波佐見町に残るアーチ石橋(1) 東彼杵郡波佐見町
東彼杵郡波佐見町に残るアーチ石橋は、15橋である。ただし、飛瀬の水路橋は石造アーチ橋としてカウントしない。5橋ずつで3項に分けた。
HP「長崎県の石橋を訪ねて」による説明は次のとおり。(在りし日の稗の尾の眼鏡橋写真は、波佐見町指定文化財HPから)
写真 1 第 9 番 稗の尾の眼鏡橋 波佐見町稗の河川公園
明治42年架橋 平成5年移築 長さ12.0m 幅員 3.7m
陶石や焼物などの重量物を馬車で運搬するのに明治41年に架けられた橋であったが災害工事に伴い400m程上流からこの地に移築された。もとの架橋地には「波佐見町指定有形文化財」の看板だけが残っている。
写真 2 第 150 番 杉 尾 橋(三股川下流部の石橋) 波佐見町永尾郷
明治末期〜昭和初期 長さ 8.5m 幅員 約2.8m
永尾郷には集落内にもう一基の端正な石橋が有ったが、すでに架け替えられたとのこと。県道一号線から永尾郷に入り史跡「皿山役所跡」から右手に入ってすぐ。
〜県の河川課川内係長の情報で波佐見町文化財保護係の坂本氏から教えていただいた。
写真 3 第60・61番 熊野神社御神橋・太鼓橋(宮の前橋) 波佐見町湯無田郷
明治38年(御 神 橋) 長さ 3.7m 幅員 1.5m
大正 7年(宮の前橋) 長さ 5.0m 幅員 2.5m
熊野神社の参宮橋だが、この形式の橋にしては珍しく中央の桁柱がなくリブアーチの特徴を持っている。
橋を見ていると、奥にも石造アーチ橋が見える。コンクリートで拡幅されているが、紛れもないアーチ橋だ。大正中期に作られた、熊野神社前の太鼓橋だ。こちらのアーチ橋は大正中期に作られたもの。
写真 4 第 155 番 飛瀬の水路橋 波佐見町折敷瀬郷(川棚川右支流)
明治末期〜昭和初期 長さ 4.0m 幅員 約1.8m
レンガ積のアーチ橋であるが、県内では数少ない水路橋。
町役場から北上して溜め池で車を止め、田んぼの脇を下ると見える。波佐見町内で見られるリサイクルのレンガ塊で組まれたものではなく、通常のレンガで組まれたアーチ橋。雰囲気が他の石造アーチ橋に劣らないので掲載したが石造アーチ橋としてはカウントしていない。
〜県の河川課川内係長の情報で波佐見町文化財保護係の坂本氏から教えていただいた。
写真 5 第 158 番 田別当入り口の橋 波佐見町折敷瀬郷(田別当川)
明治末期〜昭和初期 長さ 5.0m 幅員 2.5m(現在は拡幅)
波佐見町に多いブロック状にカットしたレンガを上部に使用した橋。
田別当に入って左手に入る道がある。
〜県の河川課川内係長の情報で波佐見町文化財保護係の坂本氏から教えていただいた。