大願王碑  風頭町幣振坂上

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大願王碑  風頭町幣振坂上

長崎市風頭町にある。寺町墓地から風頭へ上る幣振坂のほとんど上の方となり、上から下るのが近い。港と市街の展望が良い草むらに鳥居形をした碑が建っている。別項愛宕山の大石に刻まれた「大願王」との関係から、ここに特に載せる。
岩永弘著「歴史散歩 長崎東南の史跡」2006年刊48頁の説明は次のとおり。

舗装された道を下って行くと住宅が途切れ、草むら空き地に珍しい鳥居形の碑が立っています。額に「大願王」と刻まれ、「女人講中」享保十四己酉(1729)四月二十五日、右下には銀屋町、左下には磨屋町と読みとれます。また柱には寛政三年辛亥(1791)銀屋町中とあります。
愛宕山の大願王の大石とは形は異なりますが、柱の銀屋町中から推察すると何らかの因縁で町の人たちが奉納したのでしょう。