長崎の巨樹・名木 (長崎市)」カテゴリーアーカイブ

河内神社のムクノキ   長崎市芒塚町

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河内神社のムクノキ   長崎市芒塚町

国道34号線の網場道バス停から日見へ入る。右方谷沿いに日見峠へ上がる車道(旧長崎街道)があり、5分ほど行くと右手に河内神社の鳥居がある。
ムクノキの大木が、入口ほか境内に5本ある。境内は駐車場となり、左側に新しい2階建の芒塚公民館が建っている。
Otoji.K氏HP「長崎の樹木」リストの中(街路樹)の説明は次のとおり。

河内神社のムクノキ

河内神社は日見新道沿の芒塚公民館近くにある。山門入口の道路傍にそびえている。根元の幹は板根になって、幹周り3mはある巨木。境内にはムクノキの大木が数本見られた。

住吉神社のクスノキ  長崎市住吉町

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住吉神社のクスノキ  長崎市住吉町

長崎市北部の住吉商店街の奥にある住吉神社。住吉電停で下車。商店街の中を通り住吉中央公園の方へ行く。この通りが参道口で石段を登る。
高台の神社は、爆心地から北2.1kmのところ。石段下の鳥居と狛犬だけ残り、狛犬は左足が欠けている。現在の社殿は平成3年再建。

神木のクスノキは境内広場にある。根元はこぶと小さな空洞があり、大きく見えるが、目通りでは幹周り3.8m、樹高15mほど。被爆の状況は調べてない。
社殿右の空き地に、不思議な大石が祀られかけられていた。

渕神社のクスノキ  長崎市渕町

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渕神社のクスノキ  長崎市渕町

稲佐山ロープウェイの麓の駅が渕神社。JR長崎駅前から稲佐橋を渡るとすぐである。境内にかなり大きなクスノキがある。社務所横のが一番大きいようだ。幹周り4.5m、樹高15m位。このクラスが6本ほど見られた。原爆落下中心地に近く、説明板の古写真に木が倒れている様子があった。いずれも被爆クスノキと思われる。

長崎港の対岸地区の歴史ある神社。大石燈籠は、昔は神社前の海中に建てられていたと絵図がある。

野母権現山のクチナシと社叢  長崎市野母町  

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野母権現山のクチナシと社叢  長崎市野母町

長崎半島最南端の野母権現山。標高198m。大海原が広がる展望台と椿公園は有名。展望台手前に日山神社がある。
野母崎町「野母崎町郷土誌」昭和48年刊35頁に、外山三郎氏が町にある「巨樹」を記しており、次のとおり「権現山のクチナシ」を紹介していた。

○権現山のクチナシ
権現山の日吉(日山が正)神社の社叢中に1本のクチナシがある。10年前の観察であるが今もあるであろう。地上60cmの幹囲が110cm、その直上が、まわり80cmずつの二大幹枝に分かれ、そのうえは、それぞれ数本の枝に分かれている。高さはおよそ8cm、おそらく日本一のクチナシの巨樹であろう。

書かれていることがよくわからない。高さ「8cm」は誤字で「8m」?だろうか。クチナシは常緑低木。だいたい大木でも3mどまり。日本一の巨樹らしいから、野母権現山の日山神社へ見つけに行った。
1月でもクチナシは、赤黄色の実が残って着けているのがある。何とかわかろうかと出かけたのだが、もう30年以上経過している。木はまったく見あたらなかった。
そこで、「野母崎郷土誌 改訂版」昭和61年刊を念のため調べた。同じ内容の「巨樹」の項はあるが、「権現山のクチナシ」は削除され記されてなかった。枯れて絶えたか。しかし、一度目にかかりたかった謎の巨樹である。

ところで、この日山神社社叢にはまた別の樹種の大木がある。外山三郎氏は同郷土誌の昭和48年版・昭和61年改訂版とも、「森林の植物」の中に次のとおり記されている。

○野母権現山
権現山は権現山地塊の最高峰で高さ198m,山頂には日山社がある。このお宮は戦中戦後、いろいろな事情で荒廃していたが、近年りっぱに社殿ができ復旧した。軍のこしらえた道路もあって頂上まで楽に登れる。山上のながめも美しく、また適当な休み場もあって将来は観光客などが登山を楽しむようになるであろう。最近、公園計画があるというが、自然の荒廃をおそれる。
幸にして神社付近にかなり広い樹叢が残っている。その主な樹木はスタジイ(目通り約2m)・イスノキ(2.5m)・シマクロギ(2.5m)・マサキ・ヤブツバキ・カクレミノ・ホルトノキ・クスドイゲ・ハマクサギ・アオモジなどでかなり大きいものもある。…
場合によっては天然記念物に指定して社叢全体を保護するのが適当とも考えられる。まず町で指定してはどうか。

歳月が経過した。社叢にはかなりの大木がある。倒木も多い。外山氏が記したスタジイなどの木が今どれかわからないから、大きな木を写してきた。社叢全体の中まで入って探してはいない。専門の方が調査してほしい。

高浜のイヌマキ  長崎市高浜町

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高浜のイヌマキ  長崎市高浜町

長崎市高浜町の長崎県立野母崎高校グランド右方。住宅の高い石垣が川沿いのためコンクリートで固められている。マキの根元が下にあり保護され立っている。
幹周り2m、樹高8mほど。さほど大きくないが、通りかかって珍しく写した。

