旗返峠の堀切り 豊後大野市三重町奥畑
サイト「近世以前の土木・産業遺産」大分県リストによるデータは、次のとおり。三重町市場一区交差点から国道326号に入り、三国峠の方へ向かう。往時の日向道だった「旗返峠」の場所は、地形図のとおり。三国トンネルを抜けた先(樫峰入口)から黄色線のとおり進む。国道ガード下の入口には「この先通り抜け出来ません」の標識があった。点線区間は車は通れないし、落石と草茫々の荒れた道である。
私のバイクで通れる所まで行って、それから1時間ほど歩き、県道化工事で隧道を掘りかけ中止した跡に着いた。こんな道は今は誰も歩かないし、峠まで登る道は倒木などで全く不明。左植林地や雑木林をやみくも突破して尾根上に出て、隧道真上の峠と思われる鞍部にやっとたどり着いた。時間はかなり要した。
近くに弘化3年建立「大来妙典一字一石塔」が立つ。地形図からもこの鞍部が日向道「旗返峠」と判断した。
さて、頂上付近が低い切通しになっているという「旗返峠の堀切り」。明確なものは見当たらないが、峠西側直下の道に写真のとおりそれらしき場所があったので写してきた。私はアプローチを考えて三国トンネル先から峠へ登ったのだが、西側は奥畑から登る道である。この方が今、伐採関係者が入り、道は明確なようである。
遺産リストのあと1件「旗返峠の石畳」も、この奥畑側にあるので、それなら奥畑側から登ったのにと悔やまれた。石畳は未調査。「歴史の道」本を私は持たない。正確なことは遺産サイトで確認をお願いしたい。
旗返峠の堀切り はたがえし
豊後大野市 旗返峠<日向道> 切通し 江戸期 歴史の道・日向道p42 保存状態良好 旗返峠の頂上付近が低い切通しになっている 1 –
旗返峠の石畳 はたがえし
豊後大野市 旗返峠<日向道> 石畳道 長30m,50m,20m 江戸期 歴史の道・日向道p40・41 峠道の各所に短い石畳が残る/石が剥がれて路傍に積まれている部分も 4 C