船廻神社社叢 五島市奈留町船廻ほか
奈留港ターミナルから奈留のメインストリートを抜け、奈留カトリック教会前を通る右道へ入る。山手の草摘峠に城山展望台入口の分岐があり、そのまま峠をまっすぐ下ると宮の森総合公園を過ぎ宮の浜海水浴場に着く。船廻湾の湾奥となり、この前に船廻神社がある。
社叢は本殿の四周に広がるが、通路から中へは立ち入り禁止である。右方の外周道路からか、左方の前小学校に入ると一部の巨樹を見ることができる。
2003年針本氏調査資料によるHP「奈留島の巨木達」は、次を記している。cmは幹回り。
エノキ 船廻(船廻神社西端):胸高で440cm、道路からよく見える。
船廻(船廻神社):胸高で320cm、道路端のものの内側
タブ 船廻(船廻神社):胸高で420cm、角なのですぐ解る。
船廻(船廻神社):胸高で400cm、かなり痛んでいる。
船廻(船廻神社):胸高で390cm、胸高で2本に
ナタオレノキ 船廻(船廻神社):胸高で445cm、小学校そば、絡んでいるアコウごと
船廻(船廻神社):胸高で300cm、北西方向
長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。特にナタオレノキの巨樹の多さは、県下一と言われる社叢であると現地説明板にあった。
船廻神社社叢 天然記念物(県指定)
よみがな ふなまわりじんじゃしゃそう
指定年月日 昭和31年(1956)年4月6日
所在地 五島市奈留町船廻939ほか
管理責任者 五島市
船廻は奈留町の門戸である浦港の北約3㎞のところにある集落で,ここに八幡をまつる船廻八幡神社がある。この神社は海岸の平地にあって,さほど広くはないが,ホルトノキ・ナタオレノキ・イスノキ・バリバリノキ・ナギ・モクタチバナ・アコウ・カカツガユ・サツマサンキライなどの暖地性の樹木や草本が茂っている。現在ナタオレの幹の回り1mの樹木も多数みられ,そのなかには3mを越す巨樹が2本もある。