長崎の古写真考 目録番号:5251 茂木道(2) (再掲)

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長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:5251 茂木道(2) (再掲)

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。

目録番号:5251 茂木道(2)   関連作品 5252 茂木道(3)も同じ。
〔画像解説〕
長崎から茂木に向かう江戸期からの街道。正覚寺下から八剣神社前を経て田上に至り、さらに転石、柳山を経て茂木港に達する。写真は田上から下り終えた転石付近と思われる。牛が荷駄を運搬している。道路は明治18(1885)年に新道(旧県道)として整備された。

■ 確認結果

データベース目録番号:5251「茂木道(2)」の画像解説は、「田上から下り終えた転石付近と思われる」としている。最近の長崎市茂木支所HP「茂木をたずねて」の中の「懐かしい写真」が、この写真を取り上げている。
http://www.city.nagasaki.lg.jp/kanko/820000/827000/p023389.html
同111頁の解説は、「絵葉書写真で、右下に「Mogi Road,Nagasaki.」とある。現在地は特定できていない」

この項は、本ブログ次を参照。橋と道路の状況に疑問があるが、背景で考えていた。
https://misakimichi.com/archives/1528
この写真は、伊能忠敬研究会入江氏から、ストリートビューの画像研究により「茂木方面の道では、このような地形は見当たらない。愛宕町バス停上流の旧茂木街道の橋ではないだろうか。背景は愛宕山の山裾と思われる」との教示をいただいた。

橋は知っていたが、まだ急な坂のように感じていた。現地調査すると、この「愛宕橋」に間違いないようである。
データベースには、目録番号:5528「茂木への道(1)」もある。「愛宕橋」を登り上がった場所の愛宕山の作品となり、目録番号:5251「茂木道(2)」は、「愛宕橋」と十分考えられる。
「愛宕橋」付近の現地確認写真を掲げ、前記の茂木「大川橋」とした記事は修正したい。