長崎の巨樹・名木 (壱岐・対馬)」カテゴリーアーカイブ

太祝詞神社社叢  対馬市美津島町加志

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

太祝詞神社社叢  対馬市美津島町加志

厳原港から国道382号線により万関橋の方へ向い、手前となる美津島町鶏知交差点から左折して下対馬を一周する県道24号線に入る。浅茅湾沿いまで出てしばらく行くと、加志トンネルがあり、入口に「加志橋」がある。

橋横が加志集落への入口。左折してこの道に入り集落へ進むと、谷奥に道は続き「太祝詞神社」へ着く。ムクノキやケヤキの大木は、車道側鳥居の左にすぐ見える。
対馬観光物産協会発行「対馬の巨木と自然」(2003年改訂)リストによる説明は次のとおり。

80 太祝詞神社社叢  (美津島町加志)

境内に美しい板根のムクノキや、下島最大のケヤキがあり、カヤ、タブノキなどの巨木や素晴しい太さと高さをもつ数本のヤブツバキも楽しめる社叢です。
80 太祝詞神社社叢   ムクノキ   幹回り 5.66m  樹高 31m
80 太祝詞神社社叢   ケヤキ    幹回り 5.00m  樹高 27m
80 太祝詞神社社叢   カヤ      幹回り 4.29m  樹高 18m
80 太祝詞神社社叢   タブノキ   幹回り 3.46m  樹高 20m
80 太祝詞神社社叢   ヤブツバキ  幹回り 1.65m  樹高 17m

阿連雷命神社社叢  対馬市厳原町阿連

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

イメージ 11

阿連雷命神社社叢  対馬市厳原町阿連

下対馬を一周する県道24号線により、石屋根倉庫で有名な厳原町椎根から小茂田を通り、西海岸部を北上すると、次に阿連漁港へ着く。阿連橋を渡って右手の川沿いの道を上流へ行くと、「傳教大師入唐帰国着船之地」の碑があり、その先に「阿連雷命神社」はある。

イチョウやカヤの大木は、社殿へ上がる参道石段の両脇と社殿右奥に立つ。
後ろの2枚の写真は、神社先の川岸で見た川中の工作物?と、枯れている何かの大木。
対馬観光物産協会発行「対馬の巨木と自然」(2003年改訂)リストによる説明は次のとおり。

88 阿連雷命神社社叢  (厳原町阿連)

阿連川の川畔にあるイチョウやカヤの巨木を含む社叢です。周辺の地域の人の憩いの場となっており、静かな集落と田畑に溶け込んでいます。
88 雷命神社社叢   イチョウ(雄)  幹回り 4.43m  樹高 52m
88 雷命神社社叢   カヤ        幹回り 3.64m  樹高 40m
88 雷命神社社叢   カヤ        幹回り 3.21m  樹高 42m

椎根の桐谷邸のケヤキ  対馬市厳原町椎根

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

椎根の桐谷邸のケヤキ  対馬市厳原町椎根

石屋根倉庫で有名な「椎根」集落は、厳原港とは島の反対側、西海岸にある。いろいろ行く道があるが、今回は豆酘瀬から入った。
厳原港からいったん南下、県道24号線により豆酘方面へ行く。久田トンネルを抜けると、安神の山上に三叉路があり、右上手の豆酘瀬へ向かう県道192号線へ入る。
同県道は山手を越し、鮎もどし公園入口を通って豆酘瀬へ下るので、これからまた島を一周する県道24号線に入る。今度は西海岸を北上して行くと椎根へ出る。

椎根「桐谷邸のケヤキ」は、石屋根倉庫を見に行く時、そのすぐ手前で目にした木。ちゃんと巨木リストに載っていた。桐谷邸の後ろの林にマキの大木も見えた。
対馬観光物産協会発行「対馬の巨木と自然」(2003年改訂)リストによる説明は次のとおり。
93 桐谷邸のケヤキ    ケヤキ    幹回り 3.88m  樹高 13m

