大正十一年頃のガラス写真 206 茂木の立岩
「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。
「大正十一年頃のガラス写真」
206 (茂木の立岩)
目録番号: 5265 茂木立岩(1)
〔画像解説〕
茂木海岸にあった奇岩立岩の絵葉書写真。茂木は外国人の保養地として人気があったが、明治18(1885)年には旧県道が開通し、明治39(1906)年にはビーチホテルである茂木ホテルが開業し、観光客相手の絵葉書が多く残されている。
■ 確認結果
「ガラス写真」とは、感光する写真乳剤を塗ったガラス板を写真機にセットして撮影した後、乾板をもとに写真を焼き付ける。フィルムが普及する前の明治から昭和にかけてよく使われた(朝日新聞キーワード解説)。
スタジオアートアイ制作CD「大正十一年頃のガラス写真」は、長崎を撮影していると思われる
308枚の写真。整理番号のみで、撮影地はまったくわからない。心当たりの場所を探してみる。
整理番号206は、茂木海岸にある「立岩」である。南側から撮影している。
長崎大学データベースには、目録番号: 5265「茂木立岩(1)」などの作品がある。