知覧のイチョウ  南九州市知覧町郡

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知覧のイチョウ  南九州市知覧町郡

現地説明板は、次のとおり。知覧武家屋敷入口の歩道にある。イチョウの道路対面角に「旧領主御仮屋跡」の碑がある。

いちょうの由来
藩政時代参勤交代の帰途、京都に立ち寄った知覧領主の家臣らは、柳やかえでを郷里に移し植え、ふもとに京の香りを漂わせた。このいちょうも京からのもので、はじめはめおと木であったが、溝をはさんでそびえていた雄木は、大正3年9月に大火で枯れ、この雌木だけとなった。
知覧領主が奉納した豊玉姫神社のめおといちょうは、天にそびえて森巖の気をそそり、旧役場庁舎の巨木は町民に親しまれていた。役場西隣のいちょうは樹齢350年を数え、このいちょうもその頃のもので、根の回りは約7メートルである。
家臣らは、このいちょうを仰ぎながら京の文化に思いをはせ、庭園をつくり、和歌をたしなみ、カラクリに興ずるなど、感動の文化をつくった。明治100年(昭和43年)を記念し、知覧町はいちょうを町木に定めた。     
平成6年3月吉日 知覧町史談会