佐賀の巨樹・さが名木100選」カテゴリーアーカイブ

東山代の明星桜  伊万里市東山代町浦川内字浦川内 ( 佐賀県 )

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東山代の明星桜  伊万里市東山代町浦川内字浦川内

佐賀県HPの「佐賀県の文化財紹介」による説明は、次のとおり。伊万里市東山代町の国道204号から「明星桜」案内板により浦川内公民館へ向かう。公民館先の観音堂高台に「明星桜」はある。
この項は再掲。本ブログ次を参照。  https://misakimichi.com/archives/780
開花写真は、ブログ”gonbeyaの部屋”氏(私の先輩)が2014年3月27日撮影。

佐賀県天然記念物 東山代の明星桜(ひがしやましろのみょうじょうざくら)

平成5年3月31日指定
伊万里市東山代町浦川内字浦川内 観音堂
植物

東山代の明星桜
明星桜は、伊万里市東山代町浦川内の観音堂境内にある。根回り付近は石垣で囲まれ、根回り5m、樹高13m、枝張り東西約21m・南北15mの巨木である。地面直上から幹回り2mの主幹4本が分岐し、一部空洞が見られるものの、樹勢は旺盛で、3月末〜4月初めに新葉とともに薄紅色の花が咲く。
サクラは陽樹に属し、九州海岸付近の暖帯林、特に照葉樹林の郷土樹種の中で育ち、その寿命は100年前後といわれる。明星桜は、主幹の状況などから100年をかなり上まわる樹齢が推定でき、県内のサクラの中では代表的古木である。
由来としては、今から820年ほど前、松浦2代党祖の源直公の臣浦内淡路守が、東山代町脇野地区を開拓した際、望郷の念にかられ京都の壬生寺からサクラを持ち帰り同地に植えたとの伝承がある。開花期に、夜間、同樹の下で火を焚いて眺めると、花びらが火に映え、明星の趣きがあるところから、明星桜と名付けられたといわれる。

嬉野市の「百年桜」などの桜花見情報

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嬉野市の「百年桜」などの桜花見情報

嬉野市嬉野町大字吉田の「百年桜」は、本ブログ「佐賀の巨樹・さが名木100選」次の記事を参照。「百年桜」は、「さが名木100選」には選定されていないが、名木である。
https://misakimichi.com/archives/737
自前の「百年桜」開花写真がなかった。ブログ”gonbeyaの部屋”氏(私の先輩)が、伊万里市の「明星桜」のコメントを見て、これも4月1日(火)訪ねてくれたようなので、これらの写真と記事を転載し、桜花見情報を伝える。写真1〜2が百年桜。

嬉野の百年桜  嬉野市嬉野町大字吉田

国道34号線の嬉野温泉街を過ぎた「築城」交差点(嬉野警察署手前)から右折し、鹿島方面へ行く県道41号線に入る。5分ほど走った「下皿屋」の信号を過ぎ、すぐ右手丘の上の方への脇道に入って上がる。入口に案内標識がある。
現地説明板は次のとおり。
百  年  桜

樹木高 13.0m  根元高 20cm  周囲 4.55m
枝張り 東側 11.5m 西側  8.0m 南側 10.5m 北側 10.0m
花びらの直径 2〜3cm  花びらの数 12本前後
管理者 納戸科区   資料提供 嬉野市

この桜は、古くから知る地元談により樹齢が100年以上とも言われ、このことから通称名で「百年桜」と呼ばれています。
品種名は明確ではありませんが、専門家による樹木診断により、成葉や花の特性からヤマザクラ系統の八重桜であることは確実であると言われています。
全体的にボリューム感があり、雄大な桜がとても華やかで、見応えがあります。また、足元に広がる茶畑の緑が一層美しく引き立てており、桜と茶畑のコントラストも見事です。 眼下に広がるのどかな田園風景もお楽しみください。

花めぐり2  ブログ”gonbeyaの部屋”  2014/4/01 23:45:25記事

gonbeでーす。
今の時期、天気が良くなるとジッとしておれず、桜の花を見に出かけてばかりです。m(_ _)m

今日は嬉野の百年桜と諫早白木峰高原の桜、ついでの事にと鹿島旭ヶ丘公園と大村公園まで足を延ばしまくりました。
一日車で走り回り、桜の下を歩き回るといささか疲れましたね。もう年でしょうか‥‥Y(>_<、)Y

