長崎の古写真考 モース百年前の日本 157 大和型の荷船

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長崎の幕末・明治期古写真考 モース百年前の日本 157 大和型の荷船

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。

モース・コレクション/写真集 百年前の日本
114頁  157 大和型の荷船 ca.1900
〔画像解説〕
あまり大型でなく、500石以下かと思われる。喫水線が深いが、積荷が見えないので比重が重い荷を積んでいるのだろうか。明治後期の撮影であろう。撮影場所は不明であるが、瀬戸内海かと思われる。

目録番号:1818 和船(4)
〔画像解説〕
四角の帆一枚で走る和船。これは主として関西以西で使われたいさば船とおもわれる。運搬用に使用された。わりに大きな船。撮影場所は不明。

目録番号:4533 和船(10)

目録番号:6762 和船(13)

■ 確認結果

モース・コレクション/写真集「百年前の日本」小学館発行1988年初版第9刷の114頁にある「157 大和型の荷船」は、撮影場所の説明がない。
データベースの目録番号:1818「和船(4)」ほかとも、これは長崎を撮影している。

ブライアン・バークガフニさんのサイトだろう。「長崎古えはがき」の長崎港の中に「(長崎名所) 海岸の景 View of Bund at Nagasaki」の絵葉書が掲載されている。
目録番号:1818「和船(4)」を反転した写真に間違いない。船頭と背景の海岸建物を比較。船は少し移動している。長崎港の具体的な場所は不明。郊外の茂木も考えられる。
この項は、本ブログ次を参照。 https://misakimichi.com/archives/2843