長崎の巨樹・名木 (西彼・島原)」カテゴリーアーカイブ

本川内郷のホルトノキ  西彼杵郡長与町本川内郷首石

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本川内郷のホルトノキ  西彼杵郡長与町本川内郷首石

長与町教育委員会編「長与町郷土誌 上巻」平成6年発行の42〜43頁は、次のとおり。「本川内郷のホルトノキ」は、全国上位の巨樹?なのに、郷土誌の記録を見落としていた。
首石は、本川内郷長与ダム対面の集落。松ノ頭峠への県道33号線の途中、大越公園の所から右手の急坂を上がる。集落内を通って行くと、すぐ木本宅先に長与町教育委員会表示板がある。「首石」という石があるのだろうか。調べ忘れた。

四 巨樹・名木

1.ホルトノキ(ホルトノキ科)    本川内郷首石、空き地
胸高周囲:472センチ、樹高:8メートル
長崎県環境部がまとめた『わが町の大樹コンクール報告書』によるとホルトノキの最も大きなものは佐世保市のもので、胸高周囲450センチある。長与町のものはそれよりも大きく、県下で最大のものである。根元は空洞になっており、樹齢が相当古いことがわかる。

2.センダン(センダン科)    平木場郷、上長与地区公民館
胸高周囲:322センチ、樹高:17メートル
県下では福江市玉之浦に次いで大きなセンダンで、台風で枝の一部が折れ、樹勢はやや衰えている。

3.クスノキ(クスノキ科)    斉藤郷寺の下、法妙寺
胸高周囲:445センチ、樹高:25メートル
クスノキの大木は各地で知られており、上記のものはクスノキとしてはそれほど大きくはないが、長与町では最大のものであるので記録しておく。

平木場郷、上長与地区公民館のセンダンは、次の記事を参照。最近の写真を最後に追加した。
https://misakimichi.com/archives/678
斉藤郷寺の下、法妙寺のクスノキは、今は境内に見当たらない。枯れて撤去されたか。

佐世保市のホルトノキや、福江市(五島市?)玉之浦のセンダンもどこのだろう。本ブログ巨樹・名木の項で紹介していない。

河通のアベマキ  西海市大瀬戸町河通郷

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河通のアベマキ  西海市大瀬戸町河通郷

西海市大瀬戸町河通郷のつがねの滝近くに、コルクノキの大木があると、大瀬戸歴史民俗資料館から聞いたので訪ねた。つがねの滝入口の駐車場へ着くすぐ近くの車道左側を見て行くと、人家脇の林間にすくっと立っていた。
地元では「コルクノキ」と呼んでいるが、樹皮が一時、コルクの代用品となったコルククヌギのようであり、和名「アベマキ」として知られる。幹囲3m、樹高15mほどある。長崎県下で2番目に大きい木らしい。最後の写真が「つがねの滝」

諫早市森山西小学校の明治30年植えられた「アベマキ」が、長崎県指定天然記念物になっている。幹囲3.65m、樹高約17mあるから、これに次ぐ木と思える。
森山西小学校のアベマキは、 https://misakimichi.com/archives/380

アベマキ(棈)   ブナ科コナラ属 落葉高木

樹皮はコルク層が発達し縦に不規則に割れる。 葉は互生し、7〜15cmの卵状狭長楕円形で針状の鋸歯がある。葉はクヌギに似ているが葉裏は白い。
4〜5月、雄花序を垂らし、上部に雌花序を1個つける。堅果は翌年の秋に熟する。

柳のムクノキ  西海市大瀬戸町多以良外郷

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柳のムクノキ  西海市大瀬戸町多以良外郷

国道206号線により大瀬戸町多以良外郷まで行き、案内標識により柳ノ浜海水浴場へ向かう。金波旅館から左折、旧道にすぐ大瀬戸町の「ムクノ木の巨木」説明板がある。
後ろの坂道を少し登ると、右手奥に2軒の民家入口があり、奥の家(空家)の玄関前川の対岸斜面地にムクノキが立つ。現地説明板は次のとおり。

