBC観戦後、午後3時頃に野母へ行った。葉山神社先の野母終末処理場から海岸へ降りたら、ちょうど干潮時だった。大立神岩まで海岸伝いに歩いてみた。砂浜が多く、1時間ほどで着く。切り立った岩礁は高さ約18m。取り付け階段が手前側に見える。
「小立神岩」という岩もあり、これは海岸へ降りたすぐ近くの岩礁であろう。対岸は、脇岬海水浴場や樺島大橋、樺島灯台の景色となる。500m歩くと水場とタイル跡がある。
HP「日本の灯台」による説明は、次のとおり。
都道府県別 長崎県 ●6351 大立神灯台 [O^tategami]
位置 [Lat/Long] 九州西岸 北緯 32°34′ 01″, 東経 129°44′ 26″
塗色及び構造 [Colour, Structure] 白色 塔形 [White, Tower]
等級及び灯質 [Class, Characteristic] 単閃白光 毎3秒に1閃光 [Fl W 3s]
光度 [Luminous Intensity(Cd)] 500カンデラ (8M)
光達距離 [Range(M)] 12海里
高さ [Tower Height, Focal Plane Height] 地上〜頂部:6.6m、水面〜灯火:30m
初点灯 [Commissioning Date] 昭和46年1月29日 [1.29.1971]
管理事務所 [Office] 第七管区海上保安本部 長崎航路標識事務所
伊能忠敬研究会HPの「伊能忠敬測量日記」による関係記録は次のとおり。忠敬の足取りどおり歩いたようだ。
文化10年9月9日 (西暦1813年10月2日)
…元庄屋の岩永行助宅で昼休み。又、今朝横切った後浜のウの印より初めて、沿海を逆に測る。右に三十間斗(55mほど)引き込んで浄土宗蔵徳寺。左に小立岩(小立神岩)。但し三町斗(327.27mほど)沖。大立神。高さ十間斗(18mほど)の尖った岩。野母崎の内、字門ノ口。又、大絶壁で風と波が強くて測量が難しくなったので、サの印を残して沿海を逆に測る。二十七町六間(2,956.36m)。沿海を順と逆に合計一里十六町九間(5,686.09m)。横に一町四十二間(185.45m)。…