長崎の巨樹・名木 (西彼・島原)」カテゴリーアーカイブ

小浜海岸通りのジャカランダの街路樹  雲仙市小浜町マリーナ

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小浜海岸通りのジャカランダの街路樹  雲仙市小浜町マリーナ

雲仙市小浜町の国道251号線沿い。市小浜総合支所先のマリーナにある小浜海岸通りのジャカランダの街路樹。ブラジル原産。5〜6月紫色の花を咲かす。
おなよい節は小浜の民謡。その女性像と弘法大師像がこの木の間にある。

Otoji.K氏HP「長崎の樹木」リストの中(街路樹)及び樹木名の説明は次のとおり。街路樹として珍しいものであったが、同HPによると最近、長崎市矢上にも見られ写真があった。

ジャカランダ(キリモドキ)

小浜町で街路樹として目立つのは、国道沿いのオキナヤシである。南洋ムードの温泉町を演出している。海岸沿いには、珍しい熱帯樹 ジャカランダの街路樹がおよそ300mほど続いている。ジャカランダの街路樹としては、日本唯一ではないだろうか?
長崎新聞の記事(平成13年6月13日)によると、「20数年前に口之津町出身でアフリカ諸国の政府顧問を務めた末続吉間氏が、前小浜町長の草野壬二郎さんに提供した種子をまいて育てた」という。小浜温泉組合は去年、新たに苗木20本を植えた。小浜温泉の目玉になってほしい街路樹だ。

小浜町の海岸沿いのジャカランダの街路樹。樹高は10m弱で樹齢20年ほど。撮影は6月初旬。小浜温泉の湯気が漂っている。

ジャカランダ(キリモドキ)Jacaranda ノウゼンカズラ科ジャカランダ属 落葉高木

葉は対生で羽状複葉。枝先や葉腋に円錐花序をつけ、紫色の花を咲かす。花は漏斗状で先が2唇状で5裂する。5〜6月、開花し花は下から順に咲き、数週間咲き、花の寿命は長い。広い豆状の朔果には多数の種子がある。

原産地はブラジルで50種ほどあり、花も紫、青、桃色、白がある。ネムノキのような葉にキリのような花が咲くので、昔、ブラジルに渡った日本人によって、キリモドキと言われた。南米やアフリカなどの熱帯地域では、日本のサクラ並木のように街路樹や公園樹として植えられている。長崎市・矢上のジャカランダ。花は6月中旬。果実は7月と2月。

小浜小学校のヒマラヤスギ?  雲仙市小浜町北本町

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小浜小学校のヒマラヤスギ?  雲仙市小浜町北本町

雲仙市小浜町北本町の小浜小学校は、国道251号線小浜警察署先の平松交差点から左へ上がった山手にある。
Otoji.K氏HP「長崎の樹木」リストの中「街路樹」及び樹木名の説明は次のとおり。

カラマツ(唐松・落葉松) マツ科カラマツ属 落葉高木

樹皮は暗褐色で鱗片票に剥がれる。葉は短枝に20〜40個束成し、針状で柔らかい。5月頃に開花し、雄花は黄色の卵形で、雌花は薄紅色の球形。球果(マツカサ)は9〜10月ころ黄褐色に成熟する。葉は秋に黄葉する。
日本特産の落葉針葉樹。本州中北部〜北海道など、冷涼な地域で育つ。写真は小浜町・小浜小学校のカラマツ。撮影は6月。

ヒマラヤスギ     マツ科ヒマラヤスギ属 常緑高木

枝は水平に広がり、樹冠は円錐形。樹皮は灰褐色で鱗状にはがれる。葉は針状で多数束生する。10〜11月に開花し、雄花は3cmほどの穂状で、雌花は円錐形で淡緑色。球果は6〜13cmの卵形で、翌年の秋に成熟する。
スギと名がついているがマツ科。球果と雄花は11月。最下部は雄花序(1月)。

小学校を訪れてみた。正門を上がった校舎の前に3本あったが、毛虫の害で1本は伐られている。校名碑の両脇にあったワシントンヤシも伐られている。
Otoji.K氏が写真を撮った時には、学校もたしかに「カラマツ」と名札をつけていた。今は「ヒマラヤスギ」の名札に変っていた。常緑樹。枝や樹冠の形から、やはり「ヒマラヤスギ」と思われる。 
別のところに「カラマツ」は生えているのに、私がこの木を写真の木と見間違ったのかも知れないから、再度訪ねたい。

野田神社のタブノキ  雲仙市千々石町戊

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野田神社のタブノキ  雲仙市千々石町戊

雲仙市千々石町の野田神社は、国道251号線が千々石の街に入り、JAのGSより温泉鉄道跡県道へ行く。商店街通りを過ぎまもなくすると、千々石少年自然の家入口の標識がある。これを上がると千々石幼稚園と社会福祉協議会で、この建物奥が野田神社である。

