白岳の狼煙場・跡 川棚町下組郷
白岳(標高302.2m)は、川棚の町から北西にNHKアンテナ塔が見える山。この近くまで車道が上がる。エレナ前から医療センター角を行き、下組郷公民館や大石垣の家を過ぎ平戸街道へ出て、喜々津牧場の間の林道に入る。往還松の育成をしているところに、登り口の標石と説明板がある。
ここから約800mだが、コンクリート坂道途中の分岐は左へ、林道はアンテナ塔下近くまで入り、駐車可。あと
200mほど歩いて山頂に登る。後ろの写真は、往還松付近から見た虚空蔵山など。
サイト「近世以前の土木・産業遺産」長崎県リストによるデータ及び現地説明板は、次のとおり。
白岳の狼煙場・跡 しらたけ
(東彼杵)川棚町 狼煙場 文化5(1808)以降 町教委 場所が特定できる程度 文化5のフェートン号の長崎への不法侵入・乱暴以降に大村領内に8ヶ所程度設置された狼煙場の一つ 4 –
白岳(大隅高野)の狼煙場跡 (800m手前登り口にある現地説明板)
文化5(1808)年8月、イギリスの軍艦フェートン号が長崎に不法侵入して乱暴を働いた。(これが17年後の「異国船打払令」の大きな原因となる)
それで今後長崎に同様な異変が起こった場合の敏速な情報伝達のためその翌年大村領内にも数カ所の狼煙場を設けた。
山頂の狼煙場跡
(直径約5メートルのくぼ地)はその数少ない遺跡の一つで、彼杵の立神狼煙場から合図を受け継いだ。
川棚町教育委員会