深堀陣屋跡の現況 (4)  長崎市深堀町5丁目

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深堀陣屋跡の現況 (4)  長崎市深堀町5丁目

深堀氏の居城だった深堀陣屋跡の現況は、本ブログ前の記事を参照。
現況(1)は、https://misakimichi.com/archives/3862
現況(2)は、https://misakimichi.com/archives/3869
現況(3)は、https://misakimichi.com/archives/3877

長崎市文化財課の2回による発掘調査は、11月29日に終了している。深堀カトリック教会新築の定礎式は、11月24日にあり、現在は広場に工事基礎打ちが行われていた。
なお、深堀陣屋跡などの市文化財指定について、長崎市政への提案による回答は、次のとおり。今回の発掘調査でどのようなものが見つかったか、文化財課は概略でも、回答の中で報告してもらいたかった。深堀陣屋跡の史跡保存に、ひとりでご苦労されている地元出身で現在芦屋市在住の平様(「肥前国 深堀の歴史」著者)の陳情内容にもふれるべきだろう。

平成25年12月10日付 長崎市広報広聴課長・文化財課長回答     

ご投稿いただきありがとうございます。ご提案について、次のとおり回答いたします。
1 深堀陣屋跡の市文化財指定について
深堀陣屋跡は、埋蔵文化財包蔵地、すなわち遺跡として保護されています。所有者であるカトリック長崎大司教区からの委託を受けて、平成25年11月8日から平成25年11月29日まで長崎市が発掘調査を実施しました。ご覧になられたのは整地工事ではなく、重機械による発掘調査区の表土掘削と思われます。
平成25年7月22日から8月9日に長崎市が実施した遺跡の確認調査の結果を経て、教会の新築工事が遺跡に影響を及ぼす部分についてのみ発掘調査を実施しております。管理者である深堀カトリック教会も、当地の保護については、新築工事後は現状維持に努めると理解を示しておられます。
なお、史跡指定の必要性については、所有者の意向、発掘調査の結果による遺構の残存度合や価値などを踏まえた上での検討が必要と考えております。
市指定天然記念物「深堀陣屋跡のアコウ」説明板については、深堀カトリック教会から、当地の周辺の伐採の折に破損したため、深堀教会の新築工事と併せて説明板の補修を行いたいとの報告を受けております。

2、3 戸町の石橋およびみさき道の現存する標石の市文化財指定について
戸町4丁目の石橋については、現地を確認させていただきました。
長崎市では、現在、歴史・文化・産業・自然等について、文化財を中心に総合的に把握し、適切に保存活用し、まちづくりに活かしていくため、「長崎市歴史文化基本構想」の策定を進めております。この構想策定の中では、指定・未指定を問わず、市内にあります有形・無形の歴史・文化遺産について、まず、所在や内容に関して調査及び把握を行います。ご提案の石橋のように、これまであまり広く知られていなかった歴史文化遺産についても、その中で整理していきたいと考えております。
なお、文化財の指定を含む取扱いに関しましては、今後、文化財審議会委員など専門家の現地指導を含め、市内における近代の石橋の中での位置付けや文化財的価値を整理し、その可能性について探っていきたいと考えております。
貴重な情報の提供ありがとうございました。今後も本市の文化財保護へのご協力をよろしくお願いいたします。