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次郎丸岳・太郎丸岳登山路の巨大なスギ?  上天草市松島町今泉

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次郎丸岳・太郎丸岳登山路の巨大なスギ?  上天草市松島町今泉

吉川満氏著「熊本県の山」山と渓谷社1997年刊96頁に次のとおり記していた。

(45) 次郎丸岳・太郎丸岳★……397m/281m 天草松島の展望は天下一品

…登山道は国道324号線分岐の今泉の集落からあり、標識完備で道もよい。…今泉の西辺集落に入り、今泉水系西辺川沿いに集落を抜ける。棚田や段々畑を見て車1台がやっとのコンクリート舗装の農道を歩く。舗装が切れ、照葉樹と植林の入口にはモリシマアカシア、巨大なスギ、クスが各1本立っている。
右上に古い砂防堤を見て谷を渡り、左の尾根に取り付く。…

以上が要点である。天草5橋へ続く国道324号線により、松島町「知十橋」を過ぎ、松島町の中心の方へ向かう。松島・有明有料道路の高架下をくぐり、平坦な平野部を行くと、国道が曲がるGSのところに「今泉三叉路」がある。右折して今泉集落へ入る。
すぐ「次郎丸・太郎丸岳登山口」分岐が右にある。登山者用駐車場は、町がここを指定していた。案内標識により登山道へ入って、細い農道のコンクリート舗装が切れるところの谷に、この「巨大なスギ」があるという。

バイクはこの近くまで入る。読んだ以上、確認しないわけにいかない。現地へ行ってみた。
植林地の端のスギのようで、幹囲は2.5mあろうか。周りの木に比べ、たしかにここでは大きく感じるが、そんな大きなスギではないようだ。
砂防堤を見て谷を渡った先の登山道左脇にも目立つ杉があった。

今泉諏訪神社の大杉  上天草市松島町今泉

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今泉諏訪神社の大杉  上天草市松島町今泉

天草5橋へ続く国道324号線により、松島町「知十橋」を過ぎ、松島町の中心の方へ向かう。松島・有明有料道路の高架下をくぐり、平坦な平野部を行くと、国道が曲がるGSのところに「今泉三叉路」がある。右折して今泉集落へ入る。

すぐ「次郎丸・太郎丸岳登山口」分岐が右にあるが、そのまままっすぐ進み、今度は左方の道へ入り左奥の谷間を目指すと、「今泉諏訪神社」がある。
大杉は、昭和60年代の落雷によって上部が折れている。
上天草市教育委員会編「上天草市の文化財」平成18年刊22頁による説明は次のとおり。

天然記念物  今泉諏訪神社の大杉

市指定年月日:昭和58年3月20日  松島町今泉
諏訪神社境内にそびえる樹齢450年といわれる老杉です。神社創建当時から神木として今泉の人々によって愛育保護されています。昭和60年代には、落雷によって上部が折れる災いを受けてしまいました。その後、台風や大風などの度重なる被害を受けて、樹勢の衰えが激しくなったために、平成10年に樹木医による回復処置を施して現在に至っています。
高さ18.5m・幹周りは4.2m。

御手水の滝  上天草市松島町今泉

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御手水の滝  上天草市松島町今泉

天草5橋へ続く国道324号線により、松島町「知十橋」を過ぎ、松島町の中心の方へ向かう。すぐ松島・有明有料道路の高架下をくぐる所があり、この下から右手車道へ入り、谷奥へ進むと「御手水の滝」がある。

教良木ダム上の「祝口観音の滝」の規模を小さくしたような姿の滑滝である。
上天草市教育委員会編「上天草市の文化財」平成18年刊22頁による説明は次のとおり。

名 勝  御手水(おちようず)の滝

市指定:昭和58年3月20日  松島町今泉
御手水は太郎丸岳(標高281m)の沢水を水源として全長2.5km、その中ほどにある滝は、標高差15m、勾配40度の岩肌20mを帯状に流れ落ちています。滝の水は昭和30年頃まで水車に利用されて、精米・製粉が行われていました。
現在はその周辺に桜の木が植えられ、その清流はホタルの群棲を育み、有明海に注いでいます。

経留の滝と不動命尊  上天草市松島町今泉

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経留の滝と不動命尊  上天草市松島町今泉

天草5橋に続く国道324号線の松島町「知十橋」から、県道290号線により倉江川沿いに教良木方面へ入る。「知十橋」の次の橋が新しく架かった「園部橋」である。この橋手前から左方の小川沿いの谷間の道を進むと、墓地の先に堤と1軒の民家がある。

民家の庭先を通り奥へ行くと、広場の中にトタン張り小屋の堂があり、左の川に「経留の滝」の滝水が流れていた。上に次郎丸、太郎丸岳の頂きが見える。
施錠している堂内を覗いたら、昔の立派な堂の古写真を飾っていた。民家を含めこのあたりは、幽玄な谷間。由緒ある地が今は荒廃にまかせているのではないだろうか。
上天草市教育委員会編「上天草市の文化財」平成18年刊26頁による説明は次のとおり。市指定名勝ではない。
名 勝  経留の滝と不動命尊 (松島町今泉)

