爺嬢石(じじばばいし)  上小島ピントコ坂

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爺嬢石(じじばばいし)  上小島ピントコ坂

長崎市上小島1丁目のピントコ坂途中にある。岩永弘著「長崎周辺”石・岩・陰陽石”」2002年新春刊34頁の説明は次のとおり。

長崎名勝図絵に曰く「僧都岡の坂道の折れ曲がる所にある。乳母の懐と言う。石は二つあって、北にあるのを爺石、南にあるのを嬢石と言う」
僧都岡は長崎女子高先の所謂ピントコ坂上一帯で、約200mのぼった左側墓地前に爺石がある。今も二本の木が茂り格好の休み場所である。嬢石は話によるともう少し上の民家のなかにあったが、砕かれ其の面影はないとか。この道筋は茂木街道だったので数々の史跡も残っている。

平松地蔵堂には俳人二宮岱雲の句碑や力士初瀬川の墓もある。この地蔵堂の真ん前に座するにもってこいの大きな平石がある。昭和年代、近くの子供の良い遊び石であったという。そこでこの石を”現代のばば石”と呼ぶことにしたいものである。

平成19年8月28日訪ねたが、爺石があるのは「唐島家墓」の入口。石を良く見たら、上面にこれを割ろうとしたのか、クサビ穴の列が残っていた。
平松地蔵堂は茂木道無縁塔からさらに登ったところ。南高から車道が下っている。岩永氏が”現代のばば石”とした石は、地蔵堂の道路向い側にある平石だが、植木鉢に占領されていた。最後の写真は二宮岱雲の句碑。