九州(大 分 県)」カテゴリーアーカイブ

東椎屋のイチイガシ  宇佐市安心院町東椎屋

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東椎屋のイチイガシ  宇佐市安心院町東椎屋

安心院の中心から別府への国道500号に入る。アフリカンサファリまで行かず「東椎屋の滝」入口があり、滝の車道へ右折すると、すぐ熊野神社がある。
現地説明板は、旧町のもので次のとおり。

町指定天然記念物  東椎屋のイチイガシ  (昭和51年12月2日指定)
熊野神社拝殿前広場にある左右の巨木。椎屋の地名が示すように、この地方はカシ・シイの成育に適しているといわれる。この2本も御神木として大切にされている。
拝殿に向かって 右 周囲 約8.20m 樹高 約32.80m、左 周囲 約6.75m 樹高 約
26.80m、樹齢(推定) 400〜500年     安心院町教育委員会

南光寺の仁王像  宇佐市安心院町松本

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南光寺の仁王像  宇佐市安心院町松本

安心院の中心から国道500号を別府方面へ行く。ほどなく「南光寺入口」の案内板があり右折し、イモリ谷を奥に松本集落へ向かうと南光寺がある。
大分県観光情報サイトの説明は、次のとおり。拝観料は無料。ガラス越しで良く写せなかった。最後の南光寺仁王像写真は、宇佐市東光寺前の大分県案内板から。

南光寺仁王像
イモリ谷と呼ばれている、安心院町松本にある南光寺に、阿吽2体の仁王(金剛力士)像が安置されています。口を開けているのが「密迹(みっしゃく)金剛」で像高227センチメートル、口を閉じているのが「那羅延(ならえん)金剛」で像高220センチメートルあり、特異な体格で迫力に満ちています。共に楠の寄せ木造りで、鎌倉時代後期(1288年)の仁聞菩薩の作とされています。県内にある184ヶ所の仏像の中で2番目に古く、昭和32年に県指定有形文化財となりました。以前は傷みの激しかった像でしたが、地域の方の熱心な取り組みによって、2008年に修復がなされ、山門も新しく建て替えられました。修復の際に仁王像の体内から見つかった記録も、プレートにして一緒に安置されています。ガラス越しに外からも拝観できますが、事前に問い合わせると、詳しい説明付きで仁王像を間近で拝観できます。

寒水のムクノキ  宇佐市安心院町寒水

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寒水のムクノキ  宇佐市安心院町寒水

安心院の中心国道500号からすぐ湯布院への県道50号に入る。「福貴野の滝」入口の山の口を通り、深見小学校分校を過ぎると、寒水(そうず)集落で県道は180度向きを変える。そのカーブの内側高台にムクノキが立っている。
近くに枯れた大きな方のムクノキの株元が残り、観音堂もあった。
「豊の国の名樹」の特別保護樹木ではない。HP「人里の巨木たち」大分県による説明は次のとおり。

名 称 寒水のムクノキ (そうずのむくのき)
名称の典拠 なし
樹 種 ムクノキ
樹 高 30m(注1 環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による)
目通り幹囲 6.1m(注1)
推定樹齢 不明
所在地の地名 大分県宇佐市安心院町寒水(注2 2005年3月31日、宇佐市に合併。旧行政区は宇佐郡安心院町(あじむまち))

安心院(あじむ)と湯布院を結ぶ県道50号は、寒水(そうず)集落のところで180度向きを変える。そのカーブの内側に1本の大ムクノキが立っている。すぐ横まで車で行ってみたが、駐車スペースがない。カーブの湯布院側にある県道脇の駐車スペースに車を置いて歩いた。
旧環境庁資料では、ムクノキは幹囲8.4mと6.1mの2本あることになっている。期待して訪れたのだが、現在は1本のみ。現存する個体は、目視で6m前後。大きかった方が枯れてしまったらしい。特大のムクノキに会えなかったのは残念だが、残された木には、サイズ以上の威厳が感じられるように思った。

住宅への取付け道路の入口に立ち、こころもち低地側に傾いている。ちょっとした板根風な深い凹凸のある根元は、老ムクノキ独特のものだが、この木では特に力強い。失われた大枝も多いが、まだ多くの枝を残し、中天に大きな樹冠を形成している。
この地のランドマークと言っても差し支えないだろう。個人の所有ということだが、所有者のみならず、ここに住む人たちの自慢なのではあるまいか。「我が家の近くには、こんなに立派なムクノキがあるよ」ということで。

