長崎の巨樹・名木 (諌早市)」カテゴリーアーカイブ

川上神社のクスノキ・スタジイ・イスノキ  諌早市高来町坂元

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川上神社のクスノキ・スタジイ・イスノキ  諌早市高来町坂元

川上神社は諌早市高来町坂元にあり、境川の右岸側となる。諌早市高来支所前から右手へ広い道を行くと、諫早高校高来分校があり、境川に出会ったすぐ先に神社がある。
Otoji.K氏HP「長崎の樹木」リストの中(街路樹)の説明は次のとおり。

高来町・川上神社

諫早高校高来分校傍にある。ヒノキとクスに囲まれた神社で、鳥居の左手にクスの巨木があり、目をひく。幹周り4mほどある。右手には板根になった木がある。イスノキだった! こんなイスノキの大木は初めて見た。実がなっている。
境内には、スタジイ、モッコク、ナナミノキなどの大木がある。珍しいことに、コバンモチの木があった。イスノキ、モッコク、ナナミノキなどは他の神社でも見ることはあるが、コバンモチは初めてだ。
合格祈願や七五三祝いなどの絵馬がいっぱい掛けられていて、町民に親しまれている神社であることが想像される。

天初院のヒゼンマユミ  諌早市高来町船津

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天初院のヒゼンマユミ  諌早市高来町船津

天初院は諌早市高来町船津にある。JR小江駅のかなり手前となり、深の海バス停から国道207号線がやや登ったきったところから左側に丘陵へ行く車道に入る。途中の要所に案内標識がある。現地説明板は次のとおり。

ひぜんまゆみ  諌早市指定天然記念物

天初院境内の西側に群生する孟宗竹林の中に十数本のヒゼンマユミが自生していて、幹の直径は三十〜四十cmである。にしきぎ科の植物で春に淡緑色の小さな花をつけ、冬、ミカンの葉ににた感じの常緑葉の間から四稜形の黄色の実がたれさがり、やがて果皮が裂けて赤い種子がみえるようになる。庭園樹としてもよい。本町では珍しい木としてこの樹叢を町指定天然記念物とした。
昭和三十九年、千葉常三郎が諌早市城山の諌早公園でこれを発見、大正二年に植物分類学の最高峰である牧野富太郎博士がヒゼンマユミと和名をつけた。
城山に残っているクスノキやヒゼンマユミなどを「城山暖地性樹叢」として昭和二十六年に、国が天然記念物に指定し、諌早市では「諌早の木」に指定している。九州各県で自生していることがわかり、県下では大村・森山にも自生している。 昭和六十二年三月二日 指定
平成五年三月 諌早市教育委員会

正法寺のソシンロウバイ  諌早市多良見町木床

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正法寺のソシンロウバイ  諌早市多良見町木床

正法寺は諌早市多良見町木床にあり、喜々津駅の西方、JR囲トンネルの山裾に寺の屋根が見える。Otoji.K氏HP「長崎の樹木」リストの中(街路樹)の説明は次のとおり。

正法寺のソシンロウバイ

諫早市多良見町木床の正法寺にある。境内にはソシンロウバイの木が7〜8本ある。若い果実に混じって、昨年の果実もまだぶら下がっていた。果実は4月下旬。花は翌年の2月中旬。

多良見公民館前のイヌマキ  諌早市多良見町化屋

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多良見公民館前のイヌマキ  諌早市多良見町化屋

諌早市多良見支所横に多良見公民館がある。この前の駐車場角に平成3年町の木に指定されたマキ(イヌマキ)が由来碑とともにある。碑文は次のとおり。

由      来

町木にふさわしい年輪と風格を備えたこの槇は長崎市戸町水源地横の山林の中で北斜面岩盤上に風雪に耐えて自生していたものを所有者渡辺宗人氏のご好意により寄贈を受けこのほど移植したもので樹齢三百年を超えると推定される
今後多良見町を代表する巨樹として末永く成長を続け後世まで町民に親しまれるよう祈りたい
平成三年三月 多良見町長 石 丸 義 雄

赤崎観音のスタジイ  諌早市赤崎町

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赤崎観音のスタジイ  諌早市赤崎町

諌早市赤崎町にある。国道57号線を森山駅前近くまで来ると、右手山裾に大きな寺の屋根が見え、集落内の車道へ入る。寺は桃原寺といい、この裏手の丘に赤崎観音を祀る広場がある。由緒あるようなところで市の公園となっている。登り口は寺の右方へ車道を進むと、消防団詰所の前にある。寺の大きな木の写真(この分は12月初め撮影)も添えた。
Otoji.K氏HP「長崎県の名木」リストの中の説明は次のとおり。

スタジイの巨木

諫早市赤崎町の赤崎観音がある広場にある。樹高10m。幹周りは7.4m。諫早市の名木のひとつ。幹は大きく3つに分かれていて、幹のひとつは途中から折れている。中央には大きな洞ができていて、洞の中から新しいスタジイの木が伸びてきている。
遠くから見ると、左右に枝葉を広げていて樹形はいいが、近寄ってみると痛々しい。

県道工事で伐り倒されたムクノキ  諌早市森山町下井牟田

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県道工事で伐り倒されたムクノキ  諌早市森山町下井牟田

Otoji.K氏HP「長崎の樹木」リストの中(街路樹)に次のとおり説明と写真があった(木の画像は同氏HPから)。

森山町ムクノキ

県道124号線そいの井手口公民館近くにある。樹高20m、幹周り3mほどの巨木。樹齢200年ほどらしい。石垣の途中から伸びているが、いい樹形をしている。
残念だが、道路拡幅工事のため、来月にはお払いをして切り倒す予定。町は公共施設で利用するテ−ブルやイスなどに姿を変えて残すことにしているらしい。撮影は平成12年11月。

