長崎の巨樹・名木 (諌早市)」カテゴリーアーカイブ

多良山系のツクシシャクナゲ (2)  諌早市・大村市ほか

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多良山系のツクシシャクナゲ (2)  諌早市・大村市ほか

多良山系の経ヶ岳、多良岳、五家原岳は、標高1,000m内外の山岳地帯を形成し、多良岳県立公園となっている。この山に咲くシャクナゲは「ツクシシャクナゲ」といって、日本にある数種類のシャクナゲの中で、最も美しいといわれ、シーボルトもその名著「日本植物誌」に彩色図をのせて紹介している。

2007年4月、五家原岳山腹のシャクナゲ団地で撮影したものを、2008年1月12日記事にしていたが、花がさえない。
今回2008年5月4日、舞岳シャクナゲルート及び鹿島市平谷温泉で撮影したものに、写真を差替え、この記事とする。
Otoji.K氏HP「長崎の樹木」の樹木名による説明は次のとおり。

ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)  ツツジ科ツツジ属 常緑低木

樹高3〜4mになる。葉は8〜20cmで倒披針形で両端は尖る。革質で光沢があり、葉裏は褐色の長い綿毛が密生する。5〜6月、淡紅色の花を咲かす。花冠は4〜5cmのロ−ト状で7裂する。雄しべは14個。朔果は1.5〜2cmの円柱形。
本州(紀伊半島)、四国、九州の山地に生える。花は5月初旬。果実は8月・10月。花蕾は1月。

今村川岸のハンノキ自生地  諌早市真崎本村名

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今村川岸のハンノキ自生地  諌早市真崎本村名

西諫早中核工業団地入口から長崎日大高校の方へ左折し、三浦回りの県道37号線へ入る。津水大橋から今村川沿いを行くと今村橋があり、長工醤油先から小橋を渡り川の右岸土手道を進むと、すぐ右手の小さな谷間低地がこの木の自生地となっている。
水門がある広場まで進むと、有名な今村川岸の大村・諫早藩境標石が立つところである。
現地説明板は次のとおり。
ハンノキ自生地

北方性の落葉広葉樹で南西限とされた天然記念物です。昭和四十六年頃新聞に掲載されたため、文化財指定を嫌い地主により切り取られました。難をまぬがれたもの、新たに芽が出たものが十数本自生しています。
水質のある低地に生え、幹は高さ十五メートル、胸高直径六十センチメートルに達します。花は十一月から三月で新葉に先だって開き、落葉前に咲きます。
田の畦に植えて稲木にしますが、材は建築材具、家具に用い、樹皮からは染料、タンニンがとれます。
一九九九年三月    西部地区の環境と文化財を守る会

富川渓谷のイロハカエデ・スタジイ  諌早市富川町

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富川渓谷のイロハカエデ・スタジイ  諌早市富川町

長崎県指定天然記念物「富川渓谷のカツラ」については、先項で紹介している。これはその途中で見られるイロハカエデとスタジイの大木。イロハカエデは富川渓谷の駐車場から入ったすぐ右遊歩道脇。スタジイは滝上の森の吊橋を渡った右斜面にある。
長崎県生物学会編「多良岳の生物」2001年刊57〜59頁、宮崎正隆氏稿「多良山系の巨樹・巨木」の中による説明は以下のとおり。

高来町側の轟渓上流域小松尾公園内のイロハカエデは、キツネノカミソリの時期に行ったのだが、気づかなかった。
後の5枚は、県指定史跡「大雄寺の五百羅漢」。大雄寺先の滝の両岸岩面に見られる。
503体の羅漢像が刻まれ、県下一の磨崖仏群だそうだったが、諫早大水害などでだいぶん現地は変わっている。

Ⅴ.富川渓谷・大雄寺一帯の巨木、大木

現在、県の新観光百選の地となっている富川渓谷の大雄寺一帯にはまとまってスタジイ、クスノキなどの巨木や年輪を重ねても幹周りが3m以上には育ちにくいヤブツバキ、イロハカエデ等が川の両岸に大きく枝を伸ばしている。
特にイロハカエデは大木はもちろん小木が結構多いことから、植栽されたものではなく、自生のものと思われる。高来町側でも轟渓上流域の小松尾公園内に自生の幹周り2.54mのイロハカエデの大木がある。
また、大雄寺境内には、珍しいケンポナシが植え込まれている。