今リストを見て、椎根集落へ入る前、山手へ行くと椎根の「豊和多都美神社」があり、その社叢に万松院の大スギを越す、幹回り7.91m、樹高32mのスギがあることに気づいた。
「厳原町誌」は全然、記してなかったこと。完全な見忘れとなった。誤字か、誤計測か、根元が2本の合体スギと考えられそうだ。

銀山上神社社叢  対馬市厳原町久根田舎

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

銀山上神社社叢  対馬市厳原町久根田舎

久根田舎は厳原港とは島の反対側、西はずれにあるので、厳原港からいったん南下、県道24号線により豆酘方面へ行く。久田トンネルを抜けると、安神の山上に三叉路があり、右上手の豆酘瀬へ向かう県道192号線へ入る。
同県道は山手を越し、鮎もどし公園入口を通って豆酘瀬へ下るで、これからまた島を一周する県道24号線に入る。今度は北上して椎根方面へ向かうと、途中の久根田舎に着く。

「銀山上神社」は集落の北はずれにあるので、集落内はそのまま通過。県道沿い右の大きな「御所橋」に出たところで、この橋を渡ると神社へ着く。
鳥居をくぐると苔むした参道があり、わが町の大樹「大スギ」の手前に一見、煉瓦造のアーチ石橋があったが、下を覗くと板石の桁橋だった。石橋の項を参照。
対馬観光物産協会発行「対馬の巨木と自然」(2003年改訂)リストによる説明は次のとおり。

106 銀山上神社社叢  (厳原町久根田舎)

苔むした参道と参道右側のカゴノキやスギの巨木が美しい。また、社殿奥にはスタジイの巨木があり、ゲンジボタルが多く棲む清流も流れています。
106 銀山上神社社叢   ス  ギ     幹回り 4.37m  樹高 44m
106 銀山上神社社叢   スタジイ    幹回り 4.30m  樹高 28m
106 銀山上神社社叢   カゴノキ    幹回り 3.09m  樹高 28m

龍良山原始林  対馬市厳原町豆酘

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

イメージ 11

イメージ 12

イメージ 13

イメージ 14

イメージ 15

龍良山原始林  対馬市厳原町豆酘

厳原港から南下、県道24号線により豆酘方面へ行く。久田トンネルを抜けると、安神の山上に三叉路があり、右上手の豆酘瀬へ向かう県道192号線へ入る。
同県道は山手を越し、豆酘瀬へ下っていくが、その途中の鮎もどし滝上部、吊り橋がある「鮎もどし自然公園」の入口まで行かず、約2kmほど手前の「内山橋」から左折して、山腹の「龍良山自然公園センター」まで上がった方が、近くて楽となる。

センター駐車場に車を置いて、駐車場外の未舗装林道を左方へ600m行くと、「龍良山登山入口」の道標があり、山道を20分登ると、龍良山原始林最大の板根スタジイ巨樹と対面できる。
この区間は自然観察路となっており、木々には名札が付けられている。ここから龍良山山頂(標高558.5m)まで登るのは、まだ1時間30分かかる。
登山口の未舗装林道は、豆酘の美女塚まで続いているようだが、長路となり悪路である。

長崎県HP「長崎県の文化財」による説明、及び対馬観光物産協会発行「対馬の巨木と自然」(2003年改訂)リストによる説明は次のとおり。
最後の写真は、裏側の与良内院から見た龍良山。

龍良山(たてらさん)原始林  天然記念物(国指定)

指定年月日 大正12年3月7日  所在地 下県郡厳原町大字豆酘  所有者 国
龍良山は海抜558.5m、原始林はその北側斜面に海抜120mの低地から山頂まで広がっている。海抜350m付近を境に、下方にはスダジイ林、上方にはアカガシ林が発達している。スダジイ林は樹高20m、最大幹径は1mに達する。場所によりイスノキも多い。
上方のアカガシ林は雲霧帯に発達する森林でアカガシを主木とし、ヤブツバキ・カクレミノ・ネズミモチが生育し、ミヤマシキミの低木を伴う。原始林全域の自然度は極めて高く、しかも低地から高地まで連続しているのは貴重な存在である。

