熊野神社のムクノキ 島原市杉山町
熊野神社は島原市杉山町にある。国道251号線からは、島原市街の北門交差点から雲仙グリーンロードを結ぶ「がまだす道路」に入る。この途中から三会へ行く右の広い道路に入るとすぐ左方に鳥居が見える。「熊野神社前」のバス停がある。
現地説明板は次のとおり。大ムクノキは神社境内の左側の傾斜面にあるが、大クスノキも社殿の左にあり、ともに県指定天然記念物となっている。樹齢は歴史書きからそれぞれ420年以上と推定されている。
長崎県指定天然記念物 熊野神社の大ムク 指定年月日 昭和三十五年七月十三日指定
椋(むく)の木としては珍しい大樹である。目通り幹回り六・七メートルで、傾斜面に生えているため、長大な板根が発達して、環境にうまく適応している。
この木は島津藩の将、伊集院忠棟が沖田畷(なわて)の戦勝を記念して大楠とともに植えたものと伝えられている。
平成三年三月二十五日設置 長崎県教育委員会 島原市教育委員会