赤水の岩堂磨崖仏  霧島市横川町赤水

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

イメージ 9

赤水の岩堂磨崖仏  霧島市横川町赤水

鹿児島県教育委員会HP「鹿児島県の文化財」による説明は、次のとおり。

赤水の岩堂磨崖仏
【所在地】霧島市横川町赤水
【種別】県指定史跡
【指定年月日】昭和 57 年5月7日

南北朝時代の磨崖仏龕で,通称「岩堂観音」と呼ばれている。横川町赤水城ヶ崎の山中,金山川上流の溪谷にある凝灰岩をくり込み,定印座像の阿弥陀如来を中尊に,向って右に観音,左に勢至の両菩薩立像を配している。
県内の磨崖仏がほとんど岩壁の平面に彫りこんでいるのに対し,この場合は,地上高約1.6m の線を下限に,高さ約 1.4m,幅約 3.5m の長方形の龕を彫りこみ,その中に3尊を彫っている。従って仏像に約 40cm の厚味を確保している点に特色がある。
また,本尊と左側勢至菩薩との間には「建武二年大歳乙亥十二月十五日敬白奉建立岩堂大施主法信沙弥観阿弥陀仏幷成円」と記され,鎌倉幕府滅亡後間もないいわゆる建武の新政の時期(1335 年)に造られたものであることがわかる。
〈参考〉
●龕仏像・仏具などを安置するために壁面につくったくぼみ,または箱形の厨子,小形の木造厨子などの総称。石の面にくぼちを彫りこんだものや石造厨子の中に仏像を彫りこんだものを石龕,石仏龕という。唐から伝来し,平安時代に流行したものである。