大瀬戸町指定天然記念物  ムクノ木の巨木

ムクノ木は、「ニレ科」の植物で、本州(関東以西)・四国・九州地方の山地に生える、20m程の落葉高木で、本県では各地に見ることができる。
ムクノ木は、春にうす緑色の花を開くが、葉は長卵形でざらざらしており、物をみがくのに使われ、材は器具や建築用などに用いられる。
黒く熟した実は甘いので、食用として子供がよく食べる。
このムクノ木の樹齢は定かでないが、地上1mの幹囲4.80m、樹高約10m、広がり約15mあり、この地方では大変珍しい巨木である。平成9年1月23日天然記念物として町の指定を受ける。                      平成10年3月  大瀬戸町教育委員会

池崎のアコウ  西海市西海町太田和郷

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池崎のアコウ  西海市西海町太田和郷

大瀬戸から行くと、国道202号線西海市西海町太田和港の次のバス停が「池崎」である。
バス停後ろの高い石垣にアコウの大木2本が並んで立っている。
いずれも幹囲5m、樹高13mほど。

道の駅さいかいのタブノキ  西海市西海町木場郷

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道の駅さいかいのタブノキ  西海市西海町木場郷

西海橋手前の小迎交差点から国道202号線により西海町へ向かう。川内からすぐ県道43号西彼太田和線に入って中間位。西海市西海町木場郷にみかんドームの道の駅さいかいがある。
駐車場の中に立つタブノキ。現地説明板は次のとおり。

保存の樹
樹木名  タブノキ
樹 高  15メートル
幹周り  4.5メートル
推定樹齢 約300年
数百年もの昔より、この場所で根付き、このような巨木になるまで成長し、これからも「道の駅」さいかいのシンボルツリーとして、年輪を重ねて行くことでしょう。

西彼町の巨樹・名木  西海市西彼町

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西彼町の巨樹・名木  西海市西彼町

西海市西彼町の巨樹・名木。西彼町教育委員会「西彼町郷土誌」平成15年発行の774〜
776頁による説明は次のとおり。

第二節 天然記念物(自然木)

町内の各地に年輪を重ね、住民に親しまれてきた古木の保存ならびに天然記念物指定について、以前から各郷の役員有志から陳情書が出され、教育委員会の文化財保護審議会でも研究を重ねてきた。
平成11年(1999)度から、県教育委員会文化課の協力を得て、それぞれの樹種、樹齢、環境などについて現地調査がおこなわれ、次の5件が(旧)町の天然記念物の指定を受けた。

写真  1〜  3    1 八木原天満宮の大楠と社叢(八木原郷)

拝殿左手のクスの巨木2本。社叢は古代の原植生の姿を残している。この森林群落は「シイ・ミミズバイ群集」と呼ばれる照葉樹林の断片である。タブ、ハゼ、アラカシなどの巨木は特筆に値する。
クスノキ…①幹回り5.5m ②同6.0m  ③同(2本)10.5m
ハゼノキ…幹回り2.7m
(参 照) https://misakimichi.com/archives/663

写真  4〜  6    2 洲崎神社の社叢(大串郷網代)

ムクロジとスダジイの巨木が多い。スダジイ(椎)が天然記念物に値すると評価された。
シイノキ・・・幹が4本に分かれ、幹回り各2m、根幹部8.4m。このほか幹回り5.0mの古木もある。
(参 照) https://misakimichi.com/archives/662 

写真  7〜  9    3 鳥加郷のユーカリの木(鳥加郷大徳寺下)

大村市西経寺の幹回り3.7mに次ぐ、県内第2位の大きさを持つ。幹回りが2.9mある。樹齢約130年、高さ15m。
(参 照) https://misakimichi.com/archives/661

写真 10〜 12    4 平原郷のカゴノキ(平原郷清正公参道)

樹齢4、5百年。山地中腹の照葉樹林に生えるクスノキ科の木本植物。この木はかつて森林の中に生えていた樹木の名残と思われる。県下有数の巨木で、天然記念物の評価を受けた。
カゴノキ・・・幹回り3.2m
(参 照) https://misakimichi.com/archives/657

写真 13〜 14    5 亀浦郷小干の大楠(亀浦郷)

西小干にあり、樹齢4、5百年といわれる。上の川と呼ばれる湧き水のすぐ上に生えていて、形状の整ったクスノキの巨木である。
幹回り5.6m、高さ約20m
(参 照) https://misakimichi.com/archives/659

