長崎名勝図絵の風景  14  立   岩

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長崎名勝図絵の風景  14  立   岩

「長崎名勝図絵」は、長崎奉行筒井和泉守政憲の命を承け、当時長崎聖堂助教で儒者であった、西疇 饒田喩義強明が、野口文龍渕蔵の協力を得て編述し、これに画家の竹雲 打橋喜驚惟敬の精緻な挿絵を加え、完成したもので、執筆は文化、文政年間(1804−1829)であったと思われる。平易に読める文体に書き改めた詳訳が、丹羽漢吉先生の訳著によって、長崎文献社から長崎文献叢書第一集・第三巻「長崎名勝図絵」として、昭和49年(1972)2月発行されている。(発刊序から)

本ブログ「長崎名勝図絵の風景」は、主な図絵について現今の写真と対比させる試み。デフォルメされた図絵が多く、現在ではそのとおりの風景はほとんど写せない。おおかたがわかる程度の写真として撮影している。解説は詳しく引用できないので、図書を参照していただきたい。
茂木の立岩は、次の記事を参照。  https://misakimichi.com/archives/1523
古写真は、次の記事を参照。     https://misakimichi.com/archives/1534
茂木から宮摺へ行く途中、長崎バス「立石」バス停があり、海岸先にこの岩が見える。

長崎名勝図絵 巻之二上   南邊之部

131 立   岩    (文献叢書 81頁  所在地 長崎市茂木町)

立石ともいう。しめが崎の後にあり、浜辺を離れて海中にある。高く聳え立っていて、頂上に松がある。昔は五葉松の巨木であったが、一度枯れて、その後に生え出たのは、普通の松である。この岩は大小二つ並んでいて、一つは大きく、数十丈はあろう。一つはやや小さいが、この方にも上の真中に樹木がある。盆石でも見るようで、大変珍しい。
立石を見て                        大田南畝
またたくひあら磯浪のたて岩を島このみする人にみせはや