舟つなぎの木(菅原神社のクスノキ) 上天草市大矢野町登立
国道266号線の天草5橋を渡って大矢野町の中心まで行く。上天草市役所先の交差点から右折し、大矢野郵便局を過ぎた先に三叉路があり、菅原神社(登立天満宮)はこの正面角である。
大楠の根元に奇妙な石があった。手水石のようだが、海岸の石と思われる。
熊本県自然保護課「ふるさと熊本の樹木」資料による説明は次のとおり。
登録番号 No. 60 登録 昭和57年2月20日
舟つなぎの木(クスノキ)
所 在 地 上天草市大矢野町登立14256
登録時の状況 樹齢 200年 幹の太さ 5m 樹高 20m
枝張り 南北20m×東西15m 樹幹 湾曲 樹勢 良
かつて、この樹のあたりまで有明海が来ていたそうであるが、この地は九州本土と大矢野島とを結ぶ交通の拠点として栄え、大矢野へ米などの物資を運ぶ舟々が出入りしたと言う。これらの舟が来航した際、この樹に繋船したところから「舟つなぎの木」と伝えられている。今でも「寄船」「積米」という地名が残っている。