長崎の巨樹・名木 (五 島)」カテゴリーアーカイブ

上五島 大曽のサクラ  南松浦郡新上五島町青方郷

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上五島 大曽のサクラ  南松浦郡新上五島町青方郷

奈良尾から有川に向け国道384号線を北上する。青方の中心街入口「五島バス青方営業所」まで行き、国道から左折して青方湾沿いに大曽教会への市道に入る。
漁業協同組合などある海岸埋立地の広い直線道路を過ぎると、車道は狭くなり左道脇の一角に海上安全・漁業繁栄・町内平和「祈念」碑がある。一字一石塔もある。
サクラの老木は碑の後ろに立つ。大曽教会が対岸に見えるあたりである。

新上五島町管内「椿・巨木調査」資料による説明は次のとおり。
番 号 ⑭    樹 種 桜    胸高直径 1.00(3.10m)
位 置 上五島 大曽  市道青方船崎線 左園池商店前 祈念碑横
概 要 五島一の桜

上五島 今里のムクロジュ  南松浦郡新上五島町今里郷

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上五島 今里のムクロジュ  南松浦郡新上五島町今里郷

奈良尾から有川に向け国道384号線を北上する。青方近く前上五島町今里郷に入って今里湾まで出ると、左川岸に今里小学校が見え国道から左折して今里橋を渡る。小学校前を通り史跡「今里平家塚」まで行き、塚正面の右の細い車道へ入り集落の中を500mほどまっすぐ進む。
白塗りの大きな空家角に左に登る石段があり、この高台に地蔵堂が見える。地元では「今里お地蔵様」でなく「浜様」と呼んでいた。地蔵堂の左横に立つのがムクロジュ。下の道路から眺めても木立が一際高い。

新上五島町管内「椿・巨木調査」資料による説明は次のとおり。
番 号 ⑪    樹 種 ムクロジュ   位 置 上五島 今里 今里お地蔵様横
概 要 上五島一のムクロジュ 羽根つきの羽根の玉

上五島 今里のクロガネモチ  南松浦郡新上五島町今里郷

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上五島 今里のクロガネモチ  南松浦郡新上五島町今里郷

奈良尾から有川に向け国道384号線を北上する。青方近く前上五島町今里郷に入って真手ノ浦から今里トンネルを抜けると、今里湾の最奥に出る。右手に谷間が広がり、信号のある交差点から右折して今里三王山線の市道へ入る。
100mほど進むと左道脇に赤茶けたクロガネモチが立つ。

新上五島町管内「椿・巨木調査」資料による説明は次のとおり。
番 号 ⑨    樹 種 クロガネモチ    胸高直径 0.80(2.52m)
位 置 上五島 今里
概 要 市道今里三王山線1号線 入って100m左家の横

上五島 真手ノ浦のツバキ  南松浦郡新上五島町今里郷

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上五島 真手ノ浦のツバキ  南松浦郡新上五島町今里郷

奈良尾から有川に向け国道384号線を北上する。青方との中間位が若松町荒川郷と上五島町今里郷の旧町境であり、今里郷に入ってすぐの集落が真手ノ浦である。
海岸通り国道のバス停から真手ノ浦カトリック教会への道に入るが、教会まで行かないですぐ左手の路地へ入る。ツバキは集落の左側斜面地の竹薮の中にありコンクリートの細坂道を上がると、木の根元に町が最近設置した「真手ノ浦のツバキ」青色標識がある。ツバキは根元に近寄れず、畑上の道から見ることとなる。

新上五島町管内「椿・巨木調査」資料による説明は次のとおり。
番 号 ⑧    樹 種 椿    胸高直径 0.31(1.73m)
位 置 上五島 真手ノ浦  谷山宅下
概 要 途中にも台切りした椿あり要ツル切り

若松 高仏のタブ  南松浦郡新上五島町荒川郷

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若松 高仏のタブ  南松浦郡新上五島町荒川郷

奈良尾から有川に向け国道384号線を北上する。青方との中間位が荒川郷で、「元倉トンネル」を抜けると高仏となる。国道をそのまま進むと左手海岸に小島があり、小島鉄工所がある。国道反対側のこんもりした木立がタブの巨樹であり、近くの小川脇に平家塚が祀られている。
同タブの木の以前の記事は  https://misakimichi.com/archives/1087

新上五島町管内「椿・巨木調査」資料による説明は次のとおり。
番 号 ⑦    樹 種 タ ブ    胸高直径 1.90(6.0m)   位 置 若松 高仏
概 要 五島一のタブの木

若松 白魚のハマボウ  南松浦郡新上五島町宿ノ浦郷

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若松 白魚のハマボウ  南松浦郡新上五島町宿ノ浦郷

奈良尾から有川に向け国道384号線を北上する。若松大橋へ分岐するところが「白魚」交差点で、国道をそのまま進むと、中五島高校との中間位に左下の海岸へ下る「白魚千人塚」の案内標識がある。
海岸へ降りて左奥に「白魚千人塚」があり、この手前にハマボウの群落が見られる。反対に右奥へ行くと突堤の広場があり、その隅にハマボウの大木1本が生えている。

新上五島町管内「椿・巨木調査」資料による説明は次のとおり。
番 号 ⑥    樹 種 ハマボウ    位 置 若松 白魚
概 要 まとまりと大きさが珍しい

阿古木のアコウ  五島市奈留町阿古木

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阿古木のアコウ  五島市奈留町阿古木

奈留港ターミナルから奈留のメインストリートを抜け、三本松か船廻経由で相ノ浦湾と船廻湾に挟まれた細長い半島の途中にある阿古木へ行く。アコウは集落先の海岸沿い道路脇にある。
後ろの写真は、阿古木の先となる水ノ浦集落にある教会。

