長崎の巨樹・名木 (長崎市)」カテゴリーアーカイブ

北浦大山祇神社のヤマモモ  長崎市北浦町

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北浦大山祇神社のヤマモモ  長崎市北浦町

長崎市北浦町木場の大山祇神社にある。現地は若菜川の中流域となり、茂木の黒橋から入るか、三景台から早坂町の谷へ下る道を行く。神社にはヤマモモとともにクスノキの大木があった。
もぎ歴史懇談会「茂木の名所旧跡」などの資料によると、神社の創建は寛永3年(1626)。境内後方の山林尾根上に昭和49年、弥生中期の竪穴式直径10m円墳が発見され「元木場古墳」という。
Otoji.K氏HP「長崎県の名木」リストの中の説明は次のとおり。北浦町を「矢上」とされているが、地区は「茂木」となるので修正した。

長崎市茂木のヤマモモ

茂木・北浦町の大山祇神社にある。石段を登りきった左手にある。幹は洞になっている。幹の上部で折れていて、そこから多くの枝が伸びている。幹周りおよそ4.5m。

滝の観音の伏樹  長崎市平間町

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滝の観音の伏樹  長崎市平間町

矢上の滝の観音は、間の瀬川の中流にある。国道34号線「観音口」バス停から長崎バイパスへ出る県道の中間に参道入口がある。滝と標石は、別項によりすでに紹介している。
Otoji.K氏のHP「長崎県の名木」リストの中の説明は次のとおり。

長崎市・平間町の滝の観音の伏樹

「名勝文化財」として県指定を受けている。横たわった巨木の下をくぐるようになっている伏樹門がある。看板に「巌橿」と記してあるので、カシの巨木である。アカガシ? イチイガシ?
境内には、クスノキ、スギ、ナギ、イチョウ、イヌガヤ、ネムノキなどの高木がある。奥に進むと、30mの滝が現われる。この滝には名前がないと言う。人里にある滝で名前がないのは、国内ではここだけらしい。
川の向う側には竹林が広がっている。1Kmほど下った川沿いに「滝の茶屋」があり、ソーメン流しが楽しめる。

長崎公園のトックリノキ  長崎市上西山町

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長崎公園のトックリノキ  長崎市上西山町

長崎公園は諏訪神社のあるところの公園。日銀長崎支店の裏から丸馬場へ登る遊歩道脇にある。現地説明板は次のとおり。
この木の根元には「寄贈者 長崎市松原町出身 松田八百吉氏 上海で造園業を営んでおられた同氏より昭和7年長崎市へ寄贈された」と小さな表示文があった。

市指定天然記念物  長崎公園のトックリノキ(別名ボトルツリー)
指定年月日 平成16年6月3日  所在地 長崎市上西山町1番地1  所有者 長崎市

トックリノキ(別名ボトルツリー)はオーストラリア、クインズランド州原産のアサギリ科の高木であり、学名は、Brachychiton rupestris Tree(ブラキシトン・ルペストリア)といい、オーストラリアでは公園などにふつうに見られる。
この木は、昭和7年に上海から長崎へ運ばれたものであり、トックリノキとしては日本に持ち込まれた中で最も古い。現在では日本においても各地の植物園に栽培され、まれなものではないが、屋外でこのように大きく育っているのは珍しい。
昭和初期の長崎ー上海間の交流を示す一つの証拠として、歴史的な価値がある。
長崎市教育委員会(平成16年11月設置)

西山神社の寒桜とザボンの木  長崎市西山本町

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西山神社の寒桜とザボンの木  長崎市西山本町

長崎聖堂の学頭で唐通事であった盧草拙(ろ そうせつ)が、自宅に祀っていた北辰と妙見の星像を、自分の所有地の西山郷に妙見社として建立することを長崎奉行に願い出て享保4年(1719)に創立した。以来、里人に星の神様『妙見様』として親しまれてきたが、明治の神仏混淆禁止令によって祭神を変え、西山神社となった。