北野のアラカシ  雲仙市小浜町北野

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北野のアラカシ  雲仙市小浜町北野

国道57号線の坂道を小浜に下ってすぐの交差点から左折して山領の奥まで入る。巨石「鬼石」の方へ右折して長崎県立小浜高校の裏を通って小浜温泉の方へしばらく下って行くと、道路左側に石祠が祀られているアラカシの巨木がある。または国道先の小浜自動車の所から左右左しながら前記の通りへ上がって行くか、小浜温泉側から逆に入る。

Otoji.K氏HP「長崎の樹木」最近の更新2009年9月7日に、次のとおりあったので訪ねてみた。
アラカシの巨木

雲仙市小浜町北野の道路沿いに、アラカシの巨木がある。根元にはツバキが繁っている。多くの萌枝(ひこばえ)が伸びていて、樹勢はいい。地上1.8mほどから二つに分かれている。
萌枝の内側から幹周りを測ったら、5.6mあった! 樹高は10mほど。道路に張り出していた上部の大枝は、2本ほど朽ち欠けていて切断されていた。アラカシとしては珍しく巨木! 祠が安置されていて、大切に守られている。

彦山神社のイチョウ  雲仙市千々石町丙

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彦山神社のイチョウ  雲仙市千々石町丙

国道57号線の千々石海水浴場前あたりから、左方の田奥の高台集落を眺めると、一際高い木が見える。上峰川沿いの道に左折して上がって行くと、これが平和自治会館横の彦山神社で、イチョウの大木であった。
幹囲4.6m、樹高18mほど。長崎市天然記念物「大音寺のイチョウ」が幹囲3.9mとあるから、これより大きい。

やまめの里近くのオガタマノキ  雲仙市千々石町庚

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やまめの里近くのオガタマノキ  雲仙市千々石町庚

雲仙市千々石町木場から雲仙別所ダムへの県道128号線に入る。途中の分岐から岳集落奥のやまめの里へ向かう。上岳を過ぎ千々石川の上流まで進むと九州電力千々石第五発電所があり、すぐ先がやまめの里で道路は行き止りとなる。九千部岳の真下である。
発電所とやまめの里間は約50m。発電所を過ぎて左手の渓流沿いを見て行くと、中間ほどにこのオガタマノキがある。

気がけて見ると少し下流の対岸にも、幹囲は同じくらい、根元から2つに分かれたオガタマノキの大木があった。発電所のすぐ上の対岸側。
曇り日の夕方近く林間は暗く、木の写真は写りが悪かった。
「上岳のタブノキ」は次を参照。  https://misakimichi.com/archives/560
後の写真は、発電所手前の水分神社前にある桁石橋「宮橋」と、雲仙側へ県道を登った途中の岳展望所から見た「清水棚田」。やまめの里へは、この写真の道を右へ上がって行く。
Otoji.K氏HP「長崎の名木」リストの中の説明は次のとおり。

オガタマノキの巨木

雲仙市千々石町のやまめの里近くの渓流沿いにある。樹高2mほどから5つに分岐して、幹周りおよそ4m。樹高20mほど。

西海楽園跡のアコウ   西海市西海町中浦北郷

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西海楽園跡のアコウ   西海市西海町中浦北郷

次の記事があり、七ッ釜鍾乳洞前のレジャー施設「西海楽園」へ寄ってみたのだが、2007年9月すでに廃園となり、岩山には入れなかったので、遠くからアコウを写した。
同HPでは、2枚目写真の右側のアコウを写されているようだ。
この国道202号線先、太田和海岸通りに大きなアコウが多くあるらしい。
Otoji.K氏HP「長崎の名木」リストの中の説明は次のとおり。

西海町・西海楽園のアコウ

七ツ釜鍾乳洞近くにあるレジャ−施設・ 西海楽園内にある。2〜3億年前にできた珊瑚礁が火山の噴火によって隆起したという岩山にその施設がある。
施設内のむきだしの大岩にしがみつくようにアコウが数本ある。写真はその中のひとつ。長崎で見るアコウとしてはそれほど大きなアコウではないが、その景観はみごと。