ユス谷川橋・旧大正林道ユス谷川橋  高知県高岡郡四万十町

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ユス谷川橋・旧大正林道ユス谷川橋  高知県高岡郡四万十町

HP「石橋・眼鏡橋・太鼓橋・石造アーチ橋」によるデータ、文化遺産オンライン、及び四万十町HP「四万十川流域の文化的景観」による解説は、次のとおり。
現地は、国道439号の小石清流橋を渡って、小石トンネル手前から下流側の方へ旧国道(現町道)に入ると、わかりやすく近い。今、資料を調べると、町道に架かるのが石橋「ユス谷川橋」、下流側に寄り添って一段下に架かるRC橋が「旧大正林道ユス谷川橋」だった。

2橋とも2008年3月7日、国の登録有形文化財(建造物)に指定された。3枚目写真は、「旧大正林道ユス谷川橋」の上に立って、上流の「ユス谷川橋」を写しているが、肝心な足下の「旧大正林道ユス谷川橋」は写していない。
川に降りないと確認できない橋だった。美しい2ショット写真を、私は完全に撮影し忘れたので、上記石橋HPの贄田様にお願いし、最後の画像をお借りした。

№3,922   ユス谷川橋

高知県高岡郡四万十町字江師(旧幡多郡大正町)
ユス谷川
橋長:8.2m  橋幅:3.1m  径間:5.4m  拱矢:2.7m
架設:昭和10年頃
ここも現存するかしないか分からないところでした
役場に問い合わせてもユス谷川橋はご存知ありませんでしたので、大正林道の場所を教えていただきたどり着きました。
左手下流側に寄り添って架かるRC橋は旧大正林道ユス谷川橋。すぐ下流は梼(ゆす)原川。

旧大正林道ユス谷川橋

高知県高岡郡四万十町字江師(旧幡多郡大正町)
橋長:8.0m  橋幅:2.0m  径間:5.1m
右手ユス谷川橋の下流に並んで架かっています。

ユス谷川橋 ゆすたにがわばし
高知県
昭和前/1935頃
石造及び煉瓦造単アーチ橋、橋長8.2m、幅員3.1m
1基
高知県高岡郡四万十町字江師
登録年月日:20080307
四万十町
登録有形文化財(建造物)
旧大正林道ユス谷川橋の東側に架かる道路橋。橋長8.2m、スパン5.2m、幅員3.1mとした半円アーチ形の単アーチ橋で、アーチ部分を3枚厚の煉瓦で築くほかは、間知石の布積とする。煉瓦と石材を使い分け、精緻に築かれた小規模なアーチ橋。

旧大正林道ユス谷川橋 きゅうたいしょうりんどうゆすたにがわばし
高知県
昭和前/1944
鉄筋コンクリート造単アーチ橋、橋長8.0m、幅員2.0m、石垣付
1基
高知県高岡郡四万十町字江師
登録年月日:20080307
登録有形文化財(建造物)
四万十川水系梼原川左支流ユス谷川の最下流部、梼原川との合流点近くに架かる。橋長8.0m、スパン5.1m、幅員2.0m、半円アーチ形の鉄筋コンクリート造単アーチ橋で、両岸には表面布積の石垣を連続的に築く。梼原川沿いに築かれた旧大正林道関連施設。

7 旧大正林道ユス谷川橋
9 ユス谷川橋

所在地/四万十町江師
管理者/四万十町
ユス谷川は、四万十川支流梼原川に注ぎ込む谷川で、工法が異なる2つの時代の橋が架かっている。一つは、町道から見過ごしてしまう位置にあるが、旧国道439号線に平行して架橋されていた森林鉄道橋である。この橋は、昭和初期に旧大正林道の橋梁として建造されたもので、連日、機関車に引かれ木材を満載したトロッコがこの橋を通行し、四万十川流域で活発に展開された国有林事業を支えた。
もう一つは、昭和10年頃に郡道松原線旧大正〜梼原間の橋梁として建造され、国道439号線に引き継がれた国道橋である。現在は、国道の改良工事でルートが変更され、町道となっている。この2つの橋は、四万十川流域の奥山から産出される農林産物の搬出をはじめ、上・下流域の集落間の流通・往来に大きな役割を果たし、近代期の山村地域の発展を支えた。また、素材、工法、目的の違う二つの橋は、河川を使った筏流しや高瀬舟から森林鉄道、その後のトラックの輸送へと、四万十川流域における流通・往来の歴史とその変遷を今に伝える貴重な存在である。