長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:3232 高島炭鉱石炭船積場 (再掲)
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。
目録番号:3232 高島炭鉱石炭船積場
■ 確認結果
以下、古写真集「上野彦馬歴史写真集成」から、わかった作品を数点、取り上げてみる。
まず、長崎大学データベースでは、目録番号:3232「高島炭鉱石炭船積場」。撮影者は、「内田九一」か、それとも「上野彦馬」だろうか。
馬場章氏編「上野彦馬歴史写真集成」渡辺出版2006年刊53頁に、「38.高島石炭場」として掲載されている。同解説は次のとおり。
38.高島石炭場
高島地区は、石炭産業を唯一の基幹産業として明治から昭和にわたって発展した、いわゆる「軍艦島」を含む一帯。画面左に外国人風の男性ニ名の姿が見られる。画面右には「長嵜高島石炭場 Takashima mine.Nagasaki」の記載がある。
撮影者 上野彦馬 撮影・流通年 明治元年(1868) 所蔵者 学校法人産業能率大学
一方、上野彦馬門下の「内田九一」が撮影したとする「長崎高島炭鉱石炭船積場」。内田写真株式会社蔵の写真がある。 http://news.walkerplus.com/2010/0115/17/photo04.html
はたして、撮影者はどちらなのか。撮影した年代もいろいろある。本ブログの次の記事を参照。
https://misakimichi.com/archives/2237
https://misakimichi.com/archives/1619
https://misakimichi.com/archives/2364