長崎外の古写真考 目録番号:4206 茶畑からの富士山(2) (再掲)

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:4206 茶畑からの富士山(2) (再掲)

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号:4206 茶畑からの富士山(2)
〔画像解説〕
富士市鈴川(すずかわ)あたりの砂丘上にある茶畑から北方の富士山を遠望したもの。茅葺きの民家の先で丘陵は終わり、その先には東海道に面した鈴川の町屋(元吉原宿:もとよしわらしゅく)の瓦葺屋根が見える。瓦葺の屋根の先には、浮島ヶ原(うきしまがはら)が広がる。茶園には茶摘みをする4人の女性が見える。

■ 確認結果

目録番号:4206「茶畑からの富士山(2)」は、画像解説どおり間違いないようである。
本ブログの次の記事も参照。 https://misakimichi.com/archives/2688
HP「古絵葉書に見る東海の富士」に、同じ写真の絵葉書が掲載されている。同解説は次のとおり。

「大宮より富士遠望」となっているが、宝永噴火口のようす、浮島が原のようすなどから柏原附近からの撮影。明治20年測図 同35年修正版図には、鈴川駅東南に茶畑の記号があり、この地で小規模な茶畑が営まれていた様子がうかがえる。
オリジナルはA.ファサーリ撮影。