大正十一年頃のガラス写真 095ほか 福田千本松原

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大正十一年頃のガラス写真 095ほか 福田千本松原

「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。

「大正十一年頃のガラス写真」
095,140,201  (福田千本松原)

■ 確認結果

「ガラス写真」とは、感光する写真乳剤を塗ったガラス板を写真機にセットして撮影した後、乾板をもとに写真を焼き付ける。フィルムが普及する前の明治から昭和にかけてよく使われた(朝日新聞キーワード解説)。
スタジオアートアイ制作CD「大正十一年頃のガラス写真」は、長崎を撮影していると思われる308枚の写真。整理番号のみで、撮影地はまったくわからない。心当たりの場所を探してみる。

整理番号095,140,201は、長崎市福田本町海岸の「千本松原」であろう。かつて台場も築かれた。遠くの島は、伊王島と思われる。
「千本松原」のあった場所は、現在の長崎市立福田中学校グランドと長崎サンセットマリーナ(ここは海岸埋立地)の間の海岸通り一帯となる。昭和25年に松食虫のため全部枯れ姿を消した。
絵葉書は、HP「NAGASAKI GENEI」長崎古えはがきから。