ところで嬉野の百年桜・・・・・丘の上の一本桜はお茶の畑の上に枝を伸ばし、まさに満開状態でとても綺麗でした。
白木峰高原の桜は、菜の花とのコラボでこれも中々綺麗です。
しかし菜の花はもっと多かったような気がしてたけれど、数が少なくなってる感じでした。
遙かに雲仙の山が見え、菜の花と桜の花と良い組み合わせです。

桜の花はいつもの年よりちょっと早めに咲いたようですが、風が吹くと花吹雪が舞いこれもまた良い眺めでした。
ではでは、また〜(^^)/〜〜〜

伊万里市「明星桜」などの桜花見情報

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伊万里市「明星桜」などの桜花見情報

伊万里市東山代町「明星桜」は、本ブログ「佐賀の巨樹・さが名木100選」次の記事を参照。
https://misakimichi.com/archives/780
自前の「明星桜」開花写真がなかったので、ブログ”gonbeyaの部屋”氏(私の先輩)へ話すと、
3月27日(木)訪ねてくれた。きょうは桜花見に天気が思わしくない。ひまつぶしにこれらの写真と記事を転載し、桜花見情報を伝える。写真1〜3が明星桜。普通の桜と異なり、花弁が小さく固まって咲くのが特徴らしい。ほかはどこだかすぐわかるだろう。

さが名木100選  22 明 星 桜(サクラ)  伊万里市東山代町

伊万里市街の二里大橋交差点から松浦方面へ国道204号線を行く。松浦鉄道の東山代駅前を過ぎた川端の東山代町天神交差点に案内標識がある。左折して道順とおり谷間の集落へ進むと、小高い丘の観音堂前に明星桜がある。
佐賀県同パンフレットによる説明は次のとおり。

22 明 星 桜(サクラ)
・所 在 地  伊万里市東山代町浦川内5343−2
・推定樹齢   800年
・大 き さ  樹高 13m  幹回り 5m  枝張り 21m
・登録番号   05527
明星桜は、浦川内地区の観音堂境内にあり、京都の公家、浦内淡路守が浦川内を開拓した際、望郷の念から京都の壬生寺より桜を持ち帰り植えたという伝承がある。
夜間、樹下で火を焚いて眺めると、花びらが火に映えて明星の趣があることから、明星桜と名付けられたといわれている。
県天然記念物(平成5年3月31日指定)

桜めぐり  ブログ”gonbeyaの部屋”  2014/3/29 22:10:39記事

gonbeでーす。
このところ天候の移り変わりが変ですね。暑いと思ってたら寒い日が続く、暖かないい天気になったと思ったら強い風と横殴りの雨・・・・Y(>_<、)Y
暖かいので桜がちょっとばかり早めに咲き出したようですね。
開花したといってたのにどんどん開いて、家の近くの桜はかなり開いてました。
これでは早めに桜の花めぐりをしないとなぁ‥‥と思った次第です。

先週末は強めの雨風・・・・
週明け数日晴れてもその後は又雨との予報・・・・
それなら晴れた時にと桜めぐりに出ました。(~▽~@)♪♪♪

佐賀・伊万里に明星桜という古木があります。
もう開いてるだろうと出かけたのですが、数年ぶりに行くと場所を忘れてウロウロ・・・
前に乗ってた車のカーナビには登録してたのになぁーと思ったり・・・・
先日梅の花を見て回ったときと同じ場所を走ってたりしてました。
伊万里市役所へ寄ってみると、ちょうど昼休みの時間で案内も空席。
近くの食事中の職員に恐る恐る聞いてみると、親切にいろいろと調べてくれたのですが、場所の確定は出来なかったですね。
大体の場所を教えてもらい、あちこちで聞きながら何とか辿り着くともう満開状態でした。