2003年針本氏調査資料によるHP「奈留島の巨木達」は、次のとおり記している。cmは幹回り。「阿古木」の地名は、アコウの木と関係はないらしい。
アコウ   阿古木(道路脇):胸高で743cm、2股の主幹のみ

船廻小学校跡のクロガネモチ  五島市奈留町船廻

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船廻小学校跡のクロガネモチ  五島市奈留町船廻

奈留港ターミナルから奈留のメインストリートを抜け、奈留カトリック教会前を通る右道へ入る。山手の草摘峠に城山展望台入口の分岐があり、そのまま峠をまっすぐ下ると宮の森総合公園を過ぎ船廻湾の湾奥にある船廻地区に着く。

五島市立船廻小学校は、平成19年3月小中高一貫教育の取り組みに伴い、奈留小学校に統合され閉校となっていた。校舎は奈留出身の画家笠松宏有記念館として利用され、アート村として校庭隅に登り窯があった。
クロガネモチは前校庭の中に立つ。そんな巨木ではないが、樹形は良い。台風により中央上の幹の一部が折れたのか、緑のブルーシートを被せ手当てしていた。

2003年針本氏調査資料によるHP「奈留島の巨木達」は、次のとおり記している。
クロガネモチ  船廻(船廻小学校):胸高で(幹回り)293cm、グランドの真中に1本立つ老木。

船廻神社社叢  五島市奈留町船廻ほか

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船廻神社社叢  五島市奈留町船廻ほか

奈留港ターミナルから奈留のメインストリートを抜け、奈留カトリック教会前を通る右道へ入る。山手の草摘峠に城山展望台入口の分岐があり、そのまま峠をまっすぐ下ると宮の森総合公園を過ぎ宮の浜海水浴場に着く。船廻湾の湾奥となり、この前に船廻神社がある。
社叢は本殿の四周に広がるが、通路から中へは立ち入り禁止である。右方の外周道路からか、左方の前小学校に入ると一部の巨樹を見ることができる。

2003年針本氏調査資料によるHP「奈留島の巨木達」は、次を記している。cmは幹回り。
エノキ      船廻(船廻神社西端):胸高で440cm、道路からよく見える。
船廻(船廻神社):胸高で320cm、道路端のものの内側
タブ       船廻(船廻神社):胸高で420cm、角なのですぐ解る。
船廻(船廻神社):胸高で400cm、かなり痛んでいる。
船廻(船廻神社):胸高で390cm、胸高で2本に
ナタオレノキ  船廻(船廻神社):胸高で445cm、小学校そば、絡んでいるアコウごと
船廻(船廻神社):胸高で300cm、北西方向

長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。特にナタオレノキの巨樹の多さは、県下一と言われる社叢であると現地説明板にあった。

船廻神社社叢 天然記念物(県指定) 

よみがな ふなまわりじんじゃしゃそう
指定年月日 昭和31年(1956)年4月6日
所在地 五島市奈留町船廻939ほか
管理責任者 五島市
船廻は奈留町の門戸である浦港の北約3㎞のところにある集落で,ここに八幡をまつる船廻八幡神社がある。この神社は海岸の平地にあって,さほど広くはないが,ホルトノキ・ナタオレノキ・イスノキ・バリバリノキ・ナギ・モクタチバナ・アコウ・カカツガユ・サツマサンキライなどの暖地性の樹木や草本が茂っている。現在ナタオレの幹の回り1mの樹木も多数みられ,そのなかには3mを越す巨樹が2本もある。

奈留島皺ノ浦のハマジンチョウ群落  五島市奈留町大串浦字池塚

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奈留島皺ノ浦のハマジンチョウ群落  五島市奈留町大串浦字池塚

奈留港ターミナルから奈留高校の方へ向い、学校手前から西海岸通りの道へ入る。途中8kmに江上天主堂があり、大串湾を回り込んだまだ4km先の車道終点が皺ノ浦の海岸である。
または港から県道168号線により相ノ浦湾沿いに行き、遠命寺トンネルを抜けると江上天主堂に着く。
ハマジンチョウは、池塚観音堂が祀られた海跡湖の湖岸に群落がある。開花期写真は現地ビーチロック(別掲)説明板から。
長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。

奈留島皺ノ浦のハマジンチョウ群落 天然記念物(県指定)

よみがな なるしましわのうらのはまじんちょうぐんらく
指定年月日 平成元年(1989)年9月29日
所在地 五島市奈留町大串浦字池塚503−1
所有者 五島市
ハマジンチョウはハマジンチョウ科の熱帯性の常緑低木で,東南アジアから北上分布し,台湾,琉球,種子島を経て,九州西岸を五島列島まで至る。本種は波静かな入り江の奥の海岸に生育し,満潮時には株元は海水に浸る。しかし入り江の奥にあった本来の大規模な生育地は,古くからの人の居住地に近いため多くが失われている。奈留町大串郷字池塚には,直径100メートル,短径50メートルの海跡湖があり,その湖岸に長さ80メートルにわたってハマジンチョウが群落をなす。それは3つの特色を有している。一つは,かつて五島列島の入り江各所に存在していたであろう大規模な群落をなしていること,二は群生地が海岸ではなく海跡湖の岸にあること,三はその環境の高い自然度である。いずれの点からも我国第一級のハマジンチョウの群落である。ほかに海跡湖の湖岸には,本種とともにヒトモトススキ,シバナ,シオクグ,ハマボウなどの塩湿地植物が自生する。