経留の滝は次郎丸、太郎丸岳を水源として流れ落ちる滝で、高さ8m、幅5m位の規模があります。その滝壺の周囲には不動命尊をはじめ、八大竜王、弥勒菩薩、観音菩薩などの石神や石仏が山の中に奉られています。

野々川のモチノキ  上天草市松島町教良木

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野々川のモチノキ  上天草市松島町教良木

天草5橋に続く国道324号線の松島町「知十橋」から、県道290号線と県道34号線により金山橋を渡り、教良木へ入る。教良木小学校に出る前、「上天草市役所教良木河内出長所」がある。

出長所左横の道へ入り、まっすぐに野々川公民館の先まで進むと、地蔵堂とともにモチノキがある。ちょうど松島商業高校の奥となるあたりである。野々川公民館前にスギの大木もあった。
上天草市教育委員会編「上天草市の文化財」平成18年刊23頁による説明は次のとおり。

天然記念物  野々川のモチノキ

市指定:昭和58年3月20日  松島町教良木
野々川のモチノキは、野々川公民館より西に100mほど離れた地蔵堂の脇に立っています。高さ13.5m・幹周り1.8m、推定樹齢300年の古木です。
古くは野々川の郷に通じる”里道”が地蔵堂前にあり、その道を行き交う人々を、モチノキも地蔵堂と共に300年という永い年月を見守っていたのです。

祝口観音の滝  上天草市松島町教良木

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祝口観音の滝  上天草市松島町教良木

天草5橋に続く国道324号線の松島町「知十橋」から、県道290号線と県道34号線により金山橋を渡り、教良木へ入る。教良木小学校や金性寺前を過ぎると、県道はまっすぐ行くと柄本町、左折すると倉岳町への分岐があり、倉岳町方面への県道59号線を上って行くと教良木ダムに着く。

祝口観音の滝は、教良木ダムのすぐ上流側にある。見事な滑滝が見えるので、ダム奥の一周道路から滝入口まで行く。
観音堂までは200m、滝脇を歩いて登る。上流の水源、「自噴する泉」は見忘れた。
上天草市教育委員会編「上天草市の文化財」平成18年刊22頁による説明は次のとおり。

名 勝  祝口観音の滝

市指定:昭和58年3月20日  松島町教良木
県営教良木ダムの水源の一つである祝口観音の滝は、上流の自噴(毎分500ℓ)する泉(周囲49m)を源に、滝の全長300m・標高差80m・幅10〜15mで岩肌を帯状に流れ落ちています。
滝には大小の滝壺(確認数18ヶ所)があって、その中でも ”モミ洗い”(径5m・深さ1.5m)・
”鼻の巣”(径8m・深さ1.7m)の滝壺はスケールが大きい滝壺です。

龍ヶ岳山頂の烽火台  上天草市龍ヶ岳町大道

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龍ヶ岳山頂の烽火台  上天草市龍ヶ岳町大道

天草上島の南東の山、龍ヶ岳(標高470m)には、国道266号線から行くと龍ヶ岳町西部鳴川や東部下貫から登山道路があるが、私は姫戸町の二間戸から上った。
上天草市教育委員会パンフレット「上天草市の文化財マップ」によると、地区別文化財として龍ヶ岳地区に「龍ヶ岳山頂の烽火台」を以下のとおり説明していた。

市指定文化財でないが、これに次ぐ史跡と思われる。龍ヶ岳山頂で探すと龍ヶ岳町東側を向く展望台の3段くらい真下の出っ鼻の岩場に、パンフレット写真どおりの岩があり、烽火用と思われる長円形穴に雨水が溜まっていた。
市に確認していないが、掲載写真から多分これに間違いないであろう。

地区別文化財 龍ヶ岳地区 (62) 龍ヶ岳山頂の烽火台

防人が異国船の監視等のため山頂に築かれた烽火台。

山田のたちばな  上天草市姫戸町二間戸

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山田のたちばな  上天草市姫戸町二間戸

「ふるさと熊本の樹木」登録樹でないが、上天草市姫戸町二間戸に樹齢推定130年という小型蜜柑の原木がある。上天草市指定天然記念物。国道266号線により龍ヶ岳町から姫戸町の中心に入る手前の港があるところが、二間戸である。

姫戸体育館を過ぎ、2つの「姫戸トンネル」に入る少し手前に、左の谷間から岩下川が流れ、この谷間の道へ左折して入り、山田集落の右手最奥3軒の家の右端「大谷宅」まで行く。
たちばなの木は、同宅裏手の畑地高台にある。大谷宅に尋ねないと場所はわかりにくい。二間戸小学校跡地のイチョウから川沿いに行ったまだ奥の右谷間となる。
写真の幹が白いのは、カミキリ虫の幼虫「てっぽう虫」に木を食われないよう薬剤を塗って、先代から苦労して木の保存をしておられる。
上天草市教育委員会編「上天草市の文化財」平成18年刊30頁による説明は次のとおり。