富貴野の滝  宇佐市安心院町富貴野

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富貴野の滝  宇佐市安心院町富貴野

安心院の中心国道500号から、すぐ湯布院への県道50号へ入り、約10km行く。「富貴野の滝」は、駅館川上流の深見川にかかる高さ約60mの滝。東椎屋の滝、西椎屋の滝とともに「宇佐の三滝」と呼ばれる。
山の口バス停に、「富貴野の滝」入口案内板があり、1km先の林道終点休憩所から沢沿いを歩いて、約10分で滝つぼまで行ける。裏見の滝ともなっている。
また、滝を上部から眺めるのには、山の口から県道約1.5km先に案内板がある。上富貴野の奥に駐車場があり、展望台へは徒歩8分。
現地説明板は、次のとおり。

富貴野の滝
国指定名勝「耶馬渓」の内  昭和11年7月14日指定
龍泉寺の裏、滝見台から見下ろす景観を文人・墨客が好んで作品にしたので「龍泉寺の滝」とも呼び、滝裏に廻って眺められるので別名「裏見の滝」とも言われる。高さは約60mあり絶壁の上部が新耶馬溶岩で、下部が集塊岩であることは、東椎屋の滝と同様である。
富貴野の滝 (渡辺重春 中津藩塾)
水上の水は水とも見えながら 落つるは雲と煙なりけり

日吉神社のイチイガシ  宇佐市安心院町水車

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日吉神社のイチイガシ  宇佐市安心院町水車

安心院の中心から進むと、国道500号からすぐ湯布院への県道50号に入る。「福貴野の滝」へ行く県道で、ちょうど中間くらいに安心院町水車「日吉神社前」バス停があった。「鬼屋敷」は次のバス停。
「豊の国の名樹」の特別保護樹木ではない。HP「人里の巨木たち」大分県による説明は次のとおり。

名 称 日吉神社のイチイガシ
名称の典拠 なし(注1 「日吉神社」はしばしば「ひえじんじゃ」と読むことがある。ここではどうなのか、未確認)
樹 種 イチイガシ
樹高 30m(注2 環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による)
目通り幹囲 5.0m(注2)
推定樹齢 不明
所在地の地名 大分県宇佐市安心院町水車(注3 2005年3月31日、宇佐市に合併。旧行政区は宇佐郡安心院町(あじむまち))
天然記念物指定 なし

寒水のムクノキから県道50号(安心院湯布院線)を3.5kmほど北に進んだところ、県道の西に日吉神社がある。「鬼屋敷」という怖そうな名のバス停近く。その境内のイチイガシがこれ。寒水のムクノキに会いに行った際、目についた。
太さはまだ物足りないが、樹齢が若いのか、大きな樹冠を元気よく広げている。樹勢は良好。まだまだ大きくなると思われる。

安心院町の主な石橋  今井橋・寒水橋・毘沙門橋

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安心院町の主な石橋  今井橋・寒水橋・毘沙門橋

宇佐市安心院町の石橋のうち、今井橋・寒水橋・毘沙門橋。石橋のデータと紹介文は、HP「石橋・眼鏡橋・太鼓橋・石造アーチ橋」大分県の石橋による。

写真   1〜  4    今 井 橋
宇佐市安心院町 今井  市指定有形文化財  深見川
橋長:38.3m  橋幅:3.2m  径間:8.8〜12.3m  拱矢:3.1m
架橋:大正12年(1923)9月
国道500号線を安心院町で県道50号線へ、湯布院町方面へ約6km
「大村バス停」付近左折さらに左折少し行って右折、道なりです。(案内板がない)

写真   5〜  7    寒 水 橋
安心院町寒水(そうず)  寒水川
橋長:13.0m  橋幅:2.2m  径間:7.0m  拱矢:1.7m
架設:昭和4年
湯布院町・安心院町境から県道50号線を5.5Km北上。
急な左カーブの頂点から右折、150m先分岐は左下へ、200m先に架かっています。

写真   8〜 10    毘 沙 門 橋
安心院町大字内川野  山蔵川
橋長:14.5m  橋幅:4.0m  径間:8.0m
架設:大正5年
県道42号線を北上、宇佐別府道路をくぐり、500m先、内川野入り口を右折。
1.1Km先左手に架かっています。
右・上流「びしゃもんばし」と左・下流「新毘沙門橋」に挟まれています。

