文筆峰 愛宕山頂神社左横
長崎市中央部、愛宕山頂(標高224m)の愛宕神社にある。山頂は巨岩・巨石が林立し、神社の社の左横の巨石に「文筆峰」と太く刻まれている。
岩永弘著「長崎周辺”石・岩・陰陽石”」2002年新春刊39頁による説明は次のとおり。
愛宕山頂・愛宕神社左横にある筆の穂先に似た大石で、昔、小島方面より望むと、そのように見える所からいつの頃からか「文筆峰」と命名された。
書字体は、市内弥生町の黄檗宗研究家、故宮田安氏によって解読され、崇福寺三代住持・大衡海権と判明した。大衡海権は小島茂木街道の「茂木道無縁塔」(長崎市文化財。別名ライオン塔)を建てた。ちなみにこの塔は、正徳三年(1713)子供を主とした三千余人の疫病死没者慰霊のために建てたものである。