六所宮のイチイガシ  国東市国見町西方寺

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六所宮のイチイガシ  国東市国見町西方寺

六所宮は、竹田津川上流の国見町西方寺集落にある。国道213号の豊後高田市との市境が「新竹田津トンネル」。トンネル口手前に「峰の下」バス停があり、左折した車道へ入る。車道はすぐアーチ式石橋「石場橋」の方に下り、谷奥へ進んで行くと、左に「天台宗 西方山 清浄光寺」の標柱と、小橋奥に扁額「六所宮」の鳥居が立つ。

「六所宮」社殿は、見えている「清浄光寺」後方の高台にある。鳥居の参道を歩いて登っても着くが、少し先の「西方寺入口」バス停から集落の車道へ左折する。次の林道岐路も左へ上って行くと、社殿下の駐車場に着く。イチイガシは主幹の一方が失われ、痛々しい木である。
HP「人里の巨木たち」大分県による説明は、次のとおり。

名 称 六所宮のイチイガシ
名称の典拠 なし(注1 「六所宮」の読み方については未確認)
樹 種 イチイガシ
樹 高 15m(注2 環境庁「日本の巨樹・巨木林 九州・沖縄版」による)
目通り幹囲 5.5m(注2)
推定樹齢 300年以上(注2)
所在地の地名 大分県国東市国見町西方寺(注3 2006年3月31日、東国東郡内4町が合併して国東市誕生。旧行政区は東国東郡国見町)
天然記念物指定 なし

安政5戊午年(1858)2月吉日銘のある石鳥居を潜って石段を上る。「六所宮」はその鳥居に掲げられた額にあった名。その先にも「山神宮」「大権現」の額を掲げる石鳥居が続く。近隣のいくつかの神社を、ここに合祀したのだろうか。
石段を上りきったところに、上図のイチイガシが立っている。地上1mほどで2幹に分かれ、うち1本は分岐のすぐ先で失われ、キャップが被せてある。地上1.3mの高さは、すでに2幹に分かれたあと。5.5mの幹囲は、環境省調査要項にある株立ちの場合の計測方法通り、2幹を別々に測定してから合算した値であろう。残念ながら、期待していたほどに大きくはなかった。
下図で、道の左に見えるのは天台宗清浄光寺。伽藍は、まるで城壁のように高い石垣の上に築かれている。鄙びてはいるが、趣きのある佇まいであった。