百貫石(百貫様) 天草市本町本
あまたん氏HP「天草探見」(検索は「探検」でない)を見ていたら、この石の写真が出ていた。写真写りがよいので、本渡市平床地区へどんな石か見に行った。
本渡市街から天草空港の方へ向い、一の瀬交差点から県道44号本渡芦北線へ左折して入る。本町小学校や鈴木神社前を過ぎ、県道が山越えにかかりカーブする所まで進む。この手前に平床公民館があり、地区案内図に百貫石の位置を書いていた(黄線場所)。
後は自治会がつけた道標により進む。とにかく平床川上流部の支流(松の塚川)である。車道脇の木橋から歩き、植林地を登って10分。川の中央寄りに大きな石がドンとあった。
縦横8mほど。さほど大きくはない。どこにでもある石と思うが、伝説と石祠がある。地区が大切にしているから、やはりいい石であろう。周りに杉の大木が数本立つ。
登る途中に一の滝を見る。写真は忘れた。HP「百貫様の滝」によるとあと2つ、上流にある。
木橋入口の地元自治会説明板は次のとおり。
百貫様由来
平床川の源流、通称ゲダの迫の苔むした杉小立の中に百貫石と言う巨大な石がありました。
その頂点に慶応の御代より春日大明神をおまつりしています。
子供の引きつけには凄い力の霊験があると言われております。
その百貫石の下に昔から金の鳥が棲んでいて、一年に一度、大晦日の夜更けに石の下より出て羽ばたき水浴をすると言い伝えられています。
その水を飲むと長寿を保つ事ができるそうで、1930年代までは金の鳥の霊験にあやかりたいと、一家の主人が元旦の明け方、まだ暗いうちに必ず平床川の源流の水を汲み、お茶を沸かし、神棚に供え家族全員でいただき、一年間の無病息災を祈願したそうです。
現在では毎年4月8日に、平床地区民や各地区からの参詣者も多く境内一杯賑わっています。
この巨大な石は、実際は約750トンあり、貫に換算しますと20万貫になります。
2006年11月 平床自治会