境内には寒桜(元日桜 市指定天然記念物)や日本最初のザボンの木(恐らく子孫)がある。このザボンは、寛文7年(1667)にジャワから持ち込まれたもので、草拙がその種をまいて見事に育てたものと言う。
なお、草拙は延宝3年(1675)生まれであるから、ザボンを植えたのは、父の草碩であったと思われる。草拙は儒学者であるとともに天文学にも詳しく、享保3年(1718)には有名な西川如見とともに江戸城に招かれ、将軍吉宗に天文学の講義をしている(江越弘人氏「西山街道歴史散歩」資料から)。

西山神社は、長崎市西山本町にある。現地説明板は次のとおり。ザボンの木で東側高台にあるのが三代目と思われる樹の写真である。
なお境内には、長崎の名水の一つ「椎の木の水」と、昭和61年沖縄からの苗木で育てた「沖縄の緋寒桜」もあった。

市指定天然記念物  西山神社の寒桜
指定年月日 昭和49年6月18日  所有者 西山神社
寒桜(カンザクラ)は、名前のとおり真冬に咲く。普通、2月上旬頃から全開の淡紅色の5弁花が咲き始める。花期が珍しい桜の一種である。
このカンザクラは、樹高7m、胸高幹囲1mで、明治30年(1897)植樹のものである。開花期がカンザクラのなかでも特別に早く、1月上旬には開花し、2月上旬には終わる。
カンザクラには野生がない。このサクラの形質などから、カンヒザクラ(寒緋桜)とヤマザクラ(山桜)の自然交雑の里桜という説が有力である。
長崎市教育委員会  (平成元年3月設置)

ザ ボ ン の 木

この神社を建てた、長崎聖堂の学頭で唐通事であった盧草拙(ろ そうせつ)に、寛文七年(一六六七年)ジャワから持って来たザボンの種子を、唐船船長・周 九娘より渡され、神社の境内にその種子を播いたところ見事に成長し、その元木の種子が各地に播かれ長崎近郊は勿論島原半島・鹿児島地方まで産出されるようになったが、このザボンの木は元木の四代目である。なお、三代目の樹がこの家の裏に枝を張っている。
妙見宮 西 山 神 社

出島和蘭商館跡のデジマノキ  長崎市出島町

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出島和蘭商館跡のデジマノキ  長崎市出島町

国指定史跡「出島和蘭商館跡」は、1636年(寛永13年)、江戸幕府がポルトガル人によるキリスト教の布教を禁止するために造った扇形の人口島。その後、鎖国令によってポルトガル船の来航が禁止されると、空家となった出島に平戸からオランダ商館を移し、1859年(安政6年)までの約220年間、鎖国時代における西洋に開かれた我が国唯一の窓口として大きな役割を果たした。
現在復元整備計画が進む出島では、2006年(平成18年)にカピタン部屋・乙名部屋・水門など5棟が新たに完成。出島誕生のいきさつをはじめ、出島での生活や貿易品、日本と西欧の国際交流の舞台として活躍した出島の姿などが展示されている(県観光連盟ながさき修学旅行ナビから)。

デジマノキは、長崎市出島町の「出島和蘭商館跡」敷地内、東側ゲートの方にある。現地説明板は次のとおり。2001年秋の正式調査では、高さ15m、幹回り2・25mとなっている。
この近くの旧内外クラブの建物が今、無料休憩所となっている。古写真が展示され、昭和9年の外観写真を見ると、右端に写っている木が当時のデジマノキであろう。
外山三郎氏が昭和38年に「植物研究雑誌」に紹介し「デジマノキ」と名づけた。

県指定天然記念物  デジマノキ 

デジマノキ(和名コパールノキ)は、東南アジアに分布するナンヨウスギ科の常緑高木で、学名はアガチス・ダマラ(Agathis dammara L.C.Rich)といいます。この木は、オランダ人が東洋貿易の根拠地としたジャカルタ(旧名バタヴィア)から幕末の頃にこの地に移植したもので、日蘭交流の貴重な記念樹といえます。
指定年月日 昭和41年4月18日  所有者 長崎市