スタジイ(ブナ科)     幹周り 3.32m  樹 高 21m
クスノキ(クスノキ科)        3.25m       24m
イロハカエデ(カエデ科)      2.84m       16m
ヤブツバキ(ツバキ科)  根回り 2.10m        8m

明教寺のイチョウ  諌早市下大渡野町  

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明教寺のイチョウ  諌早市下大渡野町

国道34号線の鈴田峠の手前、諌早市本野入口交差点から右へ入る。この道は富川渓谷へ行く。JR大村線の踏み切りを渡り、しばらく行くと左山手に明教寺と大イチョウがすぐ見える。
JAガソリンスタンドの真上となる。左隣は年神社で、ここにもかなり大きいクロガネモチやクスノキがあった。
最後の写真は、平成20年10月14日に写した葉をつけたイチョウ。
Otoji.K氏HP「長崎の樹木」リストの中(街路樹)の説明は次のとおり。

明教寺の大イチョウ

諫早市上大渡野町にある。幹周り5.17m。樹高15m。諫早市の名木のひとつ。道路の両側は斜面になっていて、斜面の途中に寺があり、イチョウは町を見下ろすようにそびえていて、遠くからでも目立つ。

多良山系のツクシシャクナゲ  諌早市・大村市ほか

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多良山系のツクシシャクナゲ  諌早市・大村市ほか

多良山系の経ヶ岳、多良岳、五家原岳は、標高1,000m内外の山岳地帯を形成し、多良岳県立公園となっている。この山に咲くシャクナゲは「ツクシシャクナゲ」といって、日本にある数種類のシャクナゲの中で、最も美しいといわれ、シーボルトもその名著「日本植物誌」に彩色図をのせて紹介している。
写真は2007年4月、五家原岳山腹のシャクナゲ団地で撮影したもの。
最後の2枚は2008年10月、小松尾公園の国指定天然記念物の入口説明板を撮影。
Otoji.K氏HP「長崎の樹木」の樹木名による説明は次のとおり。

ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)  ツツジ科ツツジ属 常緑低木

樹高3〜4mになる。葉は8〜20cmで倒披針形で両端は尖る。革質で光沢があり、葉裏は褐色の長い綿毛が密生する。5〜6月、淡紅色の花を咲かす。花冠は4〜5cmのロ−ト状で7裂する。雄しべは14個。朔果は1.5〜2cmの円柱形。
本州(紀伊半島)、四国、九州の山地に生える。花は5月初旬。果実は8月・10月。花蕾は1月。

田原神社のスタジイ  諌早市小長井町田原

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田原神社のスタジイ  諌早市小長井町田原

国道207号線を諌早市小長井支所前の交差点から左へ山茶花高原に行く道に上がる。約15分ほど走ると多良岳広域農道と合い、さらに進むと大きな堤に出る。ここが田原溜池で、田原神社は上流の方にあり、田原バス停から右へ参道に入る。今は池は渇水期であった。
Otoji.K氏HP「長崎の樹木」リストの中(街路樹)の説明は次のとおり。

スタジイの巨木

小長井町田原名にある。田原溜池の中に張り出した小島の中の田原神社にある。幹周り3mほどの巨木。
田原溜池は永禄年間(1560年頃)に造られ、天正3年(1575年)に溜池の中に小島を造り神社が建てられた。このスタジイはおそらくその頃に植えられたと考えられるので、少なくとも樹齢430年にはなる。
日本最大のスタジイの巨木は、京都府舞鶴市にあり、幹周り14mもある!

小長井のオガタマノキ  諌早市小長井町川内

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小長井のオガタマノキ  諌早市小長井町川内

日本一のオガタマノキ。根元近くの幹まわり9m余り、樹高20m。樹齢1,000年以上とされている。国指定天然記念物。諌早市小長井町長里にある。国道207号線のJR長里駅の先に案内標識があり、長里川に沿い2.7km行く。
最後の2枚は、平成20年7月13日に写す。
長崎県教育委員会HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。

小長井のオガタマノキ 天然記念物(国指定)