800年経ってるとのことですが、大きく枝を伸ばして綺麗でした。
ついでの事にと帰る途中に波佐見のしだれ桜へ寄りました。
役場に情報聞くと、先週末の雨風で大分落ちたとのこと。
しだれ桜は早く咲くので時期を逃しやすいです。
それでもまだまだ十分に見れるくらいに咲いてて、良かったです。

西海橋の桜にも寄ってみると、車も人も多く、駐車場探してまたウロウロ。
このところ出かけてはウロウロするばかりだと感じてきました。(T_T) ウルウル
今日は朝から一日中凄い雨風です、もう桜も散ってしまったんじゃないかなぁ‥‥
ではでは、また〜(^^)/〜〜〜

きょうの天気概況

30日午後9時の予想天気図。低気圧が急速に発達しながら本州付近を進み、全国的に雨や風が強まる見込み。(ウェザーマップ)
春の嵐 西日本から東北にかけて激しい雨、暴風に警戒
九州から関東の各地で桜の開花・満開ラッシュを迎える中、きょう日曜日は低気圧が急速に発達しながら本州付近を進み、全国的に雨や風が強まる見込み。低気圧に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込む影響で、西日本から東北では局地的に激しい雨が降り、大雨となる恐れがある。低い土地の浸水や土砂災害などに警戒が必要だ。(ウェザーマップ)

平谷越のモミ  佐賀県鹿島市平谷

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平谷越のモミ  佐賀県鹿島市平谷

萱瀬ダムから平谷黒木トンネルを抜けたところが、佐賀県鹿島市の平谷である。奥平谷キャンプ場から経ヶ岳(標高1075.7m)へ登る登山道がある。
馬の背まで約1時間、さらに20分ほどで、前の記事の「千年樫」(アカガシの老樹)に着く。
https://misakimichi.com/archives/2867

経ヶ岳の稜線「平谷越」までは、まだ25分ほどかかり金泉寺方面からの道と合う。「平谷越」へ出る途中、「千年樫」から10分ほど登ったあたりから、こぶのあるアカガシ、モミ大木、夫婦モミ、ヒメシャラなどを見る。
ひときわ大きいのは、登山道右下に見える上部で支幹が横に分かれたモミ。根元へ行ったら、幹囲5m、樹高25mほどあった。

枯れた白木の背後に見える高いピークが、経ヶ岳である。裏側から見ると、岩峰もこんな山だ。「平谷越」までは、まだロープを張った危険な岩場があった。奥平谷を13時30分出発、写真を撮りながらであったので、平谷越に15時45分着いた。
経ヶ岳まではあと20分かかる。日も暮れかかり、山頂往復はやめ、馬の背へ戻った。

馬の背には右へ下る「旧道歩道」の標識がある。駐車場がトンネル出口にあるため、平谷側に寄った「自然の館」へ出る旧道は、ほとんど利用されないが、渓谷沿いのなかなか良い道だった。
下ったところは、鹿島市「平谷郷土の森」。林内は多良岳山系に残された最後のケヤキの巨木群が自生している。自由に入林でき、案内図には樹齢200年とあった。「自然の館」にどの木か聞いてもわからなかった。

看板を国道側に出さないと、ここに「平谷郷土の森」があり、経ヶ岳の別ルート登山口であることがわからず、旧道は荒れる一方となるだろう。昔はこの道で登った記憶がかすかに甦った。

平谷越の千年樫  佐賀県鹿島市平谷

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平谷越の千年樫  佐賀県鹿島市平谷

鹿島市平谷温泉の記憶は、もう30年くらい前。龍頭泉から大野原へ上がり、春日越えして、道なき山の斜面を平谷へ下り、裸電球の湯で一泊。翌日、経ヶ岳へ登ったことが数回ある。
経ヶ岳へは急な登りできつかった思いが強く、このコースは敬遠気味だった。ひなびた温泉は新装され、有明海産の高級料理屋となった。

大村・鹿島間の国道444号が、1999年(平成11年)3月にでき、萱瀬ダムから平谷黒木トンネルを抜けると、平谷へはすぐ行ける。宮さんが先週、奥平谷から経ヶ岳へ登った。
「千年樫」と巨木の森を写している。 http://blogs.yahoo.co.jp/khmtg856/28259539.html
あれ、そんな巨木があったかな。”さが名木100選”も、佐賀・長崎県境の名山「多良山系」の巨木調査が完全にもれていると思い、きょう確認に行った。

