知覧城跡 南九州市知覧町永里ほか
鹿児島県教育委員会HP「鹿児島県の文化財」による説明は、次のとおり。県道232号から入る。
知覧城跡
【所在地】南九州市知覧町永里他
【種 別】国指定史跡
【指定年月日】平成5年5月7日
麓川の左岸,麓川に注ぐ小流の浸食したシラス台地の縁にあった山城で,標高 176m を最高地点とする。知覧郡司の初築と伝えられるが不詳である。15 世紀以降,島津氏の門流佐多氏の本拠城となる。
当城は南北 800m,東西 400m,全体約 45ha で,12 をこえる曲輪(平坦地)があり,防衛された虎口や空堀,土塁,櫓台等々の当時の施設を見ることができる。本丸や蔵之城と呼ばれる中心曲輪群と東之栫,西之栫といった外郭部分,さらに殿屋敷,蔵屋敷等々の屋敷群がそれを取り巻いている。
約 24ha が国指定史跡となり,平成 10(1998)年に保存整備に伴う発掘調査が開始された。調査で 15 世紀から 16 世紀ごろの国内外の陶磁器類をはじめ,石なべ,鉄くぎ,かんざし,硯,武具などの城内の生活の様子をしめす出土品の数々や掘立柱の大型の建物跡と共にこの時期,城内に墓を築いていたことも明らかになっている。