正面鳥居左にムクノキ、境内右斜面にタブノキ、参道石段右にイスノキ、左にモッコク、社殿右上にクロガネモチのかなり大きい木がある。樹種説明の名札が根元にあった。タブノキは名札がないが、境内随一の大木である。
Otoji.K氏HP「長崎県の名木」リストの中の説明は次のとおり。

大 タ ブ

千々石町野田神社にある。神社の石段を登ると、右手のゆるやかな斜面の途中にタブノキがある。幹周りおよそ6.5mはある巨木。圧巻。ちょっと感激。
神社近くは町立幼稚園やデイサービスセンターがある。

千々石ホテル跡の樹叢  雲仙市千々石町乙

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千々石ホテル跡の樹叢  雲仙市千々石町乙

雲仙市千々石町の野田神社大タブノキを見に行く途中、商店街通り手前で左手に高い木立が目立った。路地を行ってみると大正年代頃の「千々石ホテル」跡。町が整備し、自由に見学できる。場所は、国道251号線から右へ入った千々石小学校の西方(海岸側)。

日本の樹木は、鎮守の森などで残されていることが多いが、こういったこともあったのだ。さほどの大木は見あたらず、樹種の説明はできないが、まとまった木立と湧水の庭園が残されていて、写真のみ載せる。ホテルの歴史の詳しくは、雲仙市千々石の地域情報サイト「千々石ネット」史跡中にある。
現地説明板は次のとおり。
千 々 石 ホ テ ル

千々石ホテル主・城代良治が、いつ頃からホテルを経営していたかは確認できないが、少なくとも大正元年には、洋風建築の千々石ホテルと、正面のレンガ門は写真により確認することができる。千々石ホテルの外観は洋風であるが、内は障子や畳の部屋もあったそうである。広い敷地内には庭園が整備され、観光客を移動する人力車も二台見える。千々石村は千々石海水浴場など景色に富み、また、雲仙・小浜への湯治客も多く、内外人が来て遊ぶことも少なくなかった。また、千々石ホテルは、よく千々石村の接待の場としても利用されていたそうである。(「千々石史談第二号」写真説明から抜粋)              平成十六年十月   千々石町

専照寺のイチョウ  雲仙市千々石町戊

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専照寺のイチョウ  雲仙市千々石町戊

雲仙市千々石町の専照寺は、国道251号線が千々石の街に入って、JAのGSより右方の温泉鉄道跡県道へ行く。商店街通りを過ぎてまもなくすると、千々石少年自然の家入口の標識がある。これに入り千々石幼稚園手前から左へ戻るとすぐである。商店街通りを上がって右折してもよい。野田神社は近い。

境内には、イチョウの大木が2本ある。楼閣山門の右のは目通り幹回り4.5m、左のは5.5mあった。右手の家裏に幹回り3.5mのケヤキがあり、空洞ができている。秋に訪れてみたい寺。
千々石町「千々石町郷土誌」平成10年刊1174頁に、「昭和15年頃の専照寺風景」があった。位置から高木2本がイチョウだろうか。貴重な写真だ。

専照寺について雲仙市千々石の地域情報サイト「千々石ネット」史跡の説明は次のとおり。
瑞雲山専照寺    宗 派:浄土真宗本願寺派  本 尊:阿弥陀如来
野田名にあり、千々石第一小学校裏側(旧道側)より約50m入り左側に山門が見える。1615年、諫早市の安勝寺の末寺として開山した。町内ほとんどが浄土真宗の門徒であり、一町一ヵ寺というのは珍しい。

深江町諏訪神社の社叢  南島原市深江町丁

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深江町諏訪神社の社叢  南島原市深江町丁

南島原市となる深江町丁の諏訪神社は、国道251号線がみずなし本陣ふかえ前を過ぎ、まもなくすると道は二手に分かれ、国道は左海岸方へ曲がる。この両方の道の間に神社があり、国道からの入口に案内標識がある。神社の裏が深江小学校と中学校である。
長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。

深江町諏訪神社の社叢  県指定天然記念物
指定年月日 昭和57年7月22日  所在地 南高来郡深江町丁3142ほか  所有者 諏訪神社

諏訪神社は深江町の氏神で、近くに町立の小・中学校がある。境内は概ね長方形で広く、その中央に南東向きの本殿がある。
社叢は主に本殿の北西部によく発達している。この社叢のなかにはクスノキのかなりのものが7本ある。その最大のものは、目通り幹まわり6.60mある。このほかチシャノキ(目通り幹まわり2m)、ハリギリ(目通り幹まわり2.1m)が1本ずつあるが、これほどの大木は珍しい。