平谷黒木トンネルを出たところに、駐車場と奥平谷キャンプ場がある。ここが経ヶ岳登山口。馬の背まで約1時間。下山中の鹿島市立古枝小学校の子どもたちと会った。展望岩を過ぎ、あと「千年樫」まで20分ほど登る。
「千年樫」はアカガシの老樹だろう。幹囲4.5m、樹高12mほど。主幹は6mほどで折れ、中は空洞となって空が見えるが、左片枝が伸び葉は繁っていた。樹齢「千年」はオーバー過ぎる。

千年樫から平谷越まで、まだ25分はかかる。モミ・アカガシ・ヒメシャラなどの巨木地帯となったので、次の記事とする。

馬渡島野中のヤブツバキ  佐賀県唐津市鎮西町

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馬渡島野中のヤブツバキ  佐賀県唐津市鎮西町

平成21年3年7日、佐賀県唐津市鎮西町の馬渡(まだら)島へ。柚の新種「ゆうこう」分布調査に川上氏が行くので同行した。カトリック信者が住む島内の高台「新村」地区。聖母園の園内入口マリア像前と御堂カトリック教会へ行く車道の左脇に、「ゆうこう」の木2本を見つけたのは、前項とした。ヤブツバキの大木を見かけたのはこの後。

御堂教会の前は車道が二手に分かれ、山腹を行く左道へ入った。150mほど歩くと1軒離れた農家がある。このあたりは「野中」という集落と思われる。農家の後ろの斜面地に赤い花を多くつけた樹形の良い木があった。車道からも根元の太い幹が見える。
近づいて測ると幹囲1.8m、樹高12mほどある。馬渡島は家や畑の回りに防風林や油採取のため、ほとんどツバキが植えられて、ツバキが多く目につく島である。その中でもひときわ大きい。
島を代表して「さが名木100選」に入れて良いほどの木と思われる。

小川内のスギ  神埼郡吉野ヶ里町小川内  

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小川内のスギ  神埼郡吉野ヶ里町小川内

「さが名木100選」の木をやっと訪ね終えた。ホッとして佐賀県HP「佐賀県天然記念物の部」を見ていたら、「小川内のスギ」「早里のイスノキ」が県指定天然記念物なのに、100選の木に選ばれていない。
他の木は、すべて100選の木となっているのに、なぜこの2本は選ばれなかったのか。「小川内のスギ」は福岡県側での五ヶ山ダム建設により、伐り倒されるような運命にあり、少しは事情はわかるが、今のうち訪ねないわけにはいかない。

吉野ヶ里町小川内は、福岡県境をなす東脊振の山奥である。長崎自動車道「東脊振IC」で降り、福岡那珂川へ行く国道385号線へ入る。前は坂本峠越えしていたが、今は東脊振トンネル(トンネル部分が有料道路)ができ便利になった。
ぐいぐい山手へ登る。途中に吉野ヶ里恵みの直売所「さざんか千坊館」展望台がある。トンネルを越して少し下り、県境「佐賀橋」から左折する。小川内の方へ県道136号線を進み700mほどで、山祇神社前に着く。

佐賀橋に案内はなかった。一帯で大々的にダム建設工事が行われていた。スギがどうなるかは確認していない。早く訪ね写真に残していて良かった。
佐賀県HP「佐賀県天然記念物の部」による説明は次のとおり。

小川内の杉(おがわちのすぎ)

県指定天然記念物/昭和31年3月1日指定
神埼郡吉野ヶ里町小川内   植物
神埼郡吉野ヶ里町小川内は、脊振山の東面、標高約400mにある山村で、福岡県との県境に位置している。この山村にある山祇神社(やまずみじんじゃ)の境内に、スギの巨木がそびえて立っている。
この小川内のスギは、大小3株からなっており、根元でお互いにくっつき合い、癒着しており、その根回りは13.5mにも及ぶ。また、樹高は27mと高く、3本の巨大な主幹が、そろって垂直に天をつくように伸びており、その姿は壮観であると同時に、極めて美しいものがある。
小川内のスギは、山祇神社の神木として、長い間、村民に大切にされ、今日まで保護されてきたものであり、県内において、まれに見るスギの巨木として優美な姿を持つのみでなく、3株が癒着し同一根となっている珍しい存在でもある。

