長崎名勝図絵の風景  8  願 成 寺

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長崎名勝図絵の風景  8  願 成 寺

「長崎名勝図絵」は、長崎奉行筒井和泉守政憲の命を承け、当時長崎聖堂助教で儒者であった、西疇 饒田喩義強明が、野口文龍渕蔵の協力を得て編述し、これに画家の竹雲 打橋喜驚惟敬の精緻な挿絵を加え、完成したもので、執筆は文化、文政年間(1804−1829)であったと思われる。平易に読める文体に書き改めた詳訳が、丹羽漢吉先生の訳著によって、長崎文献社から長崎文献叢書第一集・第三巻「長崎名勝図絵」として、昭和49年(1972)2月発行されている。(発刊序から)

本ブログ「長崎名勝図絵の風景」は、主な図絵について現今の写真と対比させる試み。デフォルメされた図絵が多く、現在ではそのとおりの風景はほとんど写せない。おおかたがわかる程度の写真として撮影している。解説は詳しく引用できないので、図書を参照していただきたい。
山頂神社の文筆峰は次を参照。  https://misakimichi.com/archives/256
長崎玉成高校の後ろ側にある愛宕神社が願成寺跡。右手から長崎医療技術専門学校の方へ急な石段をかなり登って行くと、山頂の愛宕神社へ達する。

長崎名勝図絵 巻之二上   南邊之部

98 愛宕山大光院願成寺  (文献叢書 67〜71頁  所在地 長崎市高平町)

合斗峰〔通称愛宕山〕の下、真福寺の南にある。初め立山の麓にあり、寛永20年(1643)ここに移った。境内7,317坪。京都仁和寺の末寺で真言宗。修験者宥慶が山を開く。鳥居から上宮まで12町。麓に寺がある。愛宕大権現の社は、…火防ぎの神と称する。…この合斗峰は、北に真言山に連らなり、東は飯盛山に接している。傾斜が急で、樹木が生い茂っている工合は、人の頭髪のようである。