長崎外の古写真考 目録番号:1508 箱根温泉

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:1508 箱根温泉

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号:1508 箱根温泉
〔画像解説〕
早川に掛かった玉緒橋の左が元湯(現在の環水楼)、右が一の湯で、どちらも箱根の旅館の老舗である。玉緒橋は、今では国道一号線が走る立派な橋だが、明治10年(1878)頃は木造の細い橋で、形態上種々の変遷があった。

目録番号: 914 塔ノ沢温泉(3)
〔画像解説〕
塔の沢温泉の環翠樓(左)と一の湯(右)の写真である。環翠樓は元湯とも言い、公武合体の時のヒロイン皇女和宮が病気療養で逗留し、32歳で薨去したのは、この環翠樓である。 “”The Far East “”に初載。

■ 確認結果

目録番号:1508「箱根温泉」は、次の目録番号: 914「塔ノ沢温泉(3)」のとおり、タイトルを「塔ノ沢温泉」として整理した方が良いと思われる。「塔ノ沢温泉」は、箱根七湯の1つ。

「玉緒橋」は正しくは「玉ノ緒橋」。「千歳橋」と解説している作品は、「玉ノ緒橋」の下流となるので、間違いと思われる。早川に「掛かった」は「架かった」、現在の「環水楼」は「環翆楼」である。、
現在の「玉ノ緒橋」写真は、HP「水の旅」相模湾に注ぐ川 早川から。
次の記事も参照。 https://misakimichi.com/archives/2363