高橋信一氏著「古写真研究こぼれ話 三 —真実を求めて—」の新刊案内
高橋信一氏(元慶応義塾大学工学部准教授)の新刊「フェイスブック版 古写真研究こぼれ話 三 —真実を求めて—」が、2016年4月に渡辺出版から発行された。
現在に残された貴重な古写真の数々。知られている人物・年代・撮影者などは 本当に正しいのか?古写真界のシャーロック・ホームズの最後の事件簿。古写真に秘められた謎を解き明かす。古写真研究こぼれ話は、一・二に続く最後の三巻の出版。各巻定価 本体2000円+税。
10年以上古写真の研究を通じて、一般の方々に古写真の面白さとその歴史の資料としての重要性を知ってもらうだけでなく、専門の研究者へ古写真を見直し作業の呼び掛けもしてきました。私は、古写真には発見の楽しみがあると思います。やればやるほど未知のことが明らかになります。本書では「長崎港のパノラマ写真」、「フルベッキ写真」、「内田九一や上野彦馬の写真館スタジオの変遷」、「鎌倉・大仏」や「長崎・中島川」などをシリーズで扱っています。(本文より)
三の本書では、長崎の古写真が多く取り上げられている。129〜131頁「327 長崎軍団病院の写真(2)」では、撮影場所を考察した本ブログ記事を紹介されている。再掲となるが、この項は次を参照。
国立公文書館『長崎師団仮病院写真』の真相と撮影地 古写真研究こぼれ話二から
https://misakimichi.com/archives/4668
長崎軍団片渕仮病院の位置について 長崎楽会中尾氏私見
https://misakimichi.com/archives/4669
その外、長崎大学附属図書館が公開している幕末・明治期古写真も、解説の疑問が多く研究の対象となっているので、長崎大学側は、データベース改善について、真摯な対応を早くお願いしたい。