四万十川源流点 高知県高岡郡津野町
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』による解説は、次のとおり。駐車場の源流碑から沢の源流点までは、急な山道を約25分登る。
四万十川
水系 一級水系 渡川(四万十川)
種別 一級河川
延長 196 km
水源の標高 1,336 m
流域面積 2,270 km²
水源 不入山(高知県高岡郡津野町)
河口(合流先) 土佐湾(高知県四万十市)
流域 高知県
四万十川(しまんとがわ)は、高知県の西部を流れる渡川水系の本川で、一級河川[1] 。全長196km、流域面積2270km²[2]。四国内で最長の川で、流域面積も吉野川に次ぎ第2位となっている。本流に大規模なダムが建設されていないことから「日本最後の清流」、また柿田川・長良川とともに「日本三大清流の一つ」と呼ばれる。名水百選[3]、日本の秘境100選にも選ばれている。
四万十川には支流も含めて47の沈下橋があり、高知県では生活文化遺産として保存する方針を1993年に決定している。
地 理
高知県高岡郡津野町の不入山(いらずやま)を源流とし、高知県中西部を逆S字を描くように蛇行しながら多くの支流を集め、四万十市で太平洋に注ぎこむ。河口附近では「渡川」という名前であるため、水系名は「渡川水系」となっている。
清流2つの名前
「日本最後の清流」といえば、「四万十川」を想起するほどに有名になっているが、河川法上においては過去65年間「渡川」が正式名称であった。1896年(明治29年)の旧河川法により、1928年(昭和3年)11月1日に「渡川」を法律上の公式名称に採用。その後の昭和39年の新河川法でもそのままであったが、平成6年7月25日に「四万十川」と改名された。一級河川の名称変更はこれが初めてで、この川が「日本最後の清流」として、全国的に有名となり認知されているという実情によるところが大きい[4]。同じ高知県では、知名度では劣るものの仁淀川の方に水質では軍配が上がる。
古くから「四万十川」と書いて「わたりがわ」と呼ばれていたこともあるという。また「四万渡川」と書かれることもあった。これが省略されて「渡川」の名称が発生したものと思われる。宝永5年(1708年)の土佐物語には「四万十川 わたりがわ」と記されているという。
一方、周辺の河川名を見ると、古来関係の深かった九州に向かって「向川(現在名:中筋川)」、「渡川」を渡って中村(四万十市)の市街、その後ろに「後川」があり、位置的な名称と考えることもできる。
四万十川源流の森
不入山北麓に広がる四万十川源流のを中心とした森林であり四国カルスト県立公園の指定区域にあり、四万十川源流の森として水源の森百選に指定されている[5]。
樹齢200年に近い自然林と国有林が管理する針葉樹林の人工林が茂る。源流はv字谷を刻み岩肌と森林の緑と清流と石灰岩質の岩肌で渓谷美を形成している。
所在地:高知県高岡郡津野町大字船戸