(2016年3月7日 追 記)
ブログ「たけさん日記 パート2 自然派集合」の次を参照。天然記念物の大杉は、7億8千万円をかけて杉を倒さず根掘りしたまま持ち上げ、目的場所の高台に移設された神社の近くに移植する工事が始まっている。
五ヶ山ダム建設のため御神木の大杉移植  http://blogs.yahoo.co.jp/denkan_takeo/46837170.html?vitality

佐賀新聞LiVE 2015年6月19日の記事は、次のとおり。

県天然記念物「小川内の杉」 移植に7億8600万円 220メートル先 佐賀側の負担金なし

ダム建設に伴う水没を避けるため、移植されることが決まっている佐賀県指定天然記念物「小川内(おがわち)の杉」(神埼郡吉野ヶ里町)について、佐賀県教育委員会は、事業主体の福岡県が申請している移植場所や工法を許可した。事業費は7億8600万円で、来年5月末ごろに完了する見込み。

小川内の杉は、福岡県との県境の小川内地区の山祇(やまづみ)神社境内にあった神木で、樹齢700〜800年とされる。3株の杉が根元で癒着しており、樹高39メートル、根回りは13・4メートル。地元が移植保存を望んできた。

五ケ山ダム建設を進める福岡県は地元との協議の結果、先に移転している山祇神社の横を移植場所とした。高さ43メートル、南に220メートル移すため、山の斜面に盛り土をしてレールを敷き、10メートル四方の鋼製の箱に杉を入れて動かす工法を提案した。

主な事業費の内訳は、杉の引き上げ作業に4億6700万円、盛り土やレール敷設の搬送路設置に3億1800万円となっており、佐賀県側の持ち出しはない。

県教委は、土木や造園、樹木学の専門家を交えて検討し、今月15日に県天然記念物の移植に必要な現状変更許可を出した。文化財課は「移植後1年間は樹勢をモニタリングする計画も含まれており、文化財としての価値を維持できると判断した」と説明している。これほど巨木の針葉樹の移植作業は「全国的にも聞いたことがない」という。

早里のイスノキ  伊万里市瀬戸町早里  

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早里のイスノキ  伊万里市瀬戸町早里

「さが名木100選」の木をやっと訪ね終えた。ホッとして佐賀県HP「佐賀県天然記念物の部」を見ていたら、「小川内のスギ」「早里のイスノキ」が県指定天然記念物なのに、100選の木に選ばれていない。
他の木は、すべて100選の木となっているのに、なぜこの2本は選ばれなかったのか。「小川内のスギ」は福岡県側でのダム建設により、伐り倒されるような運命にあり、少しは事情はわかるが、「早里のイスノキ」のは何もないようだ。訪ねないわけにはいかない。
県指定天然記念物になったのが、平成18年3月であるためだろうか。

伊万里市瀬戸町早里とは、「伊万里湾大橋」の近くである。長崎からなら伊万里二里大橋から松浦の方へ国道204号線を行って、大橋を渡り戻ってすぐである。伊万里市街からなら同じ国道204号線が伊万里湾沿いを行くので、玄海町方面へ向かう。
イスノキは、「早里」バス停のすぐ近く北西側小高い丘に立つ。一面の干拓地を望む。
佐賀県HP「佐賀県天然記念物の部」による説明は次のとおり。

早里のイスノキ (はやりのいすのき)