平成19年12月27日、現地を訪ねた。県道工事は完了し、拡幅された広い道路ができていた。通りがかりの近所のご婦人に尋ねると、この石を積んでいるあたりにムクの大木は立っていた。伐採は昨年だった。近くには、長崎県まちづくり景観受賞の「荒木家高石垣」があった。

教専寺のボダイジュ・チシャノキ  諌早市森山町上井牟田

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教専寺のボダイジュ・チシャノキ  諌早市森山町上井牟田

諌早市森山町上井牟田に教専寺はある。森山駅前から県道124号線に入り有喜の方へ向かう。玉の橋バス停から左へ橋を渡るとすぐ寺である。有喜からは諌早へ行く県道55号線に入り、すぐ途中から右へ「チサンカントリークラブ森山」の案内標識により進む。上井牟田の広い田園地帯へ出ると前方に寺が見える。
境内のイチョウやエノキの巨木に混じって、珍しいボダイジュと大木のチシャノキがある。
Otoji.K氏HP「長崎の樹木」リストの中(街路樹)の説明は次のとおり。

ボダイジュの大木

諫早市森山町井牟田上の教専寺の境内にあるセイヨウボダイジュ。黄色い花がいっぱい咲いていた。根元から二つに分かれていて、それぞれ幹周りは、165cm、110cm。樹高およそ10m。花は6月初旬。
ご住職の話では、植えられた時期はわからないが、子供の頃から、このような大きな木だったとのこと。ボダイジュの巨木をネットで調べると、幹周り70cm(樹齢200年)、100cm(樹齢500年)と記されてあるので、このボダイジュは樹齢500年前後はあるのかも…。

チシャノキの大木

森山町井牟田上名の教専寺にあるチシャノキ。幹周り2.7m。樹高15mほど。6月下旬。チシャノキの白い花が満開だった。境内にはイチョウやエノキの巨木のほか、ボダイジュの大木があった。

なお、寺奥のシャッター倉庫の横の木も大木。住職から「サルヒョウ」という実がなるが、何の木か尋ねられた。建設会社のHP「民家を支えた木」から調べると、これは「イスノキ」の別名。次のとおり説明していた。早見町の歳大明神にも大木がある。
「イスノキはヒヨンノキ、サルノフエ、サルヒョウ、ユスノキなど地方によって色々な方言で呼ばれている。葉に虫食いのコブがあり、サルのヒョウタンと呼ばれる実がなることなど、目立つ木なのでそれだけ親しまれていたのだろう」

歳大明神のホルトノキ・クロガネモチ・アラカシ  諌早市早見町

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歳大明神のホルトノキ・クロガネモチ・アラカシ  諌早市早見町

諌早市早見町の下海岸部に歳大明神はある。国道251号線有喜中学校のまだ手前となり、下に集落が見えたところから、九十九折の車道を最下の海岸まで下る。ここは南風の海浜公園広場となっていて、愛野海岸や雲仙岳がよく見える。
Otoji.K氏HP「長崎の名木」リストの中の説明は次のとおり。

諫早市早見町・歳大明神のホルトノキ

諫早市・有喜の海岸沿の「南風の海浜公園広場」側にある。歳大明神はシイとイスノキに囲まれた神社で、イスノキの大木が多い。アラカシ、ネズミモチ、トベラ、サンゴジュ、コバンモチ、ヤブニッケイ、ヤブツバキ、マサキ、カクレミノなどを見ることができる。
境内には幹周2mほどの、クロガネモチやアラカシの大木がある。幹周り3mほどのホルトノキの巨木もあった。琴海町・三社大神宮の ホルトノキ以来の巨木だ。

神社には町民の「戦没者慰霊の碑」がある。神社のすぐ隣りは海(橘湾)であり、岩場ではカモメがくつろいでいた。
「南風(ハエ)の海浜公園広場」は「十二支公園」の一つで「羊」と記されてある。市内には十二支公園が幾つかあるようだ。今でも12あるんだろうか?

下釜海岸のヤブニッケイ  諌早市飯盛町下釜

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下釜海岸のヤブニッケイ  諌早市飯盛町下釜

諌早市飯盛町下釜の海岸沿いの林間にある。船津の漁港を右にまわった先端部。前ノ島のすぐ手前まで埋立地ができ、白塚公園はここにある。
ヤブニッケイなどの海岸林のあるところは、埋立地へ渡る橋のまだ手前。正確には下釜公園の奥の方の海岸部である。一帯は横津というようで石棺類が多く発見された史跡であった。
Otoji.K氏HP「長崎の樹木」リストの中(街路樹)の説明は次のとおり。

ヤブニッケイ(藪肉桂)

飯盛町の白塚公園近くの海岸沿いにあるヤブニッケイ。海岸沿いにはヤブニッケイの大木が10本近くある。
海岸沿いには、シャリンバイ、トベラ、サンゴジュ、クスドイゲ、ネズミモチなども見ることができる。

池下のアコウ(根元部分)  諌早市飯森町池下

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池下のアコウ(根元部分)  諌早市飯森町池下

諌早市飯森町池下にある諌早市指定文化財(天然記念物)「池下のアコウ」。石垣に囲まれた邸宅から海岸の方へ幹を張り出している。大きなアコウは3本ある。
外から見た写真は、前の項で紹介したが、12月27日、庭に入らせてもらい根元部分を写させてもらった。ご覧のとおりの圧巻。
この家は大久保宅で、地元では「屋敷」と呼んでいる旧家である。