長崎外の古写真考 目録番号: 742 岸辺の旅館

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号: 742 岸辺の旅館

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号: 742 岸辺の旅館
〔画像解説〕
ベアトの写真の中に平潟湾の風景を遠望したものがある。そこでは水辺に立つ茶屋が数軒見える。そのたたづまいは本写真と非常に類似している。同一場所と断言はできないが海辺の茶屋か旅館を写したものに違いない。

目録番号: 914 塔ノ沢温泉(3)
〔画像解説〕
“塔の沢温泉の環翠樓(左)と一の湯(右)の写真である。環翠樓は元湯とも言い、公武合体の時のヒロイン皇女和宮が病気療養で逗留し、32歳で薨去したのは、この環翠樓である。 “”The Far East “”に初載。”

目録番号:1484 塔ノ沢温泉(6)
〔画像解説〕
早川の岸辺か川中の岩の上から撮ったと思われる塔の沢温泉の写真で、橋は千歳橋。橋を渡って左手は元湯環水(翠が正)楼(鈴木楼)、右手は一の湯である。橋の上は、現在、国道一号線が走る。このアングルの写真は多い。

■ 確認結果

目録番号: 742「岸辺の旅館」は、目録番号: 914「塔ノ沢温泉(3)」と、建物が少し違っているが、ほとんど似ている。塔ノ沢温泉であろう。橋は「千歳橋」でなく、「玉ノ緒橋」が正しいようだ。
安藤広重「箱根七湯 塔ノ澤」は、塔ノ沢一の湯本館HPから。