長崎外の古写真考 目録番号:3930 屋形船(7)

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:3930 屋形船(7)

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号:3930 屋形船(7)

目録番号:3988 金沢
〔画像解説〕
瀬戸の料亭。平潟湾の眺望にすぐれ、明治以降、多くの文人や政治家たちが利用した。写真は瀬戸橋から撮影したもの。三棟のうち一番左が千代本楼(ちよもとろう)。正面に写る茶屋は扇屋(おうぎや)か村田屋か。

■ 確認結果

目録番号:3930「屋形船(7)」は、次の目録番号:3988「金沢」と、建物は同じと思われる。
したがって、撮影地域は「横浜」。「金沢八景」平潟湾の瀬戸橋近くから、茶屋「扇屋(おうぎや)か村田屋」前の屋形船を撮影した写真と考えられる。

石黒敬章氏著「続幕末・明治のおもしろ写真」平凡社1998年初版第1刷33頁に掲載されている。同解説は次のとおり。
屋形船の不思議
〔写真9〕金沢八景平潟湾の屋形船。撮影はたぶんスティルフリードだ。明治初頭の手彩色。六切大。