多良見町にもあった2つの「龍宮(じゅうご)さん」祠

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

多良見町にもあった2つの「龍宮(じゅうご)さん」祠

天草の漁民信仰「十五様」(じゅうごさん)祠は、長崎にも小浜富津弁天山公園と茂木赤崎鼻にあることを別項で紹介していたが、大村湾の奥部、多良見町にも同じ呼び方の「龍宮(じゅうご)さん」が2つあることが、最近わかった。

多良見町「多良見町郷土誌」平成7年刊新版の「三、野の仏たち」の中、地図1〔化屋・元釜・船津〕723〜724頁は、同町化屋の化屋公園近くに「龍宮(じゅうご)さん」があることを次のとおり記している。
6.龍宮(じゅうご)さん
堂に龍王ほか観世音など数体の尊像を安置する。堂の左側には立派な石塔がある。『塔施 弟 中』の四文字が読める。これら尊像も塔も、部落の丘の上にあった「大島庵」にあったものと、近所の老人は語っている。堂右脇の蛭子神は喜々津駅前の「シマヤ」の庭先にあったものを持って来たという。

また、地図5〔先木床〕758頁は、同町木床の白岩鼻近くの海岸部に「龍宮(じゅうご)さん」があることを次のとおり記している。
7.龍宮(じゅうご)さん 
龍宮さんは大島(うしま)にもあるので、行って話をしてみると、大島でも「ジュウゴサン」といっている。柱状節理の発達した安山岩の崖に抱かれるようにして、龍宮神の祠がある。龍宮神は海を鎮め、豊かな漁をもたらす<釣>の神であるが、ツリが攣(痙攣 けいれん)に転じて、子供のひきつけを封じる<攣神さん>ともされ、まっくろく焦がした大豆を供えて「この豆が芽を出すまでお守り下さい」と祈願したものだという。
ピャーロン開始に先だって関係者は必ず参詣する。干潮時には「のぞみ公園」から行ける。(潮の満ちていたため、祠はまだ未確認)