111 竜良山(たてらやま)原始林  国 (厳原町内山)

緩傾斜地に残る照葉樹林の原生林としては世界に類を見ない高い自然度と広さをもった林です。板根の発達したスタジイの巨樹のほか、普通は巨木となりえないような種類の太さ大きさにも感動する原始林です。
111 竜良山原始林    スタジイ    幹回り 8.05m  樹高 22m
111 竜良山原始林    スタジイ    幹回り 7.30m  樹高 24m
111 竜良山原始林    イスノキ    幹回り 4.20m  樹高 22m 

豆酘多久頭魂神社社叢  対馬市厳原町豆酘

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

豆酘多久頭魂神社社叢  対馬市厳原町豆酘

厳原港から南下、県道192号線または県道24号線により豆酘へ行く。対馬市役所豆酘出張所前の県道を進むと、「多久頭魂神社」参道へ入る案内標識がある。
対馬の中では最大級というクスノキは、拝殿の裏側にある。
対馬観光物産協会発行「対馬の巨木と自然」(2003年改訂)リストによる説明、及び厳原町「厳原町誌」平成9年刊、第9節対馬の自然林45〜46頁による説明は次のとおり。

121 豆酘多久頭魂神社社叢  (対馬市厳原町豆酘)

参道左手と拝殿奥の林に、クスノキ、ホルトノキ、ムクノキなどの巨樹や巨木が目につきます。特に、拝殿の奥のクスノキは幹回り7.09mと対馬でも最大級で、なかなかに樹形の良い巨樹です。
121 多久頭魂神社社叢   クスノキ   幹回り 7.09m  樹高 30m
121 多久頭魂神社社叢   ムクノキ   幹回り 5.52m  樹高 38m
121 多久頭魂神社社叢   ムクノキ   幹回り 5.09m  樹高 32m
121 多久頭魂神社社叢   スタジイ   幹回り 7.70m  樹高 23m
121 多久頭魂神社社叢   ホルトノキ  幹回り 3.40m  樹高 36m

豆酘多久頭魂神社の社叢

この神社の参道を左を見ながら上っていくと巨木が目につく。クスノキ、スタジイ、ムクノキ、カゴノキ、オガタマノキ、イスノキ、ホルトノキ、ヤブツバキ、カヤなどである。拝殿の裏側には対馬の中では最大で、幹囲9m、高さ25mに及ぶクスノキが、その地上8m位の高さから4本の大枝を出し、すばらしい樹形を保っている。
林床には全域にわたってカナワラビ類が密生しているが、このほかムサシアブミ、ヤブラン、コクサギなどが見られる。

八丁郭の社叢  対馬市厳原町浅藻

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

八丁郭の社叢  対馬市厳原町浅藻

浅藻の湾入した谷奥は、霊山竜良山の麓まで入り、天道法師の墓と伝える「八丁郭」(はっちょうかく)がある。この一帯は天道茂とよばれる聖地。昔から人の住まぬ地とされていたらしい。
厳原港から県道24号線により豆酘方面に南下する。浅藻隧道を越すと浅藻漁港の集落へ下って行くが、集落に入る手前の小橋のところに「八丁郭」の案内標識がある。

この道へ入り浅藻川の上流へ向かって、田んぼの中の車道を行き止まりまで進む。舗装が切れたら先は歩く。鳥居と堂があり、堂の裏の山道をまだたどると、ピラミッド型に石を高く積んだ「天道法師塔」があり、祠を祀っている。
もう竜良山裏側の谷奥。辺りはスタジイなどの大木が多い薄暗い林となっている。
対馬観光物産協会発行「対馬の巨木と自然」(2003年改訂)リストによると次のとおり。

