一の谷の石畳 豊後大野市千歳町石田
サイト「近世以前の土木・産業遺産」大分県リストによるデータは、次のとおり。資料は「千歳村誌」昭和49年発行104頁から。場所は豊後大野市千歳支所に聞いて出かけた。
支所から新殿に出て中九州道のガード下をくぐり、田口、山内方面への県道668号に入る。約1.3kmほど行くと、このあたりが石田の「一の谷」という所。右手からの広い坂を上がると白い標柱がある。そこが「一の谷の石畳」だと聞いた。
坂道は入り口に「辻久保林道」と標識があり、白い標識は上がりかけるとすぐあった。古く腐りかけていたが、「寛永十二年」とか「往還」の字が読める。「一の谷の石畳」は、このあたりにあったのではないだろうか。「一部保存され見ることができる」とあるが、支所はそこがどこなのかや現況までは知らなかった。
市道舗装工事で完全に埋められたか。ガードレール標柱脇は竹が密生していた。伐り払ってまで旧道の石畳道を探す気は、私には起らなかった。
坂の上には現在、市水道施設があると聞いたから、この坂道には間違いない。坂上近く林道が分岐する入口にやや広い岩床面があったが、標柱の位置や村誌の写真から考えると、これではないだろう。
一の谷の石畳 いちのたに
豊後大野市 (石田) 石畳道 長15m程度 江戸期 市教委 その大部分が市道の下に埋もれているが、一部保存され見ることができる 岡藩の参勤交代路のため石畳を敷設(勾配がきつく難所であったため) 4 –