山田のたちばな  上天草市姫戸町二間戸

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山田のたちばな  上天草市姫戸町二間戸

「ふるさと熊本の樹木」登録樹でないが、上天草市姫戸町二間戸に樹齢推定130年という小型蜜柑の原木がある。上天草市指定天然記念物。国道266号線により龍ヶ岳町から姫戸町の中心に入る手前の港があるところが、二間戸である。

姫戸体育館を過ぎ、2つの「姫戸トンネル」に入る少し手前に、左の谷間から岩下川が流れ、この谷間の道へ左折して入り、山田集落の右手最奥3軒の家の右端「大谷宅」まで行く。
たちばなの木は、同宅裏手の畑地高台にある。大谷宅に尋ねないと場所はわかりにくい。二間戸小学校跡地のイチョウから川沿いに行ったまだ奥の右谷間となる。
写真の幹が白いのは、カミキリ虫の幼虫「てっぽう虫」に木を食われないよう薬剤を塗って、先代から苦労して木の保存をしておられる。
上天草市教育委員会編「上天草市の文化財」平成18年刊30頁による説明は次のとおり。

天然記念物  山田のたちばな

市指定:平成4年2月1日  姫戸町二間戸974番地 (所有者 大谷正三一氏)
たちばな〔橘〕 ミカン科の常緑低木。食用柑橘類の総称。(広辞苑より)

樹齢推定130年。幹囲1.08m、樹高約7.5mは県下でも大樹に分類されます。橘は日本固有種で、古くから姫戸の原野に自生していました。初夏に白い花を咲かせ、初冬には直径約2〜3cmの黄色い蜜柑が鈴なりに熟し、香りも良く、古くから薬用として珍重され使われています。小型蜜柑の原木としては本市では唯一の古木です。
昭和43年(1968)、熊本県緑化推進委員会から明治百年記念保存木として指定されています。