長崎外の古写真考 目録番号:3137 茶店の人々

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:3137 茶店の人々

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号:3137 茶店の人々
〔画像解説〕
茅葺(かやぶき)の茶店に大勢の子供や大人たちが休憩している。手前に写っている、杭などから川辺か海辺にある休憩所と思われる。

目録番号: 114 不動坂の茶店
〔画像解説〕
英語で「ミシシッピー湾の家、横浜の近く」とある。これは、ミシシッピー湾(根岸湾)に向かう外国人遊歩新道の不動坂にあった茶店である。ちょうど、数人の女性が休息中であり、子供がお茶を運んでいる。

目録番号:4663 不動坂からの本牧岬(16)
〔画像解説〕
丘の下は根岸村、正面遠方は本牧岬で、左より一の谷・二の谷・三の谷が見える。根岸湾は、外国人にはペリーが名付けた「ミシシッピー・ベイ」の名称で知られて、外国人遊歩新道の不動坂からの風景は、外国人によって「世界一美しい」と讃えられた。

■ 確認結果

目録番号:3137「茶店の人々」の茶店は、次の目録番号: 114「不動坂の茶店」や目録番号:
4663「不動坂からの本牧岬(16)」のとおり、横浜「不動坂の茶店」ではないだろうか。

高い場所から写されており、不動坂の丘の下は根岸村、正面遠方は本牧岬となる。手前に写っている杭は、馬など繋ぐ杭だろう。川辺か海辺にある休憩所なら、奥に水平線を写せないのではないか。