長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:6158 長崎鳥瞰 ほか
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。
目録番号:6158 長崎鳥瞰 (参考写真) 目録番号: 977 ほか
[画像解説] 超高細精密画像
文久2(1862)年頃撮影された長崎市街の鳥瞰写真です。中央には新地蔵、左手には出島の建物がよくみえます。出島の後の茂みには長崎奉行所西役所の建物も見えます。全体的に江戸時代の長崎の姿が鮮明です。浦上の湾奥には干潟が確認できます。 -6158-
目録番号:6152 星取山からの長崎港鳥瞰 (参考写真) 目録番号:4878 ほか
目録番号:6165 稲佐山から見た長崎鳥瞰
■ 確認結果
ボードインコレクション。本年6月、HPのデータベースに追加された「長崎鳥瞰」の3作品。
最初の目録番号:6158「長崎鳥瞰」は、撮影場所の説明がない。これは(参考写真)目録番号: 977「ドンの山から見た出島と長崎港(1)」と同じような写真で、「ドンの山」から撮影されたものである。
次の目録番号:6152「星取山からの長崎港鳥瞰」と、目録番号:6165「稲佐山から見た長崎鳥瞰」は、タイトルとおりそれぞれの山から撮影されたのは間違いない。
なお、星取山の(参考写真)目録番号:4878は、タイトルが「ドンの山(から)見た大浦居留地・出島」となっているが、これは「星取山から」の誤りである。
次の記事を参照。 https://misakimichi.com/archives/1598
稲佐山についても、実際は山頂からではない。稲佐山中腹の長崎清風ホテル先、水の浦トンネル上の「天狗岩」あたりから撮影されたのではないだろうか。調査続行中。
次の記事を参照。 https://misakimichi.com/archives/1608