天然記念物  山田のたちばな

市指定:平成4年2月1日  姫戸町二間戸974番地 (所有者 大谷正三一氏)
たちばな〔橘〕 ミカン科の常緑低木。食用柑橘類の総称。(広辞苑より)

樹齢推定130年。幹囲1.08m、樹高約7.5mは県下でも大樹に分類されます。橘は日本固有種で、古くから姫戸の原野に自生していました。初夏に白い花を咲かせ、初冬には直径約2〜3cmの黄色い蜜柑が鈴なりに熟し、香りも良く、古くから薬用として珍重され使われています。小型蜜柑の原木としては本市では唯一の古木です。
昭和43年(1968)、熊本県緑化推進委員会から明治百年記念保存木として指定されています。

二間戸小学校跡地のイチョウ  上天草市姫戸町二間戸

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二間戸小学校跡地のイチョウ  上天草市姫戸町二間戸

「ふるさと熊本の樹木」登録樹でないが、上天草市姫戸町二間戸に樹齢推定300年というイチョウがある。上天草市指定天然記念物。国道266号線により龍ヶ岳町から姫戸町の中心に入る手前の港があるところが、二間戸集落である。

姫戸体育館を過ぎ、2つの「姫戸トンネル」に入る少し手前に、左の谷間から岩下川が流れ、旧二間戸小学校跡地は川沿いに行ったすぐ右岸となる。
上天草市教育委員会編「上天草市の文化財」平成18年刊30頁による説明は次のとおり。

天然記念物  二間戸小学校跡地のイチョウ

市指定:平成4年2月1日  姫戸町二間戸762番地
いちょう〔銀杏・公孫樹・鴨脚樹〕 イチョウ科の落葉高木。高さ約30mに達し、葉は扇型で葉柄を具え、秋、紅葉する。雌雄異株。(広辞苑より)

樹齢推定300年。幹囲3.5m、樹高約21.5m。旧二間戸小学校の敷地に植えられ、樹勢旺盛で枝張りもよいものです。校庭の庭木として児童の成長と地区住民を見守ってきました。この小学校の敷地は旧二間戸庄屋(田中家)の跡地で、イチョウの木はその庄屋の庭先に植えられていました。
もともと樹高は40mだったのですが、平成3年の台風で現在の高さになりました。今は地区の公民館敷地となり、イチョウの木は保存されています。

龍ヶ岳の山神の一本杉   上天草市龍ヶ岳町高戸

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龍ヶ岳の山神の一本杉  上天草市龍ヶ岳町高戸

「ふるさと熊本の樹木」登録樹でないが、上天草市龍ヶ岳町高戸の龍ヶ岳(標高470m)登山路に推定樹齢600年という大スギがある。上天草市指定天然記念物。
国道266号線により龍ヶ岳町の中心に入る。上天草市消防局東天草分署前に「龍ヶ岳登山口」バス停があり、九州自然歩道を歩いて山頂までは約3kmである。

「山神の一本杉」はこの途中、登山口から15分ほどのところにある。本谷の橋を渡った小広場に山神の祠が祀られ、背後に老木が立つ。
上天草市教育委員会編「上天草市の文化財」平成18年刊39頁による説明は次のとおり。
コース説明は、吉川満著「熊本県の山」山と渓谷社1997年刊102〜103頁から。

天然記念物  山神の一本杉

市指定:平成9年1月24日  龍ヶ岳町高戸 
推定樹齢600年。幹囲6m、樹高約30mの大樹です。高戸の勝浦地区から龍ヶ岳山頂へ登る中腹に自生しています。
幹の根元には祠が祀ってあります。これは昔、一人の修験者がやってきて、一本杉の根元で寝泊りし修行に励んでいました。里人たちが気の毒に思い、そこに小さな小屋を建ててあげました。修験者はその行為に感激し、死ぬ間際まで里人たちの災難除去や病魔退散の祈願をいたしました。里人たちはその死を悼んで大杉の根元に祠を建てその霊を厚く弔ったといいます。山の守り神として祀られています。

48 龍ヶ岳★……470m  観海アルプス一の雄大な展望が開ける山

…龍ヶ岳町高戸字勝浦の竜ガ岳登山口バス停が唯一の歩いて登る道である。…龍ガ岳登山口には谷川が流れ左岸の舗装路に入る。すぐ舗装は切れて右上に階段があり、りっぱな遊歩道が続く。早春にはツバキが咲き、ツワの若芽ものびる。秋には黄色い花が咲き、足もとにはドングリの実が踏場もないほど落ちている。また野鳥の多いコースでもある。
小谷沿いの道はコンクリート丸木段で歩きやすい。2つの小橋を渡ると本谷を左へ渡り、正面には多くの枝を張った老スギがあり、根元には山の神が祀られている。ここから谷を離れ左上の尾根を目指す。…