長崎の古写真考 目録番号:5873 茂木(5)

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長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:5873 茂木(5)

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」に収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。

目録番号:5873 茂木(5)

■ 確認結果

茂木の潮見崎の方より漁村風景を写している。古写真の背後の山について、以前は左を「早坂の丘」、右を「英彦山」と説明していた。手前は「茂木の丘」であり、左奥は今、高いアンテナが見えるため「唐八景」なのである。

指摘によりこれらは訂正されたが、古写真の「右端の山は北浦方面」だろうか。長崎の三景台団地端から茂木町にかけて南へ下った尾根ではないか。そのように説明していたはず。
右端奥の高い山が「三景台団地」。その手前のピークが、古写真の立ち木の代わりに、これも今はテレビアンテナ塔が立つ「早坂IC入口」付近の山であろう。

撮影場所も「立岩寄りの海岸に立ち」とはならない。「潮見崎」へ行くまだ手前、現在の「長崎バス茂木車庫」近くからの撮影となる。
古写真の左端となる海岸線の奥に、ビーチホテルとは別の茂木長崎ホテル(後の松柏楼)があった。新田の旧道へ入ると、現在の「高崎湯」の裏手にホテルがあったそうである。
次項の資料参照。  https://misakimichi.com/archives/1535

同ホテルを出てこのバス車庫あたりの旧道から、古写真は撮影されたと思われる。
現在の写真は山が良く見えないため、わかな薬局から少し高台へ上がった見通しの良い場所から写した。