熊野神社のアコウ  長崎市野母崎樺島町

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熊野神社のアコウ  長崎市野母崎樺島町

長崎市野母崎樺島町の熊野神社は、樺島大橋を渡り漁港左方の谷合いに屋根が見える。漁協の手前角から参道へ行く。
野母崎町「野母崎町郷土誌」昭和48年刊31頁の外山三郎氏稿「森林の植物」の中の説明は次のとおり。このアコウは町にある「巨樹」にも掲げられている。現在は幹周り4m、樹高15mほどに。タブの主幹を包み成長したとあるが、何となくそんな格好をしていた。
対岸の集落奥に、国指定天然記念物「オオウナギ生息地」の井戸がある。展示用水槽にいるウナギの顔はこんなものだ。

○ 樺島の熊野神社社叢

この社叢にはタブノキ・カクレミノ・ヤブニッケイ・スタジイ・イヌビワなどを主とした樹木が多いが、いずれも大木はなく森林は浅い。…
拝殿横にかなり大きいアコウがある。10年前までは、目通り3m余りのタブノキの樹上8mのところに着生していたものである。その後その気根が多数からみあってタブの主幹を包みかこんでしだいに下降し、今では完全に地下に下りて大木となり地上に安定したものである。

野母崎の街路樹 オキナヤシ・ホルトノキ  長崎市脇岬町

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野母崎の街路樹 オキナヤシ・ホルトノキ  長崎市脇岬町

野母崎で見られる街路樹のオキナヤシ・ホルトノキ。長崎市脇岬町で写した。オキナヤシは長崎県亜熱帯植物園”サザンパーク野母崎”の道すがら。旧野母崎町へ入ると各所に立つ。ホルトノキは脇岬の海岸埋立地通り。だいぶんと大きくなって景観がよい。
Otoji.K氏HP「長崎の樹木」リストの中(街路樹)の説明は次のとおり。

野母崎町の街路樹

野母崎町は長崎県の最南端に位置する。街路樹は少ないが、所々にオキナヤシの街路樹がある。また、「町の木」であるホルトノキの街路樹もある。
野母崎町には、 県立亜熱帯植物園がある。多くの亜熱帯植物が温室ではなく、園内に植生されている。

迫(さこ)のエノキ  長崎市野母町

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迫(さこ)のエノキ  長崎市野母町

長崎市野母町の野母バス停から山手に見える蔵徳寺。境内右横の方が字迫である。ここに数本のエノキの巨樹があるというので見に行った。写真のとおり伐られて痛々しい。寺の敷地右の住い裏となる。寺は近年、台風の大被害に遭っている。
右下の林の中に石祠の神社がある。目通り4mの一番大きいエノキはここにあったのか。空き地となって今は、やや大きい他の木しか見あたらない。
高浜海水浴場近く川沿いのエノキ群は前に紹介した。

野母崎町「野母崎町郷土誌」昭和48年刊35頁に外山三郎氏稿の町にある「巨樹」があり、次のとおり記している。

○迫のエノキ(野母)
野母の蔵徳寺横に無名社のホコラがあって付近に数本のエノキがある。このうちの1本は目通り4m。このほか脇岬や高浜にリュウキュウエノキのやや大きいものが何本ずつか見られる。 

井上(いがみ)のアコウ  長崎市脇岬町

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井上(いがみ)のアコウ  長崎市脇岬町

長崎市脇岬町の井上(いがみ)は、脇岬から行くと長崎県亜熱帯植物園サザンパークの手前にある集落。県道バス停下にも家があり、海の方へ下って細い車道を回ると、石垣に並んだアコウが見える。民家は山口宅で、アコウの木は大小5本あるようだ。
野母崎町「野母崎町郷土誌」昭和48年刊35頁に外山三郎氏稿の町にある「巨樹」があり、次のとおり記している。
石垣の左方にはツバキ、国道上にはシイのかなり大きい木がこの集落にあった。

○井上のアコウ
井上の民家にアコウがあって、隣りあっている固体間の枝と枝とがたがいに融着して連理となっている。これもアコウの生態のひとつ。

延命水そばのハマヒサカキ?  長崎市高浜町

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延命水そばのハマヒサカキ?  長崎市高浜町

長崎市高浜町にある延命水は、「みさき道」途中の水場で、「奉供延命水」と刻んだ古い石碑(別項)が建ち、地蔵祠がある。
地蔵祠そばの木について、野母崎町「野母崎町郷土誌」昭和48年刊35頁に外山三郎氏稿の町にある「巨樹」があり、次のとおり記している。「野母崎町郷土誌 改訂版」昭和61年刊も同じく紹介している。

○野中の地蔵とハマヒサカキ
高浜の野中の路傍に地蔵をまつる小宇(宇はのき、ひさしの意)があって清水がわいている。「奉供延命水」の文字を刻んだ石柱が建っている。小宇横のどてから斜にハマヒサカキの巨樹が出て小宇をおおっている。この樹は目通り1.18m、樹高8mほどでハマヒサカキとしては珍しい巨樹といえる。

延命水そばの木は前から気にしていた。ここには戦前まで、「野中の一本松」という有名な大松もあった。ハマヒサカキの珍しい巨樹らしいから、確かめに行った。写真は上のとおり。当時から35年経ち、木は目通り2m、樹高10mほどの巨樹となっている。

この木はしかし、どう見ても樹皮の色や葉の格好から、イヌガシやシロダモのような木である。この近くに他に巨樹は生えていない。右脇にくさび形の小葉の灌木があった。これがハマヒサカキとも似ている。根元を見ると、巨樹の株枝の下からくぐり出て生えていた。巨樹と灌木は完全に別の樹種である。

外山先生が見間違うと思われず、郷土誌に記した木はどの木なのか、今苦慮している。延命水の石碑は安政四年(1857)に建てた刻みがある。ハマサカキにしても当時植えられたものなら、樹齢は150年以上となる古木となろう。
高崎市郎先生の「ふるさとものがたり」によると、川原木場のヒジキ様に大榊があったことは先に載せた。数年前、枯れてなくなったが、サカキにまつわるいろいろな話があるものだ。