長崎名勝図絵の風景 11 白 絲 の 瀧
「長崎名勝図絵」は、長崎奉行筒井和泉守政憲の命を承け、当時長崎聖堂助教で儒者であった、西疇 饒田喩義強明が、野口文龍渕蔵の協力を得て編述し、これに画家の竹雲 打橋喜驚惟敬の精緻な挿絵を加え、完成したもので、執筆は文化、文政年間(1804−1829)であったと思われる。平易に読める文体に書き改めた詳訳が、丹羽漢吉先生の訳著によって、長崎文献社から長崎文献叢書第一集・第三巻「長崎名勝図絵」として、昭和49年(1972)2月発行されている。(発刊序から)
本ブログ「長崎名勝図絵の風景」は、主な図絵について現今の写真と対比させる試み。デフォルメされた図絵が多く、現在ではそのとおりの風景はほとんど写せない。おおかたがわかる程度の写真として撮影している。解説は詳しく引用できないので、図書を参照していただきたい。
白糸の滝は、次の記事を参照。 https://misakimichi.com/archives/253
長崎バス「白糸」バス停から右手の坂道を上がると、暗渠部分下に滝がある。後ろの写真は下流側、国道下の橋。コンクリートだった。
長崎名勝図絵 巻之二上 南邊之部
113 白 絲 の 瀧 (文献叢書 77頁 所在地 長崎市愛宕3丁目)
僧都岡の東に一丘がある。山中という。その下に岩が平らに二段になっていて、これを水が流れるさまは、機織りに素絲を並べたようである。よって白絲の瀧という。