赤瀬邸庭園の日本一のラカンマキ  長崎市松原町

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赤瀬邸庭園日本一のラカンマキ  長崎市松原町

長崎市松原町の赤瀬邸庭園にある。剪定整枝された木では日本最大と言われる。現地説明板は次のとおり。

日本一のラカンマキ
樹 種 ラカンマキ(雄木)  樹 齢 600年
幹周り 3.90メートル(平成16年4月計測) 枝張り 12メートル   樹 高 10メートル
この木はその昔、中国浙江省から持ってこられたと言い伝えられており、剪定整枝されたラカンマキでは日本最大と言われています。当庭園に植えられているラカンマキは生垣等すべてこの木を母樹として挿し木によって育てられたものです。

矢上八幡神社の大クス  長崎市矢上町

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矢上八幡神社の大クス  長崎市矢上町

長崎市矢上町の矢上小学校先、矢上八幡神社の境内にある。有明町と大徳寺の大クスに次ぎ、長崎県下3番目の大木である。現地説明板は次のとおり。

市指定天然記念物 矢上八幡神社の大クス  指定年月日 昭和44年6月15日

クスノキは、暖地性の樹種で、わが国では関東地方以西に広く自生している。九州には、国指定天然記念物の巨樹も多い。わが国の広葉樹中もっとも長命で、1,000年を越えるものがある。
ここのクスノキは、樹齢は不明であるが、北側のものは胸高幹囲10メートルをこえる県下有数のクスの巨木である。南側のものは胸高幹囲5.3メートルであるが、両木共に数本の支幹を出し、枝張りも広い。
長崎市教育委員会 (62.12設置)

大音寺のイチョウ  長崎市鍛冶屋町

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大音寺のイチョウ  長崎市鍛冶屋町

長崎市鍛冶屋町、大音寺の本堂裏手の墓地内にある。現地説明板は次のとおり。

市指定天然記念物 大音寺のイチョウ

指定年月日 昭和51年7月20日  所有者 大音寺
イチョウは、中国原産の落葉潅木で雌雄異株である。日本には鎌倉時代に渡来したと考えられ、寺院の境内に老木が多いことから、僧侶によってもたらされたという。
このイチョウは、長崎市では最大のもので、胸高幹囲3.90m、樹高20m、斜上した枝は東西19m、南北17mの樹形をつくる。樹齢は300年をこえると思われる老木のために、枝の基部から多くの乳房状の突起を出している。この木は雄株で、もちろん「ぎんなん」はならない。
長崎市教育委員会 (平成元年3月設置)

大音寺のクロガネモチ  長崎市鍛冶屋町

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大音寺のクロガネモチ  長崎市鍛冶屋町

長崎市鍛冶屋町の大音寺境内にある。現地説明板は次のとおり。

市指定天然記念物  大音寺のクロガネモチ  指定年月日 昭和50年6月26日
クロガネモチは、亜熱帯、暖帯の沿海地に分布する暖地性の樹木である。長崎近郊の山にも自生は珍しくないが、このクロガネモチも、おそらく自生のものと思われる。
胸高幹囲2.6メートル、樹高15メートルで、クロガネモチとしては極限に近い。
クロガネモチは、雌雄異株の樹木である。この木は雌株であるから、晩秋から冬にかけて、真紅のつぶらな小果で木全体を覆う。
長崎市教育委員会 (62.12設置)

岩屋神社のスギ群  長崎市岩屋町

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岩屋神社のスギ群  長崎市岩屋町

長崎市岩屋町の岩屋神社境内にある。現地説明板は次のとおり。

市指定天然記念物  岩屋神社のスギ群  指定年月日 昭和46年3月15日

スギは、本州・四国・九州の主として太平洋側に分布する日本特産の針葉樹である。
最も普通に植林される木で、神社や寺院の境内にも多く植えられている。ここの境内のスギ群も、江戸時代の岩屋山神宮寺の頃に植えられたものと思われる。
胸高幹囲1.5メートル以上のものが18本あるが、最大のものは幹囲5.4メートルで、樹齢は300年以上。他の17本も樹齢130年をこえる。
湿気のある谷間という敵地のため、樹勢は旺盛である。
長崎市教育委員会 (62.12設置)