県指定天然記念物/平成18年3月31日指定
伊万里市瀬戸町字早里   植物
早里のイスノキは、江戸時代の干拓地を望む小高い丘の上に立っている。樹高15m、胸高幹周り3.1mの巨木で、枝張りは南北15.5m、東西13.9mにも及ぶ。樹齢は200年以上と推定される。周辺にはスダジイ、マテバシイ、クロキ、アラカシなどが生育している。
イスノキはマンサク科イスノキ属の常緑高木で、日本においては、本州(伊豆以西)、四国、九州という広い範囲に分布する。西日本ではユスノキというのが一般的である。材質は緻密で高い強度をほこる。用途は、建築材(床柱、床材)、家具、鉢、算盤など多様である。また、樹皮の灰は釉薬の原料としても使用され、鉄分が少ないため最良とされる。
磁器生産が盛んな伊万里・有田地区においてイスノキが釉薬の原料として使用されるようになったのは、17世紀の中頃からと考えられる。当初は地元のイスノキを使ったと推察されるが、次第に地元のイスノキだけでは需要に追い付かなくなり、日向や薩摩などで生産されたイス灰を購入するようになる。
近年、イスノキは開発による伐採のため減少し、自生するものは稀である。県内では早里のものが最大である。

川上神社のクスノキ  唐津市浜玉町平原

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川上神社のクスノキ  唐津市浜玉町平原

唐津市浜玉町平原の川上神社で、またクスノキの大木を見かけた。周囲の家並みからひときわ抜きん出ていて、神社へ行くと幹回りは10mほどあった。樹齢は800年とあった。
これでもさが名木100選には選ばれていない。

国道202号線の唐津市浜玉町「千居」交差点まで行き、右折して野田温泉の道へ入る。温泉館を過ぎていったん下って行く(県道327号線)と、県道306号線との交差点「座主」に出る。川上神社の高木が目の前にある。この道が唐津市街から一番近い。

妙覚寺のボダイジュは、若木も育だたなかった  多久市南多久町桐野

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妙覚寺のボダイジュは、若木も育だたなかった  多久市南多久町桐野

多久市へ行くついでを調べていたら、佐賀植物友の会のHP「佐賀の植物と自然  good site 2001.5選定 佐賀県の天然記念物」の中に、次の記録を見つけた。
「NO 22 妙覚寺のボダイジュ 多久市南多久町 県指定  S62年 幹周470cm 樹高20m  樹齢800年」
しかし、「妙覚寺のボダイジュ」は、もう佐賀県HPや「さが名木100選」に表われない。
HPの寺関係を探すと、次のとおり記していた。

「小城・多久周辺 天平13年(741)聖武天皇の勅願による行基の開基という伝承がある桐野山妙覚寺には、西行が「旅寝」した折りの句が伝えられている。
妙覚寺にある菩提樹は,高さが20m、枝の広がりが15m、そしてなんと推定樹齢は1000年以上といわれている。菩提樹はクワ科の常緑高木。空に向かってそびえているその姿は,時の流れようともかわらない」(西行ゆかりの地HP)

「境内に樹齢1000年ともいわれる菩提樹(現在治療中)があります。数年前久留米善導寺の実で育った苗木、3本を植樹、いつの日か昔のように実が結ばれるのを楽しみにしています」 (天台宗九州西教区HP<安西>)

名木も治療したが枯れ果て、県指定は取り消されたと思われた。若木が植樹されているようなので、訪ねてみたが寺の人は不在だった。
寺下の畑の人に聞くと、名木は十三仏の奥の方で石段を登ったところ。そこは珍しい「刻像青面金剛石祠」(多久市重要文化財)の、もう一段奥の石祠真後ろの山の斜面である。雑草が生い茂り、切株跡はまったくわからなかった。
根元から8本ほどの幹に分かれ、幹回りはそれこそ太かった。若木もここに植えられたたが、老木の苗とあって樹勢なく育だたなかったらしい。

代りに寺の反対山斜面、公民館先から奥の路地に入った民家の裏側に「皇塔」(おおかみのとう)という寺との関連史跡があり、劣らぬボダイジュがあると教えてもらった。ここも不思議な一角で、かなりの古木であるボダイジュが茂っていた。
名木には対面できなかったが、古刹と史跡をゆっくり見学できた。
場所は、多久聖廟入口となる「市民病院前」交差点から県道25号線を小城の方へ向う。南部小学校先のJA多久グリーンセンター前からまっすぐ山手へ上がった桐野集落に寺はある。古びた仁王門が迎える。

福岡県側の五ヶ山ダム建設のため伐られようとしている福岡との県境、東脊振の「小川内のスギ」も早く行って確かめる必要があるが、遠すぎてなかなかここは行ききれずにいる。