115 八丁郭の社叢     スタジイ   幹回り 7.33m  樹高 20m
115 八丁郭の社叢     スタジイ   幹回り 5.46m  樹高 −
115 八丁郭の社叢     スタジイ   幹回り 5.05m  樹高 −
115 八丁郭の社叢     スタジイ   幹回り 7.20m以上樹高 −

内院塞の神のスタジイ  対馬市厳原町豆酘内院

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

内院塞の神のスタジイ  対馬市厳原町豆酘内院

厳原港から県道24号線により豆酘方面に南下する。久和隧道を越して下ると与良内院、谷間の橋を渡って豆酘内院となる。
この谷間の橋を渡って県道は登りにかかるが、登るすぐ途中に海岸部の豆酘内院集落へ行く旧道が左へ下る。「内院塞の神のスタジイ」は、旧道へ入ってすぐ右方の道脇上の斜面に立つので、集落まで行く必要はない。旧道の左には1軒の小さな畑小屋があるところである。
対馬観光物産協会発行「対馬の巨木と自然」(2003年改訂)リストによる説明は次のとおり。

116 内院塞の神のスタジイ  (厳原町豆酘内院)

内院の入り口の塞の神の背にあるスタジイの巨樹で幹周り6.40m。道路整備の時に一部の枝が落とされていますが、堂々とした枝ぶりと根が美しい姿の良い巨樹です。
116 内院塞の神のスタジイ  スタジイ  幹回り 6.40m  樹高 18m

万松院のスギ  対馬市厳原町厳原西里

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

イメージ 10

イメージ 11

イメージ 12

イメージ 13

万松院のスギ  対馬市厳原町厳原西里

厳原港から国道382号線により厳原の町の中央通りに進み、今屋敷の交差点から左折して対馬市役所の方へ行くと、この道先が「万松院」への参道となる。
寺の右手山腹に対馬藩主宗家墓所があり、百雁木(ひゃくがんぎ)とよばれる132段の自然石の大石段を登った所にある。樹齢数百年の大スギは、この石段脇に3本立つ。
長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。

万松院のスギ  県指定天然記念物

指定年月日 昭和41年5月26日  所在地 下県郡厳原町大字厳原西里192
所有者 万松院 
万松院は対馬藩宗家の菩提寺で、国指定の史跡である。以前は、この墓地内や長い参道の石段の左右に20本ばかりのスギがあったが台風などで倒れ、現在は3本を残すのみとなった。
この3本は、それぞれ目通り幹まわりが5.2m・6.2m・7mで,樹高はいずれも35m内外である。

厳原・八幡宮神社社叢  対馬市厳原町中村

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

厳原・八幡宮神社社叢  対馬市厳原町中村

厳原の町の中のちょうど中心にある。清水山の麓に鎮座。祭神は神功皇后など。
中央通り国道382号線に面して、東向きに鳥居入口がある。
広い境内の社叢は、クスノキなどの大木が目立つ。大祭のちょうど準備中であった。
対馬観光物産協会発行「対馬の巨木と自然」(2003年改訂)リストによる説明は次のとおり。

98 厳原・八幡宮神社社叢  (厳原町中村)

厳原の町の中心に有りながら、境内と背後の社叢にクスノキの巨樹や巨大イスノキ、タブノキの巨木があり、神社の石段と巨木の深い緑が調和しています。
98 八幡宮神社社叢   クスノキ    幹回り 6.53m  樹高 28m
98 八幡宮神社社叢   クスノキ    幹回り 5.38m  樹高 20m
98 八幡宮神社社叢   クスノキ    幹回り 5.00m  樹高 25m
98 八幡宮神社社叢   クスノキ    幹回り 4.93m  樹高 30m
98 八幡宮神社社叢   イスノキ    幹回り 3.43m  樹高 20m