長崎外の古写真考 目録番号:2375 老夫婦の肖像

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:2375 老夫婦の肖像

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号:2375 老夫婦の肖像

日本写真全集 1 写真の幕あけ
108頁  125 老夫婦像  小川一真 明治25年(1892) キャビネ判
〔画像解説〕
老婦が夫の肩に首をもたげた愛情あふれるこのポートレートは、小川一真による両親像である。明治14年(1881)アメリカへ渡り、ボストンで写真を習得した小川一真ならではのヒューマニティーに富んだポートレートとなっている。丸く周囲をボカす手法は当時の流行であった。

■ 確認結果

目録番号:2375「老夫婦の肖像」は、撮影者未詳となっている。
「日本写真全集 1 写真の幕あけ」小学館昭和60年発行の108頁「125 老夫婦像」は、同じ写真である。
撮影者は「小川一真」、撮影年代は「明治25年(1892)」となっているので、調査が必要。
図版リストは、小川一真(Isshin Ogawa)『アルバムTOKAIDO』(明治25年刊)より。