指定年月日 昭和26年6月9日  所在地 北高来郡小長井町長里字河内名
管理団体 小長井町
オガタマノキは、モクレンの常緑樹で、昔のサカキはこれであるという。そのため、各地の神社に植えられたものが多い。指定の木は、JR小長井駅から6km、長里川をさかのぼること2km、多良岳の東麓の畑の中に立っている。
この木の根元近くの幹まわり9m余りもあり、日本一のオガタマノキの大木である。樹の上には、ムクノキ・エノキ・クスドイゲ・オオイタビ・イヌビワなどの樹木が着生している。樹勢は極めて旺盛である。

なお、長崎県生物学会編「多良岳の生物」2001年刊57〜59頁に、宮崎正隆氏稿「多良山系の巨樹・巨木」がある。説明は次のとおり。

Ⅳ.小長井町のオガタマノキ

国指定天然記念物(昭和26.6.9指定)  幹周り 9.51m 樹 高 18m
日本一の巨樹。かつて建築材として伐採され、切り口から多数の太い幹を出す特異な樹形となっているが、早春には真っ白い花を咲かせ、春を告げる。

馬頭観音のクロガネモチ  諌早市小長井町大久保

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馬頭観音のクロガネモチ  諌早市小長井町大久保

国道207号線が諌早市高来町の町境から小長井町へ入るとすぐ殿崎バス停があり、ここに馬頭観音の案内標識がある。左へJR長崎本線の踏み切りを渡り、まっすぐに車道を登る。10分ほど行くと下の道の多良岳広域農道に出るが、馬頭観音はこのすぐ左方手前にある。このあたりは旧竹崎街道で道案内の標識があった。
Otoji.K氏HP「長崎の樹木」リストの中(街路樹)の説明は次のとおり。
なお、これはふれてないが後の5枚目以降の写真は、近くの車道右側の道脇に見かけた同じクロガネモチの2本。馬渡宅の屋敷跡と聞いた。石垣の上に立ち、馬頭観音に負けずかなり大きく樹形がよい。
クロガネモチの巨木

小長井町大久保にある馬頭観音にある。境内の裏手の林内にあり、裏の道路に面している。幹周り3mほどはある。根元近くから二つに分かれている。
馬頭観音は馬頭観世音菩薩と言い、ヒンズー教の神のひとつ。奈良時代以降に武家社会に信仰され、江戸時代になって家畜の守護神、旅の安全を守る菩薩として民間に広まったらしい。

轟峡のタブノキ  諌早市高来町

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轟峡のタブノキ  諌早市高来町

佐賀県と県境をなす多良岳(標高996m)から東南へ有明海にそそぐ渓谷が轟峡。大小30の滝があり、日本名水百選に選ばれた。この中で最も有名なのが轟の滝。JR湯江駅から入り、境川沿いに15分ほど車はかかり、滝の上部の駐車場へ着く。
タブノキの大木は、渓谷をめぐる遊歩道に架けられたつり橋のすぐ脇にある。轟の滝から歩いて10分ほど下流となる。駐車場のすぐ下にもタブノキの大木はあり、圧倒される。
Otoji.K氏HP「長崎の樹木」リストの中(街路樹)の説明は次のとおり。

タブノキの巨木

高来町の轟峡にある。つり橋を渡った渓谷の斜面にある。正確ではないが、幹回りはおよそ5mほど。橋のほうに枝を伸ばし、独特な樹形をしている。
そこから遊歩道を進むと、「轟の滝」がある。滝の高さはさほどないが、轟音はすごい。丸い石橋を渡って、表の道路に出るとソ−メン流しの茶屋がある。轟渓流は日本名水百選に選ばれていて、大小30の滝がある。

湯江小学校前のイチイガシ  諌早市高来町三部壱

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湯江小学校前のイチイガシ  諌早市高来町三部壱

諫早市高来町の湯江小学校は、諌早市高来支所の先となる。轟峡へ行く道路の反対側に「善神さん古墳」があり、この入口にイチイガシがある。一帯は公園となり、クスノキなどの大木がある。高台の湯江神社に登ると諫早湾干拓堤防道路と水門がよく見える。
Otoji.K氏HP「長崎の樹木」リストの中(街路樹)の説明は次のとおり。

高来町のイチイガシの大木

幹回りおよそ2mある大木。高来町役場近くの「善神さん古墳」の入口にそびえている。善神古墳は4世紀頃に造られた横穴式石室の墓である。