大 城 池 兵庫県洲本市鮎屋
淡路地域ビジョン社会基盤分科会HP「淡路島近代化遺産マップ」による説明は、次のとおり。
国道28号の広田西交差点から案内標識により、鮎屋川の上流に向かう。前の記事「鮎屋川ダム」の上流にある。
淡路島近代化遺産 17 大城池
■ 基礎データ
名 称:大城池
分 野:農業(灌漑)施設
所在地:洲本市鮎屋字六の瀬
設計者:伊藤 真雄
構 造:中心刃金式土堰堤
竣工年:昭和3(1928)年
■ 概要説明
淡路の中でも特に水不足が深刻であった洲本市大野では、6アール毎に井戸を掘り、尽力により1日400回もの汲み上げをしていたと言われている。
大野125haを灌漑してきたこの溜め池は、壮大で城郭の如く、また堅固、緻密で大丈夫の意から、「大城池」と命名された。堤高30.6m、堤長148.0m、貯水量104万7千トン、満水面積8.1haの規模を持つ、当時としては一級の灌漑施設である。明治45年に計画が持ち上がったこの池の特徴は、水利権の調整に多大な努力が払われたことであり、完成後の5年後に早くも実施された増築工事も、水利権の調整に因るところが大きい。