長崎の幕末・明治期古写真考 長崎古えはがき 茂木ホテル
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。
NAGASAKI GENEI 長崎古えはがき
ホテル 茂木ホテル
目録番号:3827 茂木長崎ホテル(1)
〔画像解説〕
大正初期の茂木長崎ホテルの絵葉書写真。写真には茂木長崎ホテルの従業員が玄関で写されている。建物は和風寄席棟造り2階建て。2階の廊下には洋風のヴェランダがめぐらされている。外国人の客も多かった。
目録番号:5258 茂木長崎ホテル(2) 掲載略
■ 確認結果
「NAGASAKI GENEI」というサイトがある。ウェブ検索でなかなか表れないが、長崎の貴重な古絵葉書や古写真を多数、公開されている。
タイトル以外、特に説明がない。撮影地など一般にわかりにくいものを、取り上げ考えてみる。
長崎古えはがき ホテル「茂木ホテル」の中、上記2点は、潮見崎の方にあった「茂木長崎ホテル」である。茂木には2つのホテルがあった。若菜川河口、弁天崎の方にあった「茂木ホテル」(後のビーチホテル)とは、別のホテルである。
長崎大学データベースとも、混同し間違った解説が多い。朝日新聞「長崎今昔」は私が間違いを知らせ、その後、訂正記事があったが、朝日新聞デジタル版は訂正がない。
この項は、本ブログ次の記事を参照。 https://misakimichi.com/archives/3149
最後の写真が、潮見崎の方にあった「茂木長崎ホテル」跡地。高崎湯の左側となり、現在はアパートが建っている。