鏝 絵(こてえ)  宇佐市安心院町内全域

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鏝 絵(こてえ)  宇佐市安心院町内全域

安心院町は、五穀豊穣・招福辟邪を祈るさまざまな絵柄の鏝絵(こてえ)を配した建物が多い。左官職人の心意気が、町並みに今なお息づく。私が通りかかって見た鏝絵のほんの一部。
宇佐両院観光連絡協議会HP「宇佐百景 散策紀行」による説明は、次のとおり。

鏝 絵  安心院町内全域
鏝絵とは、土蔵や家の戸袋、壁などに描かれたレリーフのこと。平らに塗られた漆喰の壁面に、鏝を使って薄肉状に盛り上げた浮き彫りを施し、彩色したものである。乾燥しきった壁では付きが悪く、壁が生乾きの間に一気に仕上げなければならないため、左官の巧みな技術が要求される。
図柄としては、七福神、龍虎、鶴亀、風景などが描かれ、邪を遠ざけ、幸福を招く招福辟邪の祈りが込められている。安心院町では明治初めから盛んに描かれるようになり町内には、今でも70余ヶ所に鏝絵が残っている。その特徴は、大作が多く、恵比寿、大黒などの定番題材に加えて、他地域ではあまり見られない蝦蟇(がま)や天狗などの題材が見られることである。題材の豊富さでは群を抜き、ユーモラスで、バイタリティあふれる鏝絵が残っている。

深見五重塔  宇佐市安心院町鳥越

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深見五重塔  宇佐市安心院町鳥越

安心院町の中心から県道50号線を湯布院方面へ約10分行く。仙の岩公園を過ぎると、右手の安心院町鳥越の高台に「深見五重塔」が見えるてくる。案内板まで県道をしばらく進み右折、深見トンネル手前から車道を登って行く。
宇佐両院観光連絡協議会HP「宇佐百景 散策紀行」による説明は、次のとおり。

深見五重塔  鳥越
五重の塔は安心院町出身の糸永(いとなが)樹(さだき)が故郷への感謝の念を込めて建立したものである。鳥越の地に平安から鎌倉時代にかけて大変栄えた天台宗の大建寺という由緒あるお寺があったが、いつの時代にか廃寺となった。糸永氏は大建寺跡地にふさわしい仏塔を建立して、我が国の古き良き伝統を形として郷土に残したいと思い、美しさで定評のある平安時代建立の京都の国宝醍醐寺の五重の塔をモデルにした。九州においては唯一の木造五重の塔である。

仙 の 岩  宇佐市安心院町龍王

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仙 の 岩  宇佐市安心院町龍王

安心院町の中心から県道50号線を湯布院方面へ約10分行く。安心院町龍王の県道沿いに、仙の岩(せんのいわ)がある。深見川の清流を見下ろすように岩壁と寄岩がそびえ立つ。
現地説明板は次のとおり。

国指定「名勝耶馬渓」 仙 の 岩
国指定”名勝耶馬渓”内の「仙の岩」は、集塊岩で出来た旧耶馬風景の代表的な物として、耶馬溪の競秀峰と並び賞されている。特に剣ケ岳は全耶馬渓中随一の大柱である。また、百メートルの大絶壁や正面の平岩・大中小の屏風岩・大巌寺岩窟などがあり、千年以上も昔より山岳仏教の修行場であった。往時、僧法道仙人がいたので仙の岩と呼ぶようになったと言われる。大巌寺の本尊には仁聞作と言われる千手観音で子安観音として古来より信仰され、その脇仏には奥の仙から下した十数体の古木仏像(鎌倉期)などが安置されている。      宇佐市

余(あまり)の滝  宇佐市院内町原口

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余(あまり)の滝  宇佐市院内町原口

両合棚田や両合川橋へ行く途中にある。駅館川上流の恵良川支流余川にかかる滝。
院内から国道387号を玖珠方面へ向かい、下余から「いんない余温泉」の案内板により左折する。同温泉正門前を通って進むと、分岐に「余の滝」の入口表示があり、谷奥へ駐車場がある。あと滝まで10分ほど歩く。現地説明板は、次のとおり。

余の滝(あまりのたき)
落差約48m。駅館川上流域の三大瀑布と呼ばれる西椎屋の滝、東椎屋の滝、富貴野の滝のような直下型の滝と違って、流水が滝の途中で岩に当りながら幾重にも分かれて落下する姿から、別名「末広の滝」とも称されます。
滝壺の下流にも石畳状の流れがあり、「豊前志」に”白布を三段四段にたちきりて巌の上にたれさらすらむ”と歌われているように、とても趣のある滝です。