熊野神社のクスノキ  島原市杉山町

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熊野神社のクスノキ  島原市杉山町

熊野神社は島原市杉山町にある。国道251号線からは、島原市街の北門交差点から雲仙グリーンロードを結ぶ「がまだす道路」に入る。この途中から三会へ行く右の広い道路に入るとすぐ左方に鳥居が見える。「熊野神社前」のバス停がある。
現地説明板は次のとおり。大クスノキは社殿の左にあるが、大ムクノキも神社境内の左側の傾斜面にあり、県指定天然記念物となっている。樹齢は歴史書きからともに420年以上と推定されている。

長崎県指定天然記念物 熊野神社の大クス  指定年月日 昭和三十五年七月十三日指定

雲仙山麓の代表的な大楠として古くから有名な神木である。目通り幹回り八メートル。
天正十二年(一五八四)島津・有馬の連合軍と佐賀の龍造寺隆信の率いる軍とが沖田畷(なわて)で戦った。島津藩の将、伊集院忠棟は兵一千を率いてここに陣地を置き龍造寺軍を破って大勝することが出来た。その戦勝の記念に献木したのがこの楠と伝えられている。
長崎県教育委員会 島原市教育委員会

熊野神社のムクノキ  島原市杉山町

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熊野神社のムクノキ  島原市杉山町

熊野神社は島原市杉山町にある。国道251号線からは、島原市街の北門交差点から雲仙グリーンロードを結ぶ「がまだす道路」に入る。この途中から三会へ行く右の広い道路に入るとすぐ左方に鳥居が見える。「熊野神社前」のバス停がある。
現地説明板は次のとおり。大ムクノキは神社境内の左側の傾斜面にあるが、大クスノキも社殿の左にあり、ともに県指定天然記念物となっている。樹齢は歴史書きからそれぞれ420年以上と推定されている。

長崎県指定天然記念物 熊野神社の大ムク  指定年月日 昭和三十五年七月十三日指定

椋(むく)の木としては珍しい大樹である。目通り幹回り六・七メートルで、傾斜面に生えているため、長大な板根が発達して、環境にうまく適応している。
この木は島津藩の将、伊集院忠棟が沖田畷(なわて)の戦勝を記念して大楠とともに植えたものと伝えられている。
平成三年三月二十五日設置 長崎県教育委員会 島原市教育委員会

恵里神社のクスノキ  島原市江里町

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恵里神社のクスノキ  島原市江里町

恵里神社は島原市江里町にある。雲仙グリーンロードの終点近く、三杉大橋の奥の谷間となる。島原市街からは杉谷から宇土水源(最後の写真)を通り行く。
現地説明板及びOtoji.K氏HP「長崎県の名木」リストの中の説明は次のとおり。

市指定天然記念物 恵里神社の大クス  昭和五十五年六月五日指定

雲仙山麓の代表的な大楠である。幹廻り 八メートル、樹高 四十三メートル、樹齢 およそ四百年。             昭和五十七年三月建立  島原市教育委員会

島原市・恵里神社の大クス

江里町の恵里(江里)神社にある。幹周り8m、樹高43m、樹齢およそ400年。  雲仙山麓の代表的な大楠という。昭和55年、市の天然記念物に指定。樹高43mは、クスの巨木としては高木である。
神社の周囲は堀になっていて、雲仙の湧水が流れ込んでいる。

松崎のクスノキ  島原市有明町大三東甲

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松崎のクスノキ  島原市有明町大三東甲

環境庁調査による長崎県下一のクスノキ。「松崎の大楠」といい、島原市有明町大三東(おおみさき)にある。国道251号線が有明町に入り、ガソリンスタンド前松尾バス停に案内標識があり、ここから右へ200m上がった森本宅の庭にある。
最後の写真は、国道をさらに行った高城神社で見たこれも大きなクスノキ。
現地説明板及びOtoji.K氏HP「長崎県の名木」リストの中の説明は次のとおり。

松崎の大楠     所在地 森本寛樹氏寄贈

この大楠は樹齢千年余り、幹まわり約13m、樹高30.5m、枝はり東西33m、南北約29mの巨木で、昭和三十三年六月五日、長崎県天然記念物に指定されています。
楠は本州の中部以南から台湾を中心に分布し、日本の樹木では幹まわりが一番大きくなり、昔から神木として神社や寺などに植えられていました。
民家内でこの様に大木となるのは珍しいと言われています。
長崎県教育委員会 有明町教育委員会

有明町・大三東(おおみさき)のクスノキ

森本宅にある大クス。樹高30.5m、幹周り13m。枝ばり東西33m、南北29mあり、樹齢約1000年という。昭和33年、県の天然記念物に指定。県下一の大クスである。松崎の大クスとも言う。
県下第2位のクスは